2008/09/14公開

コンセプト

経路長 本線ループ 約2,400mm

最急カーブ半径  177mm

最急勾配率 約5.2%

VRM→Nご意見箱にて、やまびーさんより承ったリクエストをベースに組み上げたプランです。

エンドレスループの内側と外側へ向かって、それぞれ1本ずつ、計2本の引き込み線を引き出して欲しい、という、600×900mmのデスクトップレイアウトとしては、やや困難なテーマではあったのですが、試行錯誤の結果、面白い仕上がりとなりました。

 

デスクトップレイアウト設計代行依頼はいつでも歓迎しますので、お気軽にBBSメールでご相談ください。

<正面からの全体俯瞰>

俯瞰すると、エンドレスループの内側に、もう1つのループを持つ複線レイアウトのように見えますが、実際には、本線から分岐した引き込み線は、ちょうど蚊取り線香の渦巻きのように行き止まる構造となっています。

一方、外側へ向かう引き込み線は、経路長こそ短いですが、レイアウト手前方向から見ると、途中から本線の築堤の陰に隠れるため、その短さがあまり意識されない構造になっています。

 

複線風には見えますが、給電の都合上、同時に複数の編成を走行させることは(不可能ではないにせよ)お勧めできません。

<左/駅からの眺め>

加えて、“臨海鉄道風”とのお題をいただいておりましたので、40mm底上げしたベースを、トラックプランに干渉しない位置を選んで掘り込み、運河と湾を作りました。さらに、平板な印象を避けるべく、レイアウト鑑賞面に沿って高架道路を設け、これを覗き込む視線を基本に据えました。

これらの工夫により、デスクトップサイズとは思えない多彩な表情を備えた設計になったものと自負しています。

 

本館“VRMovies”にて、このレイアウトから生成したVRM動画を掲載しておりますので、合わせてお楽しみください。

 

 

運河を配した臨海鉄道風設計としては、こちらにも作例があります。本作が、本線走行を優先したデザインであるのに対し、リンク先の設計は入換運転のプレイアビリティを優先しています。

<右/岩場側からの眺め>

使用部材例

以下の部品リストには高架道路の素材は含まれていません。

個人的には加工の容易なバルサ材で型を作り、これにプラスターを塗って表面の質感をコンクリート風に整えた後、塗装する手法を推奨します。同様の手法で欧風のコンドミニアムを作った過程を別頁で紹介していますので、参考にしてください。

 

 

 

多分、参考にはなりません。

メーカー 部品名 数量
TOMIX S18.5 1
TOMIX S99 1
TOMIX S140 2
TOMIX S158.5 1
TOMIX C177-60 5
TOMIX C243-45 4
TOMIX HC243-45 2
TOMIX C280-15 1
TOMIX C280-45 3
TOMIX C354-15 2
TOMIX CPR317/280-45 1
TOMIX PL280-30 1
TOMIX エンドレール 2
TOMIX デッキガーダー橋 2
TOMIX 信号所 1
TOMIX 詰所 1
TOMIX アパート 1
TOMIX PC勾配橋脚 3(※1)
KATO 鉄道官舎 1
GM 踏切 1セット
GM プラント工場 1(※2)
GM 工場付属設備(B) (※3)
GM テトラポッド 適量
GM 石垣 適量

左記数量は一部の例外を除いて部品の実点数です。パッケージ数ではないことにご注意ください。

植生素材やフィギュアの類はリストアップしていません。

 

 

TOMIXファイントラックのカーブ半径177mm以下のレールは、走行可能な車両に制約があります

本線エンドレスは大抵の車両は問題なく走ると思いますが、内側引き込み線にはこの制約があることに注意してください。

※1 35mm, 40mm 45mm各1本を使用。

※2 付属する小屋は、設計上で詰所隣に配された物置小屋に利用できる。パイプ類もキットに同梱されている。

※3 プラント工場付属のもののみでは、タンクの数が不足するのでリストアップした。ジャンクパーツがあれば、それで代用するが吉。

 

設計図

より詳細な図面をご希望の方はご相談に応じますのでこちらにご一報ください。

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<レイアウター図面>

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<トラックプラン図>

運河の掘り込みのために、発泡スチロール板等で全体を40mm嵩上げすることを前提としています。

 

完成予想図

<擬似複線>

 

 

一見複線であるように見える本線ループと内側引き込み線の関係は、本設計の肝と呼ぶべき部分。

ある意味において、上空の効果道路は、この両者の関係がクッキリと見えてしまう(蚊取り線香構造が目立つ)ことを避ける目くらましである、と言っても過言ではあるまい。

 

面積の限られたデスクトップレイアウトでは、1つのものに、2つ以上の役割を与えるテクニックは有用であるが、このテクニックは、同時に、そのことを如何にしてわかりにくく隠すか、のテクニックでもある。

 

 

 

 

三分岐していくかのように見える>

 

 

レイアウト中央から左方向に視線を向けると、前述の内側引き込み線に加え、カーブポイントで導出された外側引き込み線が、築堤へ上る本線ループの陰へと吸い込まれるように配置した。

これも、見せる部分と隠す部分のメリハリを付けることで、限られた面積を活用するテクニックの1つと言えよう。

高架下から覗いて楽しむ>

 

小型のレイアウトは、俯瞰してしまうと、弥が上にもその小ささが意識されてしまう。

ゆえに、小型のレイアウトは、左に例を示すような「覗き込む視線」に最適化した見せ場を作っておいて、ここに顔を近づけて楽しむのが良い、というのが私の持論。

高架下の覗き込みには、工場系のストラクチャの相性が良く、また、本設計では高さ違いのガーダー橋や、運河を渡るパイプラインなど、見せ場が多い。

<レイアウト中央を縦断する運河>

 

運河は、レイアウト手前側で暗渠に潜り込む設計を採用した。設計途上では…

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上に示すように、運河はレイアウトを縦に貫いていたのだが、この結果、踏切がポイントと干渉したため、依頼者の要望もあって最終設計に落ち着いた。

ポイント上の踏切が気にならない、あるいは、そもそも踏切が要らない、ということであれば、運河が貫くデザインも一興ではある。

テトラポッドで“海”な感じを演出>

 

同じく、依頼者の追加の要望を受けて掘り込んだ湾部分。

テトラポットを配置したのは、ここが運河ではなく、海に面した湾、あるいは、河口部分であり、レイアウト外へ向かって空間が広がっていることを演出するため。

左スクリーンショットでは洒落で漁船を配置しているが、これは情景としては不自然に過ぎるので、採否は各施工者に委ねたい。

隅からも覗いてみる>

 

 

運河を挟んでレイアウト左側の線路の内側空間は、処理に困って、かなりデフォルメ風ではあるがコンテナヤード風に仕上げてみた。

積み上げたコンテナは、このような余剰空き地の処理に適しているだけでなく、本設計のような高架下からの除き窓視線にも相性が良い。

 

手前の鉄道官舎は、あってもなくても良いとは思うが、いずれにせよ、たとえば樹木等を高密度に配して、必要以上に視界が開けないようにすることをお勧めしたい。。

ghostは、ここに紹介したレイアウトプランについて、その施工実現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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