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ポータブル編成とは?

ghostが勝手にポータブル編成と呼ぶそれは、以下のような特徴を持ちます。

 

(1) レイアウト上の全てのポータブル編成に共通のキー操作(後述)が割り当てられます。

(2) キー操作はアクティブな(その時点で運転している)編成のみ有効となります。

(3) スクリプトが編成オブジェクトの中だけで完結しているので、必要となるVRM4パッケージのあるVRM4環境であれば自由に組み込むことができます。

 

今のところ、以下の共通キー操作が割り当てられています。

 

キー操作 ギミック
[Shift]+[z] 電源オン。
各種ライトが点灯し、パンタグラフが
上がります。もう一度キーを押すと
パンタグラフの両上げ/片上げを
切り替えることが出来ます。
[Shift]+[x] 電源オフ。
各種ライトが消灯し、パンタグラフが
下がります。合わせてエンジンアイイ
ドリング音・コンプレッサー音が停止し
ます。
[Shift]+[c] リソース切替。
方向幕等を切り替えます。この機能
を利用するには編成長×パターンの
画像リソースの組み込みが必要です。
[Shift]+[v] 編成切り離し。
指定した位置で編成を分割します。
この機能はデフォルトではオフになって
います。

キー操作は固定になっています。

[Shift]キー同時押しになっていることに疑問を抱く方もおいでかとは思いますが、[Shift]キー無しのキー操作は、各レイアウト作者が独自のギミックをレイアウトに組み込むときのために空けておくべきである、という考えでこうしています。

 

 

 

 

電源オフ状態でも編成は走行可能です。

「ポータブル編成ギミック一発設定」スクロールを利用することで、このような機能を含むポータブル編成ファイルを簡単に作ることが可能になります。

 

β3.01(β3Lite)版の改善点

● スクリプトの軽量化

VRMレイアウターの「編成ファイルの保存」機能に、リソース登録数とスクリプトの総行数に対する制約があることが判明したため、利用頻度の低いLED行先表示交互切替機能と独自キー操作追加用エントリをオミットした軽量版を用意しました。

アーカイブには従来のβ3版も同梱されており、β3Liteとの差異は上記機能の有無のみです。銘々のニーズに応じて使い分けてください。

β3Liteは、toukaidou211氏による異常動作レポートを機に実装された。氏の指摘と、ポータブル編成プロジェクトに対する並々ならぬ寄与に表敬。

β3版の新機能と改善点

● 電源オフ停車時消音機能

[Shift]+[x]キーによる電源オフ操作に連動して、エンジンアイドリング音・コンプレッサー音等の効果音を消す機能が加わりました。ディーゼル車のエンジン停止に相当します。

この機能は、こちらのエントリでの皆さんの議論を受けて実装された。コメントを寄せてくださった諸兄に多謝。

● 単機時テールライト点灯機能

β2版までは、編成に車両が1両しか含まれない場合(機関車単機運転に相当)テールライトが点灯しませんでした。この仕様を改め、編成車両が1両の状態で[Shift]+[z]を押した場合、テールライトも点灯するようにしました。

● 入換標識灯制御機能

[Shift]+[v]キーで入換標識灯のON/OFFが出来るようになりました。この機能は編成分割の有効/無効に関係なく発現します。

β2版の新機能と改善点

● 片昇降パンタグラフ選択機能

[Shift]+[z]キーを繰り返し押すことで一方のパンタグラフの上げ下げをおこなう機能はβ版から実装されていましたが、これが0番パンタグラフに固定されていました

β2では、このパンタグラフを0/1番のどちらでも選べるようになりました。また、パンタグラフ番号に2を加える(つまり、2〜3になる)ことによって、片上げ下げされるパンタグラフを[Home]キーによる編成方向転換に連動して切り替えることができます。

この機能は、こちらのエントリで議論された天狗亭氏の問題提起をキッカケに実装された。氏に多謝。

● ライト・パンタグラフ時間差動作機能

電源オン/オフ操作時、β版ではパンタグラフの昇降とライトの消点灯が同時におこなわれていました。

β2版では、この動作に時間差を設けることが可能となりました。電源オン時はパンタグラフ上げがライト点灯に、逆に電源オフ時はライト消灯がパンタグラフ下げに指定した時間だけ先行します。この時間は1〜5000ミリ秒の範囲で自由に設定することが可能です。

この機能は、I.MAGiCスクリプト会議室No.222に始まる和樹氏の質問からヒントを得て実装された。氏に多謝。

● LED行先表示交互切替機能

2枚の画像リソースを指定時間毎に交互に割り当てることで、LED行先表示装置で見られる日/英切替表示等を再現することが可能になりました。デフォルトでは、この機能は無効化されており、スクリプトウィザードにおいて切替間隔時間を1ミリ秒以上に指定した場合に有効となります。

