オマケやら雑文やら。

モンブランエクスプレスで行こう

今回から数回に分けて(そんなに続くんかい、とセルフ突っ込み)重厚なSNCFやSBBの本線から離れ、支線や地方私鉄の鉄道をご紹介していこうかと思います。

第一回はモンブラン・エクスプレス(MontBlanc Express)。その名が示す通り、ヨーロッパの最高峰であるモンブランの麓の町、シャモニー(Chamonix)へと続く鉄路です。

 

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シャモニーに至る経路は大きく分けて3ルートあります。

 

(1)パリから鉄路でサン・ジェルベ(St-Gervais)へ。そこからシャモニー行きへ乗り換える。

(2)スイス・ジュネーブからバスで。

(3)スイス・マルティニ(Martigny)からモンブランエクスプレスで。

 

シャモニーに行く前日は実はジュネーブに投宿していたので経路(2)が一番楽チンだったのですが、あえてチザルピーノと各停を乗り継いでマルティニへ向かいました。そういうワケなので、旅はスイス南部の交通の要衝であるマルティニから始まります。

 

 

ジュネーブ→マルティニのラインはそのまま東進すればシンプロン峠(Simplonpass)を越えてイタリアへ入り、遂にはミラノ(Milano)に至るフランス−スイス−イタリアを繋ぐ国際線で、チザルピーノのほか、TGVや各種ECが行き交う賑やかな線です。まぁ、だからこそ遠回りしたワケで。

<マルティニ駅>

 

 

ここでメルクリン塗装のRe460(スイス電気機関車特集参照)に出会えたので遠回りの甲斐があったってモンです。

SBB/CFF/FFSの本線はさらに東へイタリアに向かって延びているのですが、それとは別に2つのラインがここから分岐しています。いずれもTMR(右参照)の線で、一方が今回乗った南西へ向かうモンブランエクスプレス。もう一方は南東ヴェルビエ(Verbier)へ向かうセントバーナードエクスプレス(SaintBernard Express)です。ちなみにセントバーナードエクスプレスはその名の通り、セントバーナードが描かれてます。

TMR=

Transports de Martigny et Region

無理に訳すと「マルティニ地方交通」みたいな。鉄道の他、バスも運営してます。詳しくはTMRのWebで。

<セントバーナードエクスプレス>

<こんな感じ>

 

 

おそらくは雪山での遭難救助犬、ということでセントバーナードをデザインしてるんだと思うんですが。

のワリには車体先頭近くのヤツを除いて他は役に立ちそうにない子犬ばかり・・・。助けてくれるのか、ホントに?

閑話休題。

下写真がモンブランエクスプレスです。

<モンブランエクスプレス/Z600型>

 

Z600はSNCF(フランス国鉄)での呼称。TMRとSNCFで共同運行してるみたいです。一応、路線区分があって、左写真のLe Chatelard-Frontiere駅(国境の意)で一旦乗り換えます。一部、直通列車もありますが、原則はここで乗り換え。

にしては・・・パスポートチェックを受けた記憶がないんですが。SBB本線でECなんかでスイスに出入りするときは、時には兵隊さん(みたいな格好をした人)にチェックされるのに・・・いいのかな?

マルティニを出発してしばらくは、SBB本線に沿って平坦な道を走ります。併走する道路を走る車にガンガン抜かれます。が、最初の駅を出た直後、突如として大きく南へと左折し、いきなり車体が前後方向に大きく傾きます。そして床下からガリガリガリッとすごい音。上掲載のマルティニ駅の向こうにある山を越えるべく、ラックレール区間に突入します。

<牧歌的な運転台からの眺め>

 

嬉しがって運転台のすぐ後ろの席に陣取ったんですが、運転士の能天気な口笛がずっと聴こえててちょっと不安でした。

ラックレール区間を抜けると、今度はすごい光景が進行方向左手に広がります。四国の大歩危渓谷で乗り鉄したときも感嘆したものですが、その比じゃないです。なにせ、谷底が見えません。一番すごいところになると、鉄路のすぐ左が垂直な崖。さらにおどろくのは、この崖に町があること。

<車中から左手崖下の町を望む>

 

 

ここを皮切りに、シャモニーの旅は、自然のすごさよりもむしろ、そのすごい自然を征服してしまう人間のすごさに感じ入らざるを得ない旅となりました。

途中、Le Chatelard-Frontiereで乗り換え、揺られること計1時間半。ヨーロッパ最高峰モンブラン(MontBlanc/4,810m)を目前に望む谷間の町、シャモニーに到着します。

Mont Blanc は仏語で「白い山」の意。栗ケーキではありません、念のため。

<シャモニーに到着/Z800型>

 

このシャープなデザインのヤツの方が、天井に向けてパノラマ窓があって眺めが良かったです。

<シャモニー駅全景>

 

アレ?、と思いませんか。

そうです。シャモニー駅は電車(向こうではEMU=Electronic Multiple Unit)が入線するのに架線がありません。

このラインはSNCFでも珍しい第3軌条集式なんですね。よくみると左上写真でも右端にそれっぽいのがありますね。

しかし、Z600にしろZ800にしろ、パンタグラフ集電と第3軌条集電に両対応の上、粘着運転とラックレール走行にも対応した、ある意味豪華、ある意味無駄の多い車輌です。

シャモニーの町に入ると、なんか指差して立ってる人がいます。

<あっちむいてホイ>

 

銅像左がジャック・バルマ(Jack Balmat)さんで、想像がつくと思いますがモンブラン初登頂を成し遂げたすごい人です。

もちろん、指差す方向にはコレがあります。

<投宿したホテルのバルコニーからモンブランを望む>

 

写真にしてしまうと、まぁ、そんなモンか、って感じですけど。実際目にするとちょっと言葉になりません。

 

さらに、写真左端のエギュイユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi/3,842m)の山頂には展望台があって(誰が作ったんだ?)さらにそこへ向かってほぼ垂直に2,000mも昇るロープウェイ(どうやって作ったんだ?)があります。

実はこのロープウェイの往復チケット(2人で約10.000円也)を買ったんですが、中間駅で山頂を眺めて怖くなって乗るのをやめてしまいました。それくらい、つまり10,000円をポイするのに躊躇がいらないくらいすごいとこです、ここは。

とにかくシャモニーはすごいところなワケです。フランスに行く機会があれば是非行ってみてください、決して損はしないです。で、とりあえずモンブランをバックに記念撮影しました。

<電波でお花畑なghost>

 

 

妻に不意にカメラを向けられ「はい、ポーズ」と言われて咄嗟にコレ。

次回はモンタンベール登山鉄道でさらにトンデモないところへ向かいます。

VRMoviesはマジ半分・ネタ半分です。字面を捉えてご立腹なされぬよう、伏してお願い申し上げます。

 


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