築堤部品の活用法

VRM3 5号所収の「築堤部品」は、従来チマチマと地形造成+サンドペーパーしなければならなかった築堤表現を一気に可能にしてくれる便利な部品ですが、いろいろ悩ましい点もあります。

その最たるものが、幅です。狭いです、ハッキリ言って。で、ベタですが回避方法を考えてみました。

 

 

築堤部品の問題については、はやぶささん論考も参照してみてください。

<築堤曲線を使った電化複線路>

 

 

 

史実通りだと12月なんですけどね。今思うとちょっと青々し過ぎですね。

実際に試していただくとわかりますが、上掲のような風景を普通に・・・すなわち、複線間隔を規格値通りに確保し、レールと共通の透明橋脚で築堤を支える・・・作ろうとすると、線路間に若干の谷間ができます。また、架線柱が接地せずに宙に浮きます。

複線路間に隙間をつくらず、架線柱を地面から生やすためには一手間必要です。具体的には、築堤の高度設定をレールを支えている橋脚でおこなうこと諦める・・・すなわち、オプションウィンドウで高度固定設定してから1つずつ数値指定する・・・必要があります。

 

<レイアウターで見た問題の区間>

 

蛇足ながら。

本文は「VRM3の築堤部品の仕様にケチをつける」ような感じで推移しておりますが、それはちょいと早計です。

というのも「Nゲージレイアウトの設計ツール」というVRMのもう1つの顔を考えた場合、この仕様は妥当だと思えるからです。別館拙作レイアウト築堤部をご参照いただければわかると思いますが、Nゲージレイアウトで実景なみの築堤幅を確保するにはかなりの面積を要しますし、仮に確保しても間延びするだけであまり効果的ではありません。むしろ、レール幅かつかつの築堤で当然と言ってもいいくらいです。

「大は小を兼ねる」などと申しますが、このケースでは逆に「細は太を兼ねる」といったところでしょうか。太い築堤から細い築堤を作ることはできませんが、細い築堤から太い築堤を作ることは可能です。

そういう意味において、5号所収の築堤部品は実によく考えられているなー、と思う次第です。

上掲レイアウター画像だけではわかりにくいと思いますので、補助的な画像を以下に示します。

 

<ひと〜つ・・・>

<ふた〜つ・・・>

<みっつ!!>

 

左画像は、まったく同じ位置で問題の区間を構成している曲線築堤部品を1つずつ選択していった様子です。

えっ、かえってわかりにくい?

つまり、複線=レール2本に対し、築堤を3つ使うことで問題は解決します。直線区間の場合は普通に重ねてならべるだけ。曲線区間では、レールの曲率に合致した(TOMIX規格レール使用時は最も近似するもの)築堤2つと、一回り小さい曲率の築堤を、やはり重ねて使います。

高度指定は慣れるまで面倒かも知れませんが、なるべくレール連結部=透明橋脚の場所に築堤の連結部をもってくることと、部品を回転させた際に回転軸になる方がオプション高度ボックスの上の方であること、をふまえておけば何とかなるような気がします。

 

築堤を重ねる際は、(1)築堤のレール通過部分(レイアウターで見た場合の中央部分)の端と端を合わせる、(2)その端と端が重なった部分にレールを通す、をやると、いい感じです。

以下は余談ですが。

別項で「I.MAGiC規格のバラスト道床レールの裾にあるコンクリート製と思しき土台のようなものを隠す」ネタを書いたことがあります。要するに、レール高度に対して + 2mm の造成をやって土台を隠す、というだけの話ですが、その際に「高さ方向に斜めになっているレールに対してこの処理をおこなうのは、かなりの苦行です。なんか、いい方法を思いついた方は教えてください。」という情けないオチがつきました。

 

図らずも築堤部品でこの問題が解決します。つまり、築堤の高度を隣接する橋脚に対して + 2mm すると、きれいにコンクリート土台部分が築堤のバラストに埋没します。改めて本稿冒頭のスクリーンショットをご覧いただくと、そうなっていることがわかると思います。

まぁ、そこまでして隠さなければならないものでもないんですが。

VRMoviesは、ここに紹介した技術情報について、読者のお手元の環境での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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