この機能を利用するためには、従来の倍以上の画像リソースの登録が必要になります。こちらで詳しく説明していますので参照してください。

● 最初の方向幕変更に失敗するケースの改善

β版には、最初に[Shift]+[c]キーを押した時点に限り、方向幕が切り替わらず、2回目以降は正しく動作するという問題がありました。これが改善されています。ただし、これは暫定的な解決であり、恒久的な解決ではありません。詳しくはこちらを参照してください。

 

β2版の特性を活かしたサンプル編成として、253系「成田エクスプレス」(要VRM4第0号)をご用意しております。

 

制約事項

編成切り離し機能は、現時点ではオマケっぽいです。VRM4の仕様限界により、切り離した一方の編成でリソース切り替えが無効になったり、再連結した後でキー操作をするとVRMビュワーが異常終了したりします。同様の理由から、ポータブル編成を他の編成にぶつけて連結させた場合も、動作が不安定になることがあります。

対策は検討中ですが、スクリプトの組み方ではどうにもならない部分があるので、あまり期待しないでください。

 

これが原因で起こるビュワーの異常終了は、VRMシステムの構造上レイアウターには波及しないので、データロストにはなりません。

逆に、データロストが発生したとすれば、それはこのスクロール・スクリプト以外の何かが原因になっていると考えてください。

2006/12/25 追記

以下の制約事項はアップデータ4.0.5.0により「ビュワー起動時にアクティブな編成にFocusInイベントが発生する」という仕様変更がおこなわれたため、解決ました。

経緯記録のために取消し線付き削除とします。

 

この仕組みでは、キー操作の設定をアクティブ編成の切り替えに連動させています。本稿執筆時点のVRMビュワー(4.0.3.2)では、ビュワー起動時にはこのイベントが発生しないため、起動直後はすべてのポータブル編成においてキー操作が無効となります。

複数の編成(必ずしもポータブル編成でなくてよい)がレイアウト上に存在するのであれば、一度でも編成切替をおこなえば、その時点からキー操作が有効になります。

 

レイアウト上に1つしか編成を配置しない、あるいは、ビュワー起動時からキー操作を有効にしたい場合は、アーカイブに同梱されているスクロール「アクティブ編成連動ギミック初期化」を組み込んでください。

 

[手順]

(1) 一旦ビュワーを起動し、最初にアクティブになる編成がどれかを確認し、ビュワーを終了します。

(2) SCRIPTウィザード「その他」カテゴリの「アクティブ編成連動ギミック初期化」を簡易Wizardで組み込んでください。途中、編成を訊かれるので(3)で判明した編成を選択してください。

(3) ビュワーを起動してください。これで最初にアクティブになる編成でキー操作が有効になるはずです。

(4) うまくいかない場合、同じスクロールを詳細Wizardで組み込んでください。このとき、数値を訊かれる(初期値100)ので、これをもう少し大きな値に調整してみてください。

 

このスクロールは「鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド」に収録されている編成ファイルに対しても有効です。

蛇足

今回、このような仕組みを作り公開したのは、VRM4ユーザー諸兄にポータブル編成作りをお楽しみいただくとともに、それをネット上で配布していただいてネットVRM界隈が盛り上がれば、との思いからです。ダウンロードページで取得可能なアーカイブの再配布・組み込みは自由にしていただいて結構です。

まぁ、常識の範疇でよろしくです。

その上で1つ老婆心ながら書き加えておきますが、こういう試みを始めると、かならず「オマエの配布している編成ファイルはここがおかしい」と指摘して歩く人が現れます。単に「3両目の車輌は本当は向きが逆だよ」と知らせてくれるだけならばありがたい話なのですが、中には「いい加減な編成ファイルを配るな、ボケ」などと罵詈雑言を吐くアンポンタンも出てくることでしょう。

ある意味、うまく付き合いさえすればそういう考証マニアほどありがたい存在もいないワケですが。

で、賢明なVRMユーザー諸兄にお願いなのですが、こういう困ったちゃんは無視の方向で、ひとつよろしくお願いします。考証が完璧な1つのポータブル編成ファイルよりも、多少考証がいい加減であってもたくさんのポータブル編成ファイルがバラ撒かれた方が、ネットVRM界隈的にはハッピーだと思いますので。間違いがあれば、各自で修正して使えばいい話ですから。

そういう変な人がいないと祈りたいのですが、こればっかりは一定の確率で発生する自然現象なのでどうしようもありません。

それから、これはあくまでも「お願い」なのですが、このスクロールを組み込んだポータブル編成ファイルは、もちろん画像リソースについてはそれぞれの作者のモノだと思うのですが、ネットに流すのであれば「転載・転用自由勝手」を宣言していただけるとありがたいと思います。で、転載転用する人は、それに際して作者名とそのURLを明記し敬意を表するのがいいんでないかと。

有り体に言えば、ghost作のスクロール組み込んだものをネットに流しといて、自分の権利だけを主張するなんて格好の悪いことはやめてね、ということです。強制はしませんが。

VRMoviesは、ここに紹介した技術情報について、読者のお手元の環境での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


Webmaster: ghost@nodus.ne.jp