UNIX Implementation for MSX


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UZIXインストール体験記


 

 


偶然にも、2000年にTilburgに行ったときに買ったSunrise ATA-IDEがある。じゃ、やってみるか、ということでUZIXをインストールしてみた。というのも、邦訳はしたものの、UZIXのInstall Guideはいまひとつ腑に落ちない点があるので、ガラにもなく翻訳者の責任とういうか、ま、そういうものを感じたからだ。先に言っておくが、以下の記述を参考にUZIXのインストールを試みて「HDDの大事なデータが飛んだぞ、どうしてくれる」とか言われても当方は責任を負いかねるのでそのつもりで。

1.いきなりつまずく(笑)

のっけから雲行きが怪しげだ。
とりあえず、AdrianoのWebからsetup.comsetup.datを取ってきた。前者は見ての通りMSX-DOS用のコマンドで、後者はどうやらPMA形式でアーカイブされたUZIXの構成ファイルらしい。とりあえずInstall Guideにしたがってこの2つのファイルを手元のMSX(FS-A1GT)につないだHDDのAドライブにコピーし、setup /c コマンドを実行してみる。

あ、CRCエラーだ・・・

まったく想像していなかったステップでつまずいてしまった。
さて、今以て原因は定かではないのだが、どうもこれはsetup.datではなく、ATA-IDEとturboRの相性の問題のようだ。と言うのも、強引に解凍を試みたところ、エラーの発生する場所が一様ではないので、駄目元でCPUをZ80モードに切り替えて解凍してみたらうまくいったからだ。HDDを使っているとは思えないほどのんびり解凍が進む牧歌的な光景さえ除けば、とりあえず問題解決、というコトにしておく。

ちなみにInstall Guideではちゃんと説明されていないが、アーカイブを解凍する際、解凍先ディレクトリを例えば A:\UZIXINST にする場合、setup.datはカレントディレクトリではなく A:\UZIXINST に置いてやらねばならんようだ。注意されたし。

2.備えあれば憂いなし

もう少しで Adriano に恥ずかしい抗議メールを書いてしまいそうだった窮地を脱し、インストールを進める。
まず、インストーラを実際に実行する前に、いくつか確認しておくことがある。

その1、MSX-DOS2のシステムファイルがオリジナルであること。普通は大丈夫かとも思うが、結構勝手に改造してマイナーバージョンが変わったmsxdos2.sysやcommand2.comが出回っているようなので注意されたい。ゆうれいはFS-A1GTのシステムディスクから両ファイルをコピーしなおした。
問題になるのは、ATA-IDEのFAT16サポートかも知れない。ゆうれいはATA-IDEをFAT12のまま使っている(つまり1パーティション32MBの壁を甘受している)が、そうでない場合、msxdos2.sysやcommand2.comにはパッチが当てられているはずだ。この場合にどうすべきかについては、興味のある人がAdrianoに聞いてみてくれ。んでもって、ゆうれいにも教えてくれると嬉しいぞ。

その2、ブートドライブ及びUZIXインストールドライブのパーティション番号の確認。
ATA-IDE同梱のidefdisk.comコマンドを実行すればすぐわかるが、普段から複数のパーティションを複雑にトグルして使っている人は要注意かもしれない。ゆうれいの場合、以下のような感じだ。

ぬるい・・・(自爆)

ブートパーティションとなる0番はAドライブ割り当てでMSX-DOS2がインストール済み、ブートパーティション1番が、今回のUZIXのインストール先と言うことになる。どーでもいいが、このHDDの2〜30番までの32MBずつのパーティションが使われる日は来るのだろうか。

3.清水の舞台からなんとやら

HDDにOSなんぞインストールするときは、不可逆な障害に備えて万が一のバックアップを取っておくのがセオリーだが、ま、いいや。ヨイ子は真似しちゃいけないぞ。

Aドライブのルートディレクトリにsetup.comを、新規に作成したA:\UZIXINSTディレクトリにsetup.datを置いて、カレントディレクトリをルートディレクトリにして setup A:\UZIXINST を実行してみる。牧歌的な解凍が進み、下のような画面で終わる。あなたのMSX+ATA-IDE+HDDが高速モードでこの過程を踏むことができることを切に願うよ、マジで。

この時点で(なぜか)カレントディレクトリはA:\UZIXINSTになっているので、install と打って RETURN を押せば、遂にインストールが始まる。

おぉッ!!

ちなみに、UZIXインストール過程で(FudeBrowZerを使わなければUZIXの利用全般を通してさえ)唯一色付き画面となるココで、2つの質問に「Y」と答えないとインストールを進めることはできない。しょーもない英文だが念のためにそれぞれ訳出しておくと・・・

[1つ目]
これはベータ版のソフトウェアです。その使用によるいかなる損害についても作者は責任を負いかねます。あなた自身のリスクにおいて使用してください。

これはまぁごもっとも。

[2つ目]
このインストールプログラムはインストールを進めるにあたって必要となるいくつかの質問をあなたにおこないます。これらの質問に親しみを覚えることができないならば、インストールを中止し、身近なMSXのグルに相談しましょう。

グルって何だ?

