オマケやら雑文やら。

祝・レイコン2004実在路線部門入賞

まぁ、こんな次第です。

っつーか。

半ば主催者への嫌がらせ(ぉぃ)で投稿した作品が入賞してしまい、いささか困惑している似非反逆児、ghostです。7号ゲットを狙っていたティーンエイジャー諸君。今年も小金持ちのおっさんが賞品掻っ攫いました、ごめんなさい。

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この他の欧州レポート目次

レイコン2004の傾向と対策

VRM系Webの傾向と対策

冗談はさておき。

レイコン結果が出てから「審査を誘導したのでは?」と言われるのが嫌だったので今まで秘蔵(?)していたネタをお届けしたいと思います。

 

どうでもいい話ですが。

レイコン結果ページの(以下引用)

日本型のVRMで外国の風景をあえて作るという意欲作です。なじみのない地域ということで一見すると意表をついているように見えますが、審査員も実際に現地をたずねたことがあり確かに雰囲気がでているということで入賞となりました。

との講評には、審査員諸氏の微妙なニュアンスを感じざるを得なかったワケでして。すいませんね、素直じゃなくて。

 

あくまでも個人的な意見ですが、今回のテーマ設定は、趣旨は理解できるもののあまり上手いやり方(厳密に言うと「見せ方」ですが)ではなかったかな、と思ってます。

もし、ghostが以前分析した通りの主催意図(作りこまれた普通のレイアウトを期待する)をスーパーバイザー諸氏がお持ちであったのだとしたら、例えばですが、サイズを小さめ(定尺〜その倍くらいまで)に規定、使用部品数に上限(3,000〜6,000位)を設けて、「今だれかに伝えたい日本の鉄道風景」なんてのをテーマに掲げ、「フライスルーカメラ視点で全体を見回すことで評価します」とでも宣言した方が良かったんじゃないか、とか思います。

その所以は、VRMユーザーのリテラシはかなり幅が広いので、抽象的なテーマを掲げるよりも、定量的な基準(サイズ・部品数など)を示した方が個々人の解釈のブレが最小化できるんじゃないか、と思うからなんですが。ま、戯言なんで聞き流してください。>スーパーバイザー各位

 

グリンデルワルト特集

<牛も転寝・・・>

<豚も転寝・・・>

<妻も転寝・・・>

 

<とりあえず一服>

 

妻から賜るであろう死を覚悟して、末期の珈琲を楽しむghostです。

妻からは事前にネタ扱いの承諾は受けてます、念のため。

ふたたびの冗談はさておき。

ダラダラとお届けして参りました欧州レポも遂に最終回。スイスはベルナーオーバーラント地方(Berner Oberland)の奥座敷、グリンデルワルト(Grindelwald)を、鉄道と風景の両面から特集して締めくくろうかと思っとります。

Grindelwaldは、日本では「グリンデルワルト」と表記されることが多いですが、現地発音はむしろ「(グ)リンデルヴァル」に近いです。

BOB -Berner Oberland Bahn-

グリンデルワルトに向かうには、トゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれた湖畔の景勝地インターラーケンから、ベルナーオーバーラント鉄道に乗り込みます。始発駅となるインターラーケン東駅(Interlaken Ost)は、標準軌のBLS、メーターゲージの国鉄ブリューニク線、そして同じくメーターゲージのBOBがホームを並べる、これまた鉄にはたまらないバラエティの楽しめる駅です。

Bahnは独語で「鉄道」の意。つまり、ベルナーオーバーラント鉄道、ということですな。

<BOBの電動車 ABeh4/4 305>

スイスでEMU(電車)と呼ばれるものは、日本のような動力分散ではなく(もちろん動力分散方式もありますが)、編成中の一輌のみが動力を有する動力集中方式でかつ動力車にも客席がある場合、がほとんどです。

実際には、運用上旅客を乗せないようになっており、事実上の機関車として活躍しているEMUもあったりします。

インターラーケンを発った列車は、しばし平坦な鉄路をゆるやかに左右にカーブを切りながら進んで行きます。

<結構な長編成>

写真の左側は軽飛行機用の飛行場です。実はこの写真を撮った直後、パラグライダーが列車進行方向に割り込むような感じで着陸し(風に流されて飛行場から飛び出たらしい)列車が緊急停止しました。

列車は途中で東進してグリンデルワルトへ向かう列車と南進してラウターブルンネン(Lauterbrunnen)に向かう列車に分割されます。インターラーケンを出た直後は上掲のような長編製で、電動車も分割編成それぞれに一輌ずつ組み込まれています。

ツバイリチュネン(Zweilutschinen)で編成が分割されると、車窓の風景が谷に囲まれ狭くなってきます。それと共に次第に勾配が始まり、減速とともにリッゲンバッハ式ラックレールのギアを噛む音が響きだします。すると間もなく、進行方向の山の隙間から目的地が見えてきます。

<進行方向に万年雪を湛える岩山が垣間見える>

このまま列車は、まさしく我々が「スイス」と聞いて思い浮かべるステレオタイプな風景の中を進み、グリンデルワルト駅へと到着します。

<グリンデルワルト駅>

左側がWAB、右側がBOB。詳しい構造は拙作レイアウトをご参照あれ。

BOBのレールが写真手前でポイントになってますが、最右が機回し線になってます。インターラーケンからここへ到着すると、編成先頭の電動制御車が機回し線を通って逆側に付くというワケで、よくよく考えてみると、EMU(電車)のメリットを全然活かしてません、なぜ?

