2008/08/28公開

コンセプト

経路長 本線 約5,100mm

最急カーブ半径  249mm

最急勾配率 約5.2%

VRM→Nご意見箱にて、蓮さんより承ったリクエストをベースに組み上げたプランです。

600×900mmの市販レイアウトボード2枚の長手同士を連結した1,200×900mmのスペースに、トンネルによる立体交差を含むダイナミックなトラックプランと変化に富んだ情景を凝縮してみました。

 

デスクトップレイアウト設計代行依頼はいつでも歓迎しますので、お気軽にBBSメールでご相談ください。

<正面からの全体俯瞰>

レイアウトは、対角線上の山を境に大きく二分されており、情景スクリーンショット左手前にカーブポイントを使った5両編成の入換が可能な駅を、右奥手には谷間の渓流に沿って走る築堤を配しました。

また、山の手前側の端にあたる部分(上掲スクリーンショット右下)には岩場を設けるとともに、ロックシェードを配置して変化を付けています。

 

このくらい複雑な構造になると、VRMで設計するメリットが前面に出て来る。一方で、VRMみたいなもの抜きでこういう構造のレイアウトを作れる人だっておられるワケで、正直そういう人は尊敬する、真似できないけど。

<左/駅からの眺め>

駅の裏手に見える勾配線にはトラス鉄橋を配し、その部分を中心に山を抉って湖を設けています。これにより、限られた面積の中に立体交差のための山を作ったことで生じる閉塞感の緩和を図っています。

この湖は、トラックプランに沿って大きく反っているため、ほとんどのアングルで両端が視界から隠れます。この結果、実際にはお互いに繋がっていない(レイアウト外で繋がるはずもない)水面が、線路に沿って流れる川であるかのように錯覚させる効果も狙ってみましたが、その成否は読者諸兄の判断に委ねます。

 

本館“VRMovies”にて、このレイアウトから生成したVRM動画を掲載しておりますので、合わせてお楽しみください。

 

 

 

 

<右/岩場側からの眺め>

使用部材例

駅は、カーブ区間に面するためプラットホームの自作が必要になります。以下の部材リストでは本屋となる木造駅舎のみリストアップしました。

また、ロックシェードについても既成の適合品がないためリストアップしていません。VRMではTOMIX複線勾配橋脚を充てていますが、これが実施工に向くことは保障できません。

 

メーカー 部品名 数量
TOMIX S70 2
TOMIX S99 2
TOMIX S140 5
TOMIX S158.5 1
TOMIX C243-15 3
TOMIX C243-45 9
TOMIX C280-15 5
TOMIX C280-45 2
TOMIX C541-15 8
TOMIX CPR317/280-45 1
TOMIX CPL317/280-45 1
TOMIX トラス形鉄橋 1
TOMIX 信号所 1
TOMIX 木造駅舎 2
TOMIX 木造跨線橋 2
TOMIX 角店 4(※1)
TOMIX れんが橋脚 1(※2)
TOMIX 腕木式主本線出発信号機 2(※3)
KATO 鉄道官舎 1
GM 単線トンネルポータル非電化 2
GM 信号機 適量
GM 電柱 適量(※4)
津川洋行 電柱 適量(※4)

左記数量は一部の例外を除いて部品の実点数です。パッケージ数ではないことにご注意ください。

植生素材やフィギュアの類はリストアップしていません。

※1 トミーテック「街並みコレクション」の使用を推奨。

※2 必須ではない。

※3 湖の実装方法にもよるが、水面が対ベース比10mmの場合、78mmで鉄橋に届くはず。

※4 GM電柱は街中の、津川洋行電柱は線路際の通信電柱を想定。

 

設計図

より詳細な図面をご希望の方はご相談に応じますのでこちらにご一報ください。

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<レイアウター図面>

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<トラックプラン図>

谷間(レイアウト右側)との高低差を出すため、駅側は20mm厚発泡スチロール板で嵩上げすることを前提としています。上掲トラックプラン図では、この20mmを含む、レールの対ベース高を赤字で記入しています。

 

透過図

立体交差を含むやや複雑なトラックプランなので、構造の把握を補助すべく、VRMのワイヤーフレームビュワーから得た透過図を示します。

<全体図>

全体図中に赤字で加筆した視野の透過図1〜3を以下に示します。

レイアウトの左半分には、前述したように20mmの嵩上げがなされており、図上のレールを支える柱構造の高さは、嵩上げ部分からの高さにしてあります。これに20mmを加算すると、トラックプラン図の高度値と一致します。

<透過図1:レイアウト左側、ロックシェード区間>

<透過図2:レイアウト右側、ループ区間>

<透過図3:レイアウトを裏手から>

完成予想図

<駅前の情景>

 

 

VRM→N的には定石の1つとなりつつある、角地のカーブ区間上に設けられた駅。手前の街並みに特に必然性はないので、施工に際してはお好みのアレンジを加えてもらえれば良い、

ただし、レイアウト対角線に配された道路は採用することをお勧めする。理由は後述。

 

 

 

 

<カーブにそってしなった編成美を楽しむ>

 

駅とループ勾配区間の間に、敢えて湖を設けたのは、この視線、つまり、カーブ区間にしなる編成全体を捉える視線を確保したかったから。

より編成を明確に捉えることを好まれる場合は、跨線端と向かって右側のホームを取っ払い、内側の線は通過/待避線と割り切るのも1つの手ではある(下掲載スクリーンショット/クリックで拡大表示)。

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駅前の路地から覗いて楽しむ>

 

 

 

駅前、レイアウト対角線上の道路(T字路)の密かな楽しみ。これが、この道路を設けることをお勧めする理由。

もう少し道路を向かって右へ傾斜させて、トラス鉄橋を真正面に捉えても良かったか、いや、それはクドいか?

 

トラス鉄橋と湖>

 

レイアウトの中央で存在感を放つトラス鉄橋。ある意味において、今回のレイアウトプランの肝は、この目立つ鉄橋を、如何にして周囲の風景に馴染ませるか、にあったと言える。

勾玉形の湖は、拙作欧風レイアウトでも採用しているこのサイズのレイアウトの定石の1つ。本作ではこの部分は20mm厚発泡スチロールを想定しているので(スチロール屑の処理が面倒臭いことを除けば)施工は難しくない。

谷間の高低差をオミットし、ベースボードを基準面にする場合は、湖の一部がベースボード底の木枠に当たるので要注意。

レイアウト裏手>

 

 

敷設時期の異なる複線区間に見えないこともない、レイアウト裏の築堤区間。

水田になっている部分に木造の小屋等を配する選択もあるが、レイアウトが壁を背負って設置させるのであれば、この部分は死角になるので、コスト対効果を考えると、単価の高い部材の投入はお勧めできない。

ロックシェード>

 

 

ロックシェードは、設計初版にはなかったのだが、今回の設計依頼者である蓮さんが初版の絵をご覧になった上で追加所望されたもの。

実際に配してみると、なるほどよく上掲に馴染む。VRMで見える化してみると、本来自分が再現してみたかった風景が、より精緻に思い浮かぶようになることの好例と言えよう。

ghostは、ここに紹介したレイアウトプランについて、その施工実現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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