ストラクチャの微調整

VRMのCADライクのレイアウター画面は、高い生産性を有する反面、実際にビュワーでどのように見えるかが把握しにくい、という弱点があります。この結果、ちょっと手の凝ったストラクチャを作ろうとすると、レイアウターとビュワーを行ったり来たりして微調整するという面倒な作業が発生します。

ところが、ビュワーを起動すると、その時点での視点は部品番号が一番若い編成の運転台カメラになります。

Nゲージの世界からVRMに足を踏み入れたPC初心者にとっては、レイアウターは決して易しいツールではないと思いますが。

"Escape from Daily Life"では阪急電車(上り)になる>

微調整したいストラクチャがこの編成の側にある場合は問題ないかも知れませんが、そうでなければテンキーで視点を操作して、対象のストラクチャまで視点を移動しなければなりません。ましてや、微調整のためにこれを繰り返すとなればかなりの苦痛を伴う面倒な作業となることは明白です。

そこで、カメラの出番となります。微調整したいストラクチャを視点に収めたカメラを配置するわけです。

カメラの向きは当然として、高度設定もお忘れなく。

<トンネルポータルに向かってカメラを配置した例>

 

 

左の例では見易さを優先してレールを非表示にしている。

加えて、スクリーンショットのサイズの関係から、必要以上にカメラをトンネルポータルに接近させている。実際は、もう少し離した方が良いと思われ。

とりあえず、このときカメラに操作キーを設定しておきましょう。こうしておけばビュワー起動後、すぐに操作キーを押せば微調整したいストラクチャの目前に視点を移動させることができます。

<カメラエディターで操作キーを設定した例>

しかし、これでもビュワー起動後、微調整毎にキー操作(上の例では[Z]キーを押す)が必要であることに変わりありません。この手順すら省いて、起動直後に微調整したいストラクチャが見えるようにするにはどうすればよいでしょう。

以下の手順により、簡単にこれが実現できます。

 

(1) 微調整用のカメラを設置する。

(2) ビュワーを起動する。

(3) [カメラ選択]をクリックする。

 

<ビュワー/カメラ選択画面>

この時点で、画面は上掲写真のようになるはずです。ポイントはここで画面左上のオレンジ色の「戻る」アイコンをクリックしないこと。この画面で微調整したいストラクチャの状況を把握したら、このまま・・・

 

(4) [ALT]+[TAB]でレイアウターに切り替える。

(5) レイアウターで微調整をおこなう。

 

します。

そしておもむろにビュワーを起動してみましょう。

アラ不思議、視点は編成の運転台にならずに、さきほどのカメラ選択画面のままです。

ここでも状況を把握した後、「戻る」アイコンをクリックせずに[ALT]+[TAB]でレイアウターに切り替えれば、何度でもこの手順を繰り返すことができます。

 

ちなみに、微調整用のカメラが複数ある場合でも、カメラ選択画面でマウスカーソルをカメラ名の上に持っていきさえすれば視点が切り替わる上、ビュワーは再起動後も最後に参照していたカメラがどれかちゃんと覚えているので、同じように微調整作業をすることができます。

 

ポイントを以下にまとめます。

 

・カメラ選択画面のビュワーから[ALT]+[TAB]で抜けると、ビュワー再起動後はカメラ選択画面から始まる

・カメラ選択画面はビュワーを再起動しても最後に参照していたカメラがどれかを覚えている

・ビュワーを終了してしまうとこの手は使えない

 

トンネルポータルの仕上げはもとより、細やかな演出を施したい見せ場の微調整に便利なテクニックなので、未体験の方は是非お試しください。作業効率が驚くほど、は大袈裟にしても、それなりに向上します。

VRMoviesは、ここに紹介した技術情報について、読者のお手元の環境での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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