WAB -Wengernalpbahn-

グリンデルワルトからはヴェンゲルン・アルプ鉄道に乗り継ぎます。軌間はさらに狭まって800mm。これがBOBと直通していない理由の1つになっていますが、他にも、目指す目的地であるクライネシャイデック(Kleine Scheidegg)がグリンデルワルト駅から見て谷を1つ越えた向こう側にあることも関係がありそうです。

<BOBのEMU、軌間800mmなので顔がスマート>

グリンデルワルトを発った電車は一旦街中を下って行きます。そして、谷底に当たるグルント駅(Grund)でスイッチバックし、やはりリッゲンバッハ式ラックレールを唸らせながらクライネシャイデックを目指します。

<グルント駅側の留置場、背景の山はシュレックホルン>

写真左に無蓋貨車が映っていますが、WABと後述するJBは観光客の足となるのは当然のことながら、山上の観光施設への物資輸送の任も負っているワケで、運が良ければEMU編成に貨車の混じった混合編成に出会うこともあります。

ここからがWABの見せ場です。しばらくはグリンデルワルト市街同様に人工芝かと見紛うような美しい緑の絨毯の中を通っていきますが、高度が上がるに従い、次第に車窓の景色は荒々しいものとなっていきます。それもそのはず。WABは数多の登山家たちの命を奪った魔の壁「アイガー北壁」の麓にへばりつくようにして走っているのです。

<アイガー北壁とWAB(下のちっちゃいの)>

アイガー(Eiger)は標高3,970m。高さでは周囲の山々に劣るが、山の北側のほぼ垂直な壁面は「アイガー北壁」と呼ばれ、そのあまりの急峻さから登攀を目指す多くの登山家をひきつけ、そしてその命を奪ってきた恐ろしい場所でもあるワケです。

左写真はグルントからWABではなく隣接するロープウェイでメンリッヒェン(Mannlichen)へ登り、そこから丘陵沿いのハイキングコースに沿ってクライネシャイデックまで歩いた際の1コマ。この景色のスゴさは残念ながら写真では伝わらないと思います。

かくして電車は終点となるクライネシャイデックに到着します。ここからは同じくWABのラウターブルンネン行きの電車に乗り継ぐことができます。つまり、BOBとWABを繋ぐと北回りと南回りでクライネシャイデックにたどり着く円を描いているんですね。なにゆえクライネシャイデックを目指すのかと言うと・・・。

グルントから来た電車がラウターブルンネンに直通しないのは、電動車がつねに斜面最下方に位置して滑走を防止する、という登山電車特有の事情によります。

<クライネシャイデックにて>

JB -Jungfraubahn-

ここからはもう1つの路線、ユングフラウ鉄道が分岐します。軌間はBOB同様のメーターゲージですが、ラックレールはシュトルプ式に転じます。

<JBのBDhe4/8>

JBはその路線の大半がトンネル。というのも、アイガーとメンヒ(Monch)の両巨山の体内を貫いて標高3,454mの展望台駅ユングラフヨッホ(Jungfraujoch/別称トップ・オブ・ヨーロッパ)に至るから。

これだけでもビックリですが、もっとビックリなのはコレが開通したのがなんと1912年だということ。スイスが、日本とは別の意味での「超鉄道大国」であることを思い知らされるエピソードです。

これに乗ると・・・と行きたいところですが、実はghostは今回ユングフラウヨッホまで行きませんでした。グリンデルワルトまで行って何しとんねん!!、と突っ込みたい方もおられるかと思いますが、なんせJBはパッと見た感じ日本人ばっかり乗ってたので嫌になったワケです(ぉぃ。

そういう皮肉はさておき、実のところはJBに乗ってしまうと結構往復に時間がかかるので、トンネル内で長時間過ごすよりはこの雄大な景色の中を己の足で歩き回る方を優先した、というのが真相です。

グリンデルワルトを歩く

三種三様の登山鉄道もグリンデルワルトの魅力ですが、その真の魅力は己の足で歩いてはじめてわかります、と言ってもキツい登りには全部ロープウェイがあるんですが。

<ロープウェイ内からグリンデルワルトの町を振り返る>

その中でも定番のコースは、グリンデルワルト駅のすぐ裏のバス停(拙作レイアウトにもありますよ)から村営バスでグローセシャデック(Grosse Scheidegg)へ行き、そこからフィルスト(First)まで歩くコース。グリンデルワルトの町を彼方に見下ろしつつ歩む緑の絨毯。さらに向こうを望めば澄んだ青空にくっきりとしたコントラストで威容を示すアイガー、メンヒ、ユングフラウ。嗚呼、この世とは思えぬ光景。

冒頭の牛くん・豚くん・妻もこのコースの道中での1コマ。

<浮世の有象無象など吹き飛ぶ眺め>

フィルストからさらに奥へ小高い丘を越えて歩くこと1時間。今回の欧州行で最も心を動かされた光景がそこにあります。

<逆さベルナーアルプス>

これが別館で言ってた光景。

バッハアルプゼー(Bachalpsee)という小さな、それでいて鏡のように澄んだ湖の神々しさに、雄大なる自然に比してあまりに卑小で邪なghostは、ただただ恥じ入るほかなかったワケで御座います。

 

で、グリンデルワルトをネタにレイコンに空気を読めてない作品送りつけるんだからタチが悪いっすね。

と言うワケで、全10回(別館も含むと11回)でお届けして参りました欧州レポートをこれで締めくくりたいと思います。不精と不勉強に加え、まともなレポよりもネタの方が優先された点も多々あり、何のお役にも立たない内容であったかとは思いますが、歯痒い点はご自身で行って確かめてくださいまし。その価値は充分ありますよん。

VRMoviesはマジ半分・ネタ半分です。字面を捉えてご立腹なされぬよう、伏してお願い申し上げます。

 


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