オマケやら雑文やら。

巴里国鉄駅六道輪廻特集

ちゅ〜ごくが割れちゃった〜・・・・ペキンッ。

ふ〜らんすが割れちゃった〜・・・・パリッ。

こんにちは、ghostです。

 

<六駅巡礼中の筆者/RER車中にて>

 

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なんか変ですか?

気のせいです、忘れましょう。

と言うワケで、前回の予告通りにお届けして参りたいと思います。まずは下掲載のパリ略図をご覧ください。

タイトルも微妙に変ですが、気のせいです。忘れましょう。

<パリ国鉄6駅位置関係及び巡礼ルート>

緑線がghostの巡礼ルート。実線はMetroまたRER、破線は徒歩。

なお、厳密にいうとリヨン駅の南に貨物やカートレインの基地となっているベルシー駅(Gare de Bercy)もありますが、今回は割愛。

今回、ghostはパリでの宿をリヨン駅に併設(本当にくっついている)しているメルキュール(Mercure Paris Gare de Lyon)にしたので、リヨン駅を起点に反時計回りにパリを一周しました。移動順序に沿ってご紹介していこうと思います。

 

リヨン駅 - Gare de Lyon

<リヨン駅>

ここから出る線路の敷設当初の行き先(リヨンはフランス南東部の都市の名前)が駅名になっている。

その名の通り、リヨンを含むローヌ・アルプ地方、さらに世界的にも有名な保養地コート・ダジュールへ向かう列車もここから。この他、イタリアやローザンヌ等のスイス・フランス語圏への国際列車もここを起点とする。

6駅巡りの旅はリヨン駅からスタートします。

駅に併設されたホテル・メルキュールはロケーションの利便性から日本人の利用も多くお値段もリーズナブルなお奨めホテル、部屋によっては停車中のTGVが見えます。ただし、TGVが発車する都度地響きがします。

<Mercure Paris Gare de Lyon>

 

ロビーにある免税店にアジア系の親父さんが詰めてます。この方に「友達へのお土産にしたいのでTGVをデザインした何かはない?」と尋ねたら、「そんなものを欲しがる人は稀なので難しい」と言われてしまいました。リヨン駅の隣ならそれぐらい置いてくれー、と勝手なことを思ってみたり。

リヨン駅と言えばTGV発祥の地。最初のTGVは1981年9月にここからリヨン(都市の方、ややこしーなー・・・)の間で運行を開始したんですね。今もデュープレックスを含むTGVがひっきりなしに行き交う賑やかな駅です。

<TGV/リヨン駅にて>

<TGV Duplex/リヨン駅にて>

 

個人的な好みですが、TGVは現行のシルバー+ブルーの塗装よりも、登場当初のグレー+オレンジの方が萌えるんですが・・・

東駅 - Gare de l'est

<東駅>

estはフランス語で「東」の意。

アルザス、ロレーヌ、シャンパーニュ等のフランス東部の玄関口であり、ドイツ、オーストリア、スイス・ドイツ語圏への国際列車もここを起点とする。

リヨン駅や北駅と比べると古き良き欧州急行列車が数多く楽しめるが、近日中にストラスブールへのTGV運行が開始されるそうなので、この雰囲気が楽しめるのも後僅かか?

リヨン駅からRER(後述)を乗り継いで東駅へ向かいます。TGVが目立つリヨンと異なり、東駅は電気/ディーゼル機関車が牽引する客車急行の佇まいが旅情を誘います。ある意味で、パリ6駅の中で最もヨーロッパっぽい(?)駅。

<ディーゼル機関車/東駅にて>

<このレールが東へと続く>

 

この列車から降りてきた黒人さんの3人連れに「1ユーロ貸してくれ」と話しかけられました。

フランスの客車列車の多くは、突端駅であるパリ駅で便利な編成前方が1等車、出口から遠い工法が2等車になっています。彼等は最も後方の車輌に乗っていたようで、しかも大量の旅行鞄を抱えており、ホーム備え付けのカーゴを使いたいのだが、そのためには1ユーロコインを差し込む必要がある、という寸法。

パリの街でこの手の話にいちいち応じていると財布をいくつ持っていても足りなくなってしまうので「今、小銭ないの、ゴメン」と軽くあしらって撮影を続けたんですが、後で同じホームに戻ってみると、彼等がいくつもの荷物をホームでリレーしてました。

