カメラ列車

VRM3では車載カメラのバリエーションが豊富で、これを切り替えながら運転するだけでも充分楽しめるわけですが、今回ご紹介するテクニックはその応用編です。

 

 "Construction of Dams"の動画をご覧頂いた方の中には「なんだ、このカット?」と疑問を抱かれた方もいるのではないか、と思われます。お気づきでない方はもう1度、以下の2カットに注目してご覧下さい。

 

(1) 視点が鉄橋の下をくぐっていくカット

(2) ダムに向かった視点が急上昇し、右旋回の後、列車をトンネルまで追いかけるカット

 

種明かしをする前に、一般論としてVRM3の車載カメラの動きについて考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの右旋回の感じでバレてるような気もするが・・・

 

<左はウソ、右がホント>

黄色長方形で示す列車の運転台カメラから、右方向へカメラをずらした(つまり、テンキーの6を押した)としましょう。その後、列車を黄色矢印に沿って運転した場合、カメラはどう動くでしょうか。

人情(?)としては上図左であって欲しいような気もしますが、実際には右のような動きをします。ここからわかることは、

 

・カメラ位置は列車に対するX-Z軸相対位置で決定される

・カメラ向きは車載カメラ毎のポリシーで決定される

 

ということです。

 

この性質を巧く利用すると、任意の軌道に沿って移動するカメラを作ることができます。論より証拠、サンプルをご覧に入れましょう。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、テンキー1・3・7・9で変化させた視点角度を列車の進行による自動角度変化の関係は、自動変化角度にユーザーが操作した角度が加算させる動きをするように見える。

 

 

 

 

実際には任意の起動ではなく、レール設置の制約によって軌道が制限される。

上画面は、VRM3第4号セット同梱のサンプルレイアウト "TomixV34-00.VRM" ですが、右側に妙な赤丸があります。この赤丸が「カメラ列車」用のレールです。レイアウト本体から離れているのは、当然のことながら、このレールがレイアウトの見た目に影響を与えるのを避けるためです。

さて、このレイアウトをビュワーで起動し、赤丸のレールに載せた列車を操作対象にします。上画面ではカメラ列車は赤丸の右端に上方向を向いて配置されています。そこで、テンキーの4を押して視点を左側レイアウト本体まで持ってきます。ついでにPageUpを押して視点を高くしてみましょう。

いよいよカメラ列車が出発進行します。眼前にはどんな光景が現れるでしょうか。実物をご覧にいれましょう。

 

[VRMovie] (772KB for RealPlayer) 公開終了

 

という訳で、"Construction of Dams"でも、同じようなテクニックを使っています。手順をまとめますと、以下のようになります。

 

(1) レイアウトを作り、すべてのレイヤをロックする

(2) カメラ列車用の新規レイヤを作成する

(3) 視点を移動したい軌道に沿ってレール(橋脚も)を配置する

(4) カメラ列車用編成(何でもいい)を配置する

(5) このレイヤをすべて選択し、数値移動でレイアウト本体から離す

(6) ビュワーを起動し、カメラ列車に切り替えた後、(5)で移動した逆方向へ視点を移動する

(7) 出発進行

 

 

 

 

レイヤ分割をちゃんとしておかないと、レイアウト本体とカメラ列車用レールがゴチャゴチャになるので要注意!!

このテクニックは、今後もVRMoviesで多用されていく予定です。動画表現ならではの作例を鋭意製作中ですので御期待ください。

 

また、VRMからの動画作成をされない方でも、既存のレイアウトを新たな視点から楽しむ方法としてご活用いただけるのではないかと思い、ご紹介させていただきました。

たとえば、既存レイアウトよりを一回り大きくかこむ楕円軌道を作り、車窓カメラで眺めてやると、丁度リアル鉄道模型のレイアウトの周囲を歩いて見ているような視点が楽しめます。

モナコGPとか(謎)

VRMoviesは、ここに紹介した技術情報について、読者のお手元の環境での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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