いそいそと辞書を引く。あ、なんだ。「【名】教祖、ヒンズー教の導師、リーダー、感情的争点、権威者、神様、第一人者」って、一般名詞扱いなんだ。オイラてっきり・・・(以下自主規制)。

4.後は意外とあっけなく・・・

ここまでが長かったわりに、この後は本当にInstall Guideの通りに進む。
インストール/アップグレードの選択は「I」を押すだけ。続くコンポーネントの選択は、どうせUZIXパーティションは普通のMSX-DOS2からはアクセスできなくなる(別途UCPコマンドを使えばOK、ココのUZIX Utilities参照)ので、全部選んじゃえ(下画面写真)。カーソル上下でコンポーネントを選択し、スペースでON/OFFの切り替え。塗りつぶされてるのがONみたい。RETURNで決定だ。

次の画面(下画面写真)は要注意かも。
最初のデバイスの選択は今回は「2...ATA-IDE」。続いてインストールイメージの置き場が「A」、インストール先が「B」とドライブレターを指定し、前以て調べておいたBドライブのパーティション番号「1」を指定する。ここまでは楽勝。
問題は次の「Confirm the MSXDOS application to call = コールすべきMSX-DOSアプリケーションを確認せよ」の部分。要するに使用しているHDDインターフェイスに応じたパーティション切り替え用コマンドの所在を確認してくる。ATA-IDEの場合は idepar だが、ここに「B=1」、つまり「インストール先ドライブレター=インストール先パーティション番号」が補われた状態で表示される。ユーザーは、idepar をブートドライブのルートディレクトリに置いていない場合、ideparの前にフルパスを補ってやらねばならない。ゆうれいの場合は「A:\utils\」を補った。入力する前に「INS」を押すのを忘れないように。ちなみに、なぜかこの画面だけ \ がバックスラッシュで表示される。困惑しないように。

親切なのかお節介なのか、UZIXインストーラはしつこいくらい何度も入力の確認を求めて来る。とは言え、この合間にファイルシステムのサイズを突然聞かれたりするので、油断は禁物だ。ポンポンと RETURNキーを連打してると痛い目に遭うかも知れないので注意。

もう1つの要注意はコレ(下画面写真)。
UZIX advanced setting = UZIXの上級の設定、と言うだけあって、ここは素直にInstall Guideに従っておいた方が無難そうだ。

後はいくつかおざなりに質問に答えていくと、下に示すような画面になってUZIXインストールの本番だ。
どうも流れていくメッセージをみると、この時点で一旦制御はUZIXカーネルに移っていて、UZIX自身がインストール元となるMSX-DOSファイルシステムにファイルを取りに行って、パーミッション等のUNIX特有の指定をやっていくみたいな感じだ。Install Guideで言うところの「インストールスクリプト」というのは、ここで動いているシェルスクリプトのコトらしい。

5.おいらはドラマ〜

UZLOはゆーじろーって読むんでしょうか。石原都知事にでも聞いてみましょう。

要するにLinuxのLILOみたいなもので、インストールが終わった後にMSX-DOSブートドライブに出来るバッチファイルを覗くとわかりますが、さっきフルパスを補完してやったパーティション切り替えコマンドを内部で呼んで、MSX-DOSで起動するかUZIXで起動するかをブート時に選択させてくれるありがたいユーティリティです。グラフィカルバージョンとやらもあるそうなので、今度試してみよ。

インストール前のデバイス選択画面と似たような質問が出てくるので(下画面写真)混同しないように要注意。
特に気をつけたいのは、先ほどは「B=1」とオプション付でフルパス補完した idepar が、今度はオプション無し、かつ拡張子込みで書いてやらなきゃなんないこと。

ちなみに、この直後にMSX-DOS2へのパッチ当てが実施されます。パッチ適用の前にチェック機構があって、この時点で不適合と見なされるとUZLOのインストールは中止されます。賢いことに、UZLOインストーラを2回動かすと、パッチ適合性検査の後で「パッチ適用済み検査」が実施され、ちゃんと自分でパッチを当てたMSX-DOS2なので大丈夫、と判定してくれます。う〜ん、いい感じ。

下の画面が出ればUZIX/UZLOのインストールは完了です。

6.そしてMSXはUNIXマシンに生まれ変わる・・・

おもむろにリセットしてみましょう。
UZLO(下画面写真)がちゃんと起動します。おお、LILOみてー、と関心していてはいけません。おそらく待ち時間がZ80モードを基準にしてるせいだと思われますが、油断しているとMSX-DOSが勝手に上がってきます。

気を取り直してもう1度リブートし(MSX-DOSからもある条件付でUZLOを起動できます、詳しくはInstall Guide参照)、素早く「uzix」と入力して RETURNキーを押しましょう。すると、遂にUZIXが起動します。

インストール直後はユーザーは管理者である root しかいませんから、ユーザー名は root、パスワードはデフォルト未設定なので何も入力せずに RETURNします。すると・・・

やった、ログオン成功・・・

ありゃ?・・・UZIX0.1.8

ブート後に表示されたバージョン番号は確かに1.0なのになぁ。おそらくはAdrianoの更新し忘れでしょう。

追記
 2001/08/04
このツッコミに気づいたAdrianoは(コレを使ってわざわざ読んだらしい・笑)現在配布中のアーカイブについてはこの問題(?)を修正した、とメールで知らせてくれました。むしろ私としては「UZLOはゆ〜じろ〜と読むのか?」といったアホな記述を彼がどう受け取ったかの方に興味ありますが。


そんな具合で、意表をつくほど簡単なUZIXインストール。あなたが幸運にも手元にMSXを持っていて、更に幸運なことにHDDインターフェイスを持っているなら、試してみる価値はありますぜ、何の役に立つかはともかくとして。

文責:ゆうれい