2004/04/05

TOMIX・複線高架橋脚の裏技 

裏技、というほど大袈裟な話ではありませんが、TOMIX規格高架レールを使ってレイアウトを製作するに際して、知っておいて損はしない話ですので書き留めておこうと思います。

 

例によって ghost はこの工法があなたのお手元で完全再現することを保証しませんので、自己責任でやってくださいね。

TOMIX高架レールの基礎知識

TOMIXの高架式道床付きレールは「単線」と「複線」の2系統に分かれています。これらに高度を与える「橋脚」部品との接続はいずれも「カップリング」と呼ばれる部品によっておこなわれる点が共通していますが、道床および高架部分の厚みの違いから、単線高架用の橋脚を使って複線高架を支える際は「スペーサー」と呼ばれる部品を間にかませる仕様になっています。ここから、橋脚についても単複2系統に分かれていると考えることもできます。

本稿はTOMIX道床付きレールの中でもFineTrack規格をベースに記述しています。

高架に橋脚を取り付ける位置についても、単線と複線で考え方が異なります。単線高架には底部にレール方向にそってカップリングと幅を同じくする溝が彫られており、この溝に沿って任意の位置に橋脚を取り付けることが出来ます。一方、複線高架では底面にカップリング取り付け用のポッチがあり、この場所に限りカップリングを固定することが出来ます。

このような差異があるためか、もともと単線高架に合わせてラインナップされていた橋脚シリーズに、後発組として「複線高架橋脚」が加わりました。この部材には大小の2種があり、大きい方は複線ストレート、小さい方は複線カーブを主な取り付け対象としています。

 

TOMIX複線高架橋脚の問題点

前述したように、複線高架レールについてはカップリングの取り付け位置が固定されています。これにより、複線高架レールに複線高架橋脚を取り付ける際の自由度は単線高架のそれに比して極めて制約されたものとなっています。

特に工夫をしない限り、複線ストレートにへの複線高架橋脚の取り付け方は下掲写真のような形に限定されます。

 

<普通に複線レールと高架橋脚を組み合わせた例>

 

写真はDS140に複線高架橋脚を取り付けたところです。ご覧のように、レールの接続部を跨いで複線高架橋脚が配置されるような格好になります。これは、複線高架橋脚の付属の2つのカップリングが、それぞれ異なる高架レールに取り付けられることを意味します。

複線高架橋脚のそもそもの存在意義は複線高架レールに高さを与え、かつ安定して自立することにありますから、この仕様自体は決して問題ではありません。煉瓦の組み方を見てもわかるように、下部が上部を支える構造を作る場合、互い違いに組み合わせた方が安定するのは明らかですね。

一方で、ghostが第二期施工部でおこなっているように、@単線高架と組み合わせて利用する、A複線高架を連続させずアクセント的に利用する、といったケースにおいては、嵩の大きな部材だけにこの制約が足かせになります

@については単線高架との接続部に複線高架橋脚は使えません。AについてはDS140を2つ使用する場合、その接続部に複線高架橋脚を1つしか置くことができず、複線高架区間の半分強は橋脚を持たないことになります。

 

DS140の DS は Double Straight=複線ストレート、140 はレール長・・・多分、そのはず。

解決策

実現したい実装スタイルは下掲写真のように、複線高架レールの直下に複線高架橋脚がくるような姿です。

 

<こんな感じにしたい>

 

実はこのスタイルにすると、DCフィーダー等を取り付ける際に若干面倒なことになります。

幸いにして複線高架橋脚の天井には穴が空いているのでここを通せるのですが、DS140との隙間が意外に密なので、単に通すだけだとコードの厚みで線路が浮き上がります。

ちょっと工夫すれば密着可能ですが、これを面倒だと思う方は、無理してまでこのスタイルを採用する理由はないでしょう。

このとき、カップリングを2つ取り付けると、レール側のポッチにうまく嵌まらない方が干渉して片側が浮き上がります。ポッチにうまく嵌まる方だけにカップリングを取り付けると、カップリングがついていない方が沈み込んでしまい、やはりアンバランスになります。まさしく、帯に短し襷に長し。

この解決策ですが、意外なほどにイージーです。下に図示しますが、高架レールに取り付けたカップリングの一方を、橋脚側との連結部となるボールジョイントの少し手前で切断してやるだけでOKです。

 

<カップリングの切断方法>

 

<丸で囲んだ側を切断している>

 

念のために補記しておくと、左下写真はDS140の裏側。

黄色い丸で囲んだ部分と、逆サイドの同じ個所にはカップリングが取り付けてある。右側のカップリングを左図で示したやり方で切断している。

これにより、切断していない方のカップリングは所定の位置に収まり、切断した方のカップリングは不思議なことに橋脚のあらぬ隙間にピタリと嵌まって、水平を保ったまま安定します。

蛇足ながら、この方法で作った複線高架直線レール+複線高架橋脚の区間に単線の高架部品(単線高架・曲線高架・鉄橋など)を接続する場合、単線高架側の高架同士を接続する出っ張り部分が複線高架橋脚に干渉します。これは切断しても実害ないので、やはりニッパーでぶった切ってやりましょう。

ghostは、ここに紹介した内容について、読者のお手元での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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