UNIX Implementation for MSX


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UZIX TCP/IP Stack    


 

 


Introduction -はじめに-

MSXをインターネットに接続することは、かつての夢でした。いくつかのプロジェクトがありましたが、どれもその夢にまではいたっていません(訳注:いくつかは問題を含みつつも実現されています)。 UZIXはMSX用のUNIXクローンであり、ネットワーク接続機能を持たないわけにはいきません。実際のところ、多くの人々はMSX上でUNIXが動作しているのを見て驚き、「ネットワーク(訳注:ここではTCP/IP、主にインターネットと考えてよいでしょう)に接続できるの?」と尋ねます。ここではそういった人々の疑問にお答えしましょう。答えはイエスです。UZIXはネットワークへの接続機能をもっています。MSXを使わない理由として「MSXはインターネットに接続できないから」といった言い訳は最早通用しません。MSXは他の「巨大な」(訳注:PC/AT等への揶揄ですね・笑)コンピュータと同じようにインターネットに接続できるのです。

UZIXのTCP/IP Stackはまだ開発段階にありますが、それは既に実用的なものでいくつかの便利な機能が使えます。ただし、いくつかはまだうまく動作していない部分もあります。これはまだα版というべきものです。もしもバグを発見した場合は adrcunha@yahoo.com.br まで知らせてください。

Current release -最新版では・・・-

● 以前のバージョンからの変更点は以下の通りです。


- スタックがモジュール化され、トランスポート層と TCP/IP層が分離されました。
- モジュール化の結果、速度が低下してしまいました。
- バッファサイズが改善されました。
- VJ圧縮がサポートされました。
- CHAP認証プロトコルがサポートされました。
- mailf コマンドに機能追加をおこないました。
- telnet コマンドにANSIターミナルエミュレーションを追加しました。

MSXが、いわゆるネットワークカードを有していないことは紛れもない事実です。したがって別の方法でネットワークとの物理的な接続をおこなう必要があります。今のところ、MSXとインターネットの間の接続には以下の2つの方法があります。

- RS232シリアルインターフェイスから、別のUNIXホストマシン(LinuxやSun Solaris、DEC Alpha VMSなど)やWindows PC、DOS PCを経由してネットワークに接続する。
- ダイアルアップ接続を用い、ISP(インターネットサービスプロバイダ)を経由する。

まだ開発段階であるため、コードの最適化が未着手であり速度に問題があります。したがって、MSXturboRとハードディスク(またはZIPドライブ)を利用することを推奨しますが、これらは動作の必須条件ではありません。

現在のリリースは以下の機能を実装しています。

- PPP及びSLIPプロトコルによるインターネットへの接続
- ISP経由のインターネットへの接続
- IP、ICMP、TCP、UDP レイヤーの実装
- Pingに対する自動応答
- DNS リクエストのハンドリング
- ループバックIPの実装
- PAP及びCHAPプロトコルによる認証

UZIXでは以下のアプリケーションが利用可能になっています。

- telnet クライアント (ANSIターミナルエミュレーション実装)
- ping クライアント
- finger クライアント
- ftp クライアント
- POPメールクライアント
- DNSクライアント(nslookup)
- SLIPドライバ(slattach)
- PPPドライバ(pppd)
- ダイアルアップドライバ(chat) 

UZIX TCP/IP Stackを試されたい方はこちらでダウンロードして下さい。UZIX TCP/IP StackはUZIXの最新版(Ver.0.1.5以降)には同梱されています。

Missing features and limitations -未対応の機能と制限事項-

UZIX TCP/IP はまだ未完成です。おおくの未実装の機能や、そのための使用上の制限があります。以下にそれを列記します。

- ループバックIPを実装したにも関わらず、telnetやfingerやローカルホストに対して無効です。これはそれぞれがデーモンとして実装されていないからです。pingはループバックIPに対応しています。
- ICMPメッセージの実装がまだ不完全です。タイプ0(echo reply)とタイプ8(echo request)のみテストが終了しています。
- Stackは断片化されてしまったパケットをハンドルすることができません。
- TCP URGENTフィールドは無視されます。

Planned implementations -次のリリースで予定されている新機能-

MSX用のWEBサーバ『Tupiniquim Web Server』、その他のネットワークコマンドが間もなく完成します。

Pv6の実装、telnet・ftpのデーモン化、RS232インターフェイス用のFossilドライバ(訳注:おそらくはBIOS-ROMのないRS232カートリッジでも動作するドライバだと思われます)も予定されています。こちらはもう少し時間を要します。

How to connect -ネットワークへの接続方法-

あなたのMSXをインターネットに接続する方法の詳細については、UZIX TCP/IP Guideを参照してください。接続には、RS232インターフェイスとRS232用のヌルモデムケーブル、そしてあなたのMSXの傍にSLIPまたはPPPが使えるUNIXシステム、またはPC-AT機が必要です。対応OSは、LINUXの各ディストリビューションやSUN Solaris、DEC Alpha VMS 、Windows、DOSなどが利用できます。

あなたのMSXをダイアルアップによってインターネットに接続する方法については Dial-up Connection Using UZIX を参照してください。

Source code, copyrights and acknowledgements

UZIX TCP/IP スタックのソースコードについては、UZIXプロジェクト完遂の暁に公開の予定です。

UZIX TCP/IP スタックは Adriano C.R. da Cunha によって書かれました。とはいえ、そのソースコードは多くのこれまでのソフトウェア資産を参考にしています。とりわけ、Daniel Dallmanによる LUnix TCP/IP スタック、Dominic Morris による ZSock、そして Minix は大きな助けになりました。加えて、Andy Tannenbaum著『Computer Networks』と IETF の RFC にもこの場を借りて謝辞を捧げます。

この仕事は UZIXプロジェクトのパートナーであり、偉大なプログラマーである Archi Schekochikhin に捧げるものです。