1ユーロぐらいあげてもよかったかな・・。あるいは、どーせ暇だったんだから荷物運びくらい手伝ってやるべきだったか・・・ちょっと良心が痛むワケで。

北駅 - Gare du Nord

<北駅>

nordはフランス語で「北」の意。

本来はフランス北部への玄関口だが、現在はベルギー・オランダ・イギリスへの国際ターミナルとしての性格が強い。

特にタリス(Thalys)、ユーロスター(Eurostar)とTVGが居並ぶその姿は壮観。高速鉄道系が好きな人は一度は訪れる価値あり。

フランス映画「アメリ」で主人公たちの出会いのシーン(男の子がアルバムを落としていくシーン)に使われた東駅を見下ろす石造りの階段を駆け上がり、細い路地を抜けていくとすぐに北駅。パリの駅の中でも最も華やかな駅がここ。なんと言ってもTGV、タリス、ユーロスターが並んで止まっているなんて、なんとサービス精神旺盛な!!

駅前でイタリア系の女性にフランス語で道を尋ねられた。この日は敢えて中国人風のファッション(のつもり)で出かけたのだが、どう考えても相手を間違えているとしか思えない。なぜー?

<北駅・中2階からホームを見下ろす>

<駅出口の高架橋から駅を振り返る>

 

唯一ダメだしするとすれば、ユーロスター用のホームを囲った無粋な柵。

ロンドンへ向かう乗客は事実上ここで出国手続きをするため空港のカウンター同様の扱いとなるのも止むを得ないワケですが、もうちょっと見目麗しくできなかったものかと・・・。

駅の北側に本線と直行する高架道路が2本あり(上掲写真はその駅寄りの方から撮影)、特に駅から離れた側はフェンスの隙間からレンズを出せば真正面上方から列車を狙えるお手軽撮影ポイントになってます。そこで、ここで高速列車三兄弟を待つことにしました。

<TGV キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!>

<タリス キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!>

<ユーロスター キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!>

 

 

 

TGVとタリスは待ち始めて10分くらいで立て続けに来たんですは、ユーロスターはその後1時間近く待つハメになりました(そもそも本数も少ないので)。

上2枚を撮影した際、フェンスにへばりついて撮影していると背後から噛み殺したような笑い声が。とりあえず目下の撮影に集中してから振り返ると、肩を震わせながら立ち去って行く黒人紳士の姿。うーむ、無意識のうちに・・・

 

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」

とか言っちゃってたような気もするし、かなり恥ずかしかったかも。

サン・ラザール駅 - Gare St-Lazare

<サン・ラザール駅>

 

駅名は「聖ラザール」、すなわちキリスト教の聖者に列せられたラザールさんの名前に由来。基本的にフランスの地名で「サン〜」ってのは同じパターン。ようするに英語の「セント〜」と同様。

ちなみにサン・ラザールはパリで最も古い駅。TGVの入線もなく、近郊列車と優等列車が雑然と並ぶ様子は華やかさにかけるが車種のバリエーションは楽しめる。主にフランス北西、ノルマンディー方面への列車がここを起点とする。

北駅を離れ、駅前の大通りを東へガンガン歩きました。普通に考えると北駅からサン・ラザール駅まで夏の日差しの中を歩くのは正気の沙汰ではないようですが、実は丁度中間点に件の鉄道模型店があったため、散歩がてらに歩いた次第。

<旧式の電気機関車が並ぶ/サン・ラザール駅にて>

<近郊型電車/サン・ラザール駅にて>

 

雑然とした雰囲気がそう思わせるのかも知れないが、国際列車が行き交うここまでの駅と比べると、サン・ラザール駅はいかにもガラが悪い。

事実、構内でアフリカ系のドレッドヘアのお兄さんにフランス語で呼び止められる。あからさまに何か売りつけようとする様子。で、得意の「じゅぬこんぽんぱ るふろんせ」で切り抜けようとしたら「No problem, I can speak English!!」ときたもんだ、勘弁してー。

とりあえず「のーさんきゅー」と吐き捨てて、ぴゅーと逃げたワケですが、不躾ながら言葉に対する柔軟な対応については個人商店のオッサンたちに見習ってもらいたいように思うワケで。

一般的にヨーロッパの駅には日本でいう「改札」がありません(従ってghostも「入場券」のようなものを一切購入せずに自由にホームに立ち入っております)。ただし、一部には例外があって、パリの近郊線は自動改札を導入しています。

