建物のバリエーションを増やす

VRMのストラクチャ(建物等の構造物)は、基本的にはパッケージで提供されるものをそのまま使い回すしかありません。その結果、ある程度以上の広さをもった都市型レイアウトを作成すると、似たような建物が立ち並ぶことになります。

"Escape from Daily Life"では、出来合いストラクチャの組み合わせで都市型レイアウトの表情を豊かにする試みをいくつかおこなっています。ここではその中から3つのケースをご紹介します。

この中では、

 

(1) 積み重ね

(2) 浮き上がらせ

(3) 埋め込み

(4) 重ね合わせ

 

の4つのテクニックが複合的に用いられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テクニックの名前は便宜上付けたもの。それぞれ、(1)ストラクチャの上に別のストラクチャを乗せる、(2)本来設置すべきストラクチャを空中に配置する、(3)マイナス高度を与えてストラクチャを埋めてしまう、(4)複数のストラクチャを同じ場所に配置して合体させる、ことを指す。

巨大マンション

VRM3では、マンションとしてI.MAGiC企画に5つ、TOMIX企画に1つの部品が用意されています。どちらもそれぞれに表情があって甲乙つけがたい存在ですが、如何せん、昨今乱立する大型マンションと比すると少し迫力にかけるところがあります。

<巨大マンションの例>

使用部品:

I.MAGiCマンション x 18

上掲写真の例では、I.MAGiC版マンションを18コ組み合わせ、大型のマンションにしています。

(1)積み重ねとして、同マンションを 75mm 差で積み上げ、高さを確保しています。さらに、こうして出来た2つの塔の間に対地高度 60mm で同マンションを(2)浮き上がらせ、吹き抜け構造のマンションを表現してみました。

 

敢えて「対地高度」という言葉を用いているのは、これらのテクニックがストラクチャ設置高度限界の範囲内であれば、自由な高さの平面上で利用できるから。

一方、橋脚やレールを使うテクニックは設置高度の制限をうけて自由な高度には配置できない。ダム建設の頁を参照あれ。

幼稚園

線路沿いは概して地価が下落するため、必然的に騒音を考慮しなくても良い公共施設が増える傾向にあるようです。特に、学校は広い面積を確保する関係上、車窓に目立つストラクチャであると言えます。

本質的には学校も良い環境にあるに越したことはない。

<幼稚園の例>

使用部品:

TOMIXアパートA(赤屋根) x3

TOMIXアパートB(青屋根) x2

I.MAGiC一般住宅a(赤屋根)x5

I.MAGiC針葉樹 x1

上掲写真の例では、原則として平屋構造となる幼稚園の教室棟をTOMIXアパートの対地高度 -20mm の(3)埋め込みで表現してみました。管理棟は、I.MAGiC一般住宅の(4)重ね合わせで長屋構造にしてみました。もちろん、ビル系ストラクチャの埋め込みでも良いと思われます。

加えて、教室棟に囲まれた運動場部分の地面テクスチャを土色にし、そこに針葉樹を植えてアクセントにしています。

 

コンビニ付テナントビル

VRM3のTOMIX版コンビニエンスストアは、郊外型の駐車場付平屋構造をモチーフにしています。が、実際の都市空間では、むしろテナントの1階部分がコンビニになっている方が多いのではないでしょうか。

<コンビニ付テナントビルの例>

使用部品:

TOMIXコンビニエンスストアA x1

I.MAGiC商業ビル06 x1

 

 

なんとか看板部分(本来幹線道路に対して主張する部分なので、このような作例には不要)を重ね合わせるビルの内部に隠せないか組み合わせを検討してみたが、成し得なかったことを告白しておく。

上掲写真の例では、TOMIX版コンビニエンスストアAとI.MAGiC版商業ビル06を、少しだけコンビニの壁面が飛び出すように(4)重ね合わせ、ビルの1階部分がコンビにになっているように見せています。

また、この写真ではわかりにくいですが、ビルの高さが突出することを防ぐために、対地高度 -30mm で(2)埋め込みをしています。

 

余談だがコンビニ前には学生人形がよく似合うと思う。しかし、リアルワールドにおいてはコンビニ前にたむろする恥知らずなガキ共は嫌いだ。

VRMのストラクチャは、出来合い物でありながら、バーチャルゆえの特性を活かして組み合わせを工夫すると、想像以上に豊かな情景を表現することが可能です。是非お試しください。

なお、こういった組み合わせの微調整の方法については別頁に譲ります。

VRMoviesは、ここに紹介した技術情報について、読者のお手元の環境での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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