思うに、これは車内検札では不正乗車の摘発が追いつかないためであろうと推察するワケですが、この改札区画をいかにも後付けで無理矢理作っているため、特に歴史の古いサン・ラザール駅ではムゴい見た目となっています。ファッションにはお洒落なパリっ子も鉄道施設の雰囲気には無頓着なようで(まぁ、国際線の乗り入れがないからでしょーが)。

 

他の駅では近郊線が地下駅(または別フロア)として分離されている、というのもサン・ラザールの印象をより悪くしてます。

あぁ、東駅は同じホームにあったけど別に悪くなかったな。やっぱ、このへんのガラが悪いのか?

モンパルナス駅 - Gare Montparnasse

<モンパルナス駅>

Montparnasseは「パルナス山」の意。本来はギリシア神話に登場する神の住む山らしいが、かつてこの当たりに存在した建築資材の山が揶揄でこう呼ばれたことに由来するとかしないとか。

フランス西部・南部へと広がる巨大な鉄道網の起点にあたり、とにかく他のパリ駅と比べて桁違いにデカい。併設するモンパルナスタワー(地上58階)は、良くも悪くもパリ市民に「パリに高層建築は似合わない」ことを知らしめたエッフェル塔以来の建造物だそうな。

 

サン・ラザールからメトロに乗って、やって来ましたモンパルナス駅。とにかくデカい。一番奥にあるホームにいくために100m以上も続くムービングウォーク(動く歩道)が作られているほどデカい。しかも、コイツが故障していて動かない(涙)。

<居並ぶTGV/モンパルナス駅にて>

<近郊型電車もいっぱい/モンパルナス駅にて>

他のパリの駅が裸鉄骨の開放構造となっているのに対し、モンパルナス駅は鉄筋コンクリートの密閉構造となっています。その巨大さも相まって、息苦しささえ覚えるほど。

TGVのフル編成をすべて呑み込んでなお余りあるターミナルを出ると、さらに同じくフル編成TGVと同じ長さのホームを有する「第3モンパルナス駅」とも呼ばれるMontparnasse Vangirardが。頑張ってその突端まで歩いて振り返ったのが下写真。奥に飛び出してるのがモンパルナスタワーです。ここからではモンパルナス駅本体はもう見えません。それくらいデカい、というお話で。

ちなみに第2モンパルナスはPasteur。こちらはむしろ上掲写真の表玄関に対する裏玄関といった感じ。

<モンパルナス駅終端から振り返る>

 

Vangirardは運用時間が限定されているようで、駅員も乗客も皆無。なぜかコンコースの売店にポツネンと売り子が一人。なんだコリャ?

オステルリッツ駅 - Gare d'Austerlitz

<オステルリッツ駅>

カタカナ表記はモノによっては「アステルリツ」「アウステルリッツ」「オーステルリッツ」とも。

Austerlitzはナポレオン一世に縁のある古戦場の名。駅近くに皇帝の戦勝を記念して架けられたオステルリッツ橋があり、駅名もここからではないか、と勝手に思う(自信ない)。

フランス南西部への起点としてよりは、むしろスペイン・ポルトガルへ向かう国際寝台列車のターミナルといった感が強い。

再びメトロの乗客となり、最後の目的地であるオステルリッツ駅に辿りつきました。丸一日を要したパリ一周の旅も、名実ともに「終着駅」なワケで。

日は傾いて既に夕暮れ。一度お目にかかりたいと思っていたものが入線済みで牽引機の到着を待っていました。RENFE(スペイン国鉄)の誇るフリーゲージトレイン「タルゴ列車(Talgo)」がそれです。

スペイン国鉄は広軌を採用している国のひとつ。標準軌主体の欧州各国との直通のために、台車を交換することなくゲージ変換可能なタルゴの技術力は高く評価されている、らしい。

<タルゴの先頭電源車/オステルリッツ駅にて>

 

左写真はスペインへ向かう国際寝台列車「エリプソス(Elipsos)」。車輌毎の乗降口に正装したホテルマン(と呼んでいいのだろうか?)が待機しており、検札すると共に荷物を車内に運び込んでくれる。

コイツには一度乗ってやらねばと思っているが、もう長いことスペインの友人たちとは疎遠なので、敢えてスペインまで足を伸ばす理由がこの列車しかないのがチト痛い。

<軌間可変台車のアップ/オステルリッツ駅にて>

 

左写真ではわかり辛いが、車体側面にRENFEとSNCF(フランス国鉄)双方のロゴが併記されている。

このレールがスペインやポルトガルまで続いているんだなぁ〜、と思いを馳せつつ、6駅巡りを締めくくったワケで。スタート地点となったリヨン駅は、セーヌ川を空港名にもなっている大統領の名を冠したシャルル=ド=ゴール橋(Pont de Charles de Gaulle)を渡ればすぐ。パリ一周完了!!。

<オステルリッツから南を臨む>

でも、あまりお奨めしません

巴里国鉄駅六道輪廻はいかがだったでしょうか。あなたもやってみたくなりましたか?。で、ここまで書いておいてなんですが、実はあまりお奨めしません。と言うのも、パリ市内の移動は慣れないと意外に大変なので。

どうもフランス人というヤツは「パリ−地方都市」の移動の利便性には関心が高い一方で「地方都市−地方都市」のそれには無頓着なようです。すべてがパリ中心。そんなワケで、パリ市内の国鉄駅間の移動は決して便利とは言えません。

パリ市内の移動と言えばまず浮かぶのがメトロ(Metro)。要するに地下鉄ですが、地上区間もかなりあります。地上区間での沿線風景はこれまた味わい深いものがあるですが、如何せんグチャグチャに入り組んだ路線がわかりにくい。

<夕暮れのオステルリッツ鉄橋を渡るMetro>

 

前述のシャルル=ド=ゴール橋から撮影。ちなみにこいつは6号線。

Metroと双璧をなすのがRER(エルウーエルと発音、Reseau Express Regional:高速郊外鉄道の意)。こちらはその名の通りカバー範囲がパリ郊外まで広がっており、速達列車もあります。

<新旧のRER、右のはダブルデッカー>

 

この他、パリ市内には多くのバス路線がありますが、こちらはMetroに輪をかけて複雑です。しかも、Metro・RER・バスすべてに共通して「次は〜です」みたいな車内アナウンスは一切ないので、乗る前によほど下調べしておかないと何処で降りればいいやら皆目見当がつかない代物。

余談ですが、4年前にパリにいった際、パリ中のバスというバスが「ポケモン」一色に(バスの外装広告が)染まっていて驚きました。パリ市内を縦横無尽に駆け回るピカチューに、ちょっとブルーな気分になったのを記憶しています。

MetroとRERに共通する主な難点はその検札システム。いずれも自動改札機が導入されていますが、切符が必要になるのは構内に入るときだけ。出るときは一方通行のドアがあるのみです。

これだけなら問題はないのですが、ややこしいのがその料金体系。基本的にパリから郊外へ向かって同心円状に5つに区切られたゾーンで料金が変わるんですが、知らない人間にとっては乗っている間は今どのゾーンかわからないので油断しているとゾーンを跨いで乗り越してしまいます。しかも、乗り越してしまった際に運悪く抜き打ちの検札官に出会ってしまうと即罰金。観光客でよくわからなかったんです、間違えて乗り越したんです、みたいな言い分けはいい際通用しません。よくこれで観光都市を名乗るものだと感心する次第。

 

実際、東駅の地下で罰金を取られている一団を見かけました。ghostは幸いにしてまだ一度もつかまってません。

 

実はいくつか裏技もあるんですが、犯罪幇助に問われるのもアレなので内緒です。

と言うワケで「オレもパリ全駅巡りをやるぜ」という奇特な方におかれては、以下の点にご注意あれかし。

 

・MetroとRERの路線図は必携。常に自分が何処にいるかを確認し、怪しくなったらとりあえず下車。

・チケットの所在は常に確認。最悪の事態に備えて罰金用の現金(20〜30ユーロくらい、たぶん)も準備。後払いになるとこれまた面倒。

・言葉に自信がないなら、とりあえず話し掛けてくる連中は全部無視。ただし恐怖の検札官を除く。

・日本人は基本的に「カモ」同然なので、可能であれば中国人風のファッションで。

 

といったところで、今回はこれまで。

次回は・・・まぁ、お楽しみに。

誤解のないように申し沿えておくと、パリは観光ルートに従って移動する限りにおいては快適な街です、念のため。

VRMoviesはマジ半分・ネタ半分です。字面を捉えてご立腹なされぬよう、伏してお願い申し上げます。

 


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