2008/07/27公開

コンセプト

SBB 最急部 R243mm

     経路長 約4,100mm

MGB  最急部 R140mm

     経路長 約3,950mm

※経路長は分岐引込線を除く

スイス南東の交通の要衝ブリーク[Brig]を、大胆なデフォルメを交えつつ、600×900mmの市販レイアウトボードを2枚長手方向に連結した600×1,800mmのスペースに再現してみました。

世界征服座標情報: http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=46.319504,7.98764&spn=0.00901,0.013175&t=h&z=16

デスクトップレイアウト設計代行依頼はいつでも歓迎しますので、お気軽にBBSメールでご相談ください。

<正面からの全体俯瞰>

ブリークはSBB[Schweizerische Bundesbahnen; スイス国鉄]と、かの氷河急行を擁する一方の雄MGB[ Matterhorn Gotthard Bahn; マッターホルン・ゴッタルド鉄道]の乗り継ぎ駅になります。SBB駅の西側で北から来たMGBは、SBB本線の下を潜り、南側へ抜けた後に路面電車停留場のようなスイッチバックスペースで方向転換します。

実際のSBBブリーク駅は事実上の対イタリア国境駅となることもあって、たくさんのホームと入換ヤードを擁する巨大駅なのですが、今回のデザインではそのへんを大胆にオミットし、MGBとの交錯に的を絞ってみました。

 

厳密に言えば、更にBLS(レチュベルク鉄道)も交錯しますが、これは省略しています。

 

<左/SBB・MGB立体交差側よりの眺め>

SBB線はエンドレスループを構成していますが、MGB線は、一旦レイアウトの裏側を通った後、SBB線の背景部の山上でリバースします。

奥行き600mmの限られた空間内でリバースするために半径177mm以下のミニカーブレールを使っていますので、投入車両を選ぶ設計になってしまってはいるのですが、FineTrackとの併用で二系統の走行線を作るサンプルとしては面白いものになったのではないかと思います。

 

本館“VRMovies”にて、このレイアウトから生成したVRM動画を掲載しておりますので、合わせてお楽しみください。

 

 

 

SBBはともかく、メータゲージのMGBについてはNゲージ製品が存在しないので、走行を考慮する自体が馬鹿げた話ではあるんですが。

TOMIXのED61はミニカーブレールを走行できるらしいので、こいつを種車に上物を自作するってのはどうでしょう。コイツみたいな感じで。

<右/シンプロン・トンネル側からの眺め>

使用部材例

先に公開したデスクトップ・サンモリッツ同様に、“無理矢理ストラクチャ”の手法を使って、ドイツ鉄道模型ストラクチャ大手FALLER社製品をシミュレートしています。

これらは、レイアウト上の床面積は概ね一致するように作っていますが、外見は必ずしも一致しません(なるべく近づくようには努力しましたが・・・)。部材リスト中、FALLER社製品については製品カタログへのリンクを張っていますので、そちらで実物をご覧になった上で採用可否をご検討ください。

 

 

お手元に十分なVRM4環境をお持ちの方は、こちらから作中で利用されている無理矢理ストラクチャをダウンロードすることが出来ます。

メーカー 部品名 数量
TOMIX S18.5 1
TOMIX S33 2
TOMIX S70 3(※1)
TOMIX M70 1(※1)
TOMIX S99 1
TOMIX S140 15
TOMIX S280 13(※2)
TOMIX C140-30 2
TOMIX C177-30 2
TOMIX C177-60 6
TOMIX C243-45 8
TOMIX C541-15 5
TOMIX PL140-30 1
TOMIX PR140-30 2
TOMIX CPL317/280-45 2
TOMIX PL541-15 1
TOMIX PR541-15 1(※2)
TOMIX エンドレール(LED) 1
TOMIX エンドレール(LEDタイプ2) 1
TOMIX スクエアビルセット(ブラウン) 2(※3)
TOMIX 島式ホーム(近代型) (※4)
TOMIX 路面用パーツキット (※4)
TOMIX 信号所 1
TOMIX 単線架線柱近代型 7
TOMIX 架線柱鉄骨型 12(※5)
GM 複線トンネルポータル 1
FALLER Kirche »St. Bernhard« 1
FALLER Altstadthaus 2
FALLER Bahnhof »Karlsberg« 1

左記数量は一部の例外を除いて部品の実点数です。パッケージ数ではないことにご注意ください。

植生素材やフィギュアの類はリストアップしていません。

※1 解放ランプ付きレールM70は、Mカプラ付きTOMIX小型機関車を種車にMGB機関車を自作する前提で入れているので、事実上は必然性がありません。M70とS70を減らしてS140で置き換えるのが妥当でしょう。

※2 S280×2とPR541-15は、ヴィスプを経てツェルマットへ向かう旧BVZ線を演出するダミーですので、C541-15に置き換えてもOKです。

※3 2F部と3F部に分解し、計4棟として使う前提です。

※4 これらの部品を使う必然性は特にありません。手元にジャンクパーツがあれば、適当に作ってしまうのが妥当でしょう。

※5 柱の数を数えています。内訳は、単線8、複線2。

 

設計図

より詳細な図面をご希望の方はご相談に応じますのでこちらにご一報ください。

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<レイアウター図面>

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<トラックプラン図>

MGB部の勾配は、意匠を優先してNゲージとしては破格の9%弱になっています。

(まさかいないとは思いますが)この設計を実施工される際は、この勾配用に補重した動力車を用意するか、あるいは、ラックレール(欧州製品の一部にあります)を使ってください。そんな無茶な。

完成予想図

<立体交差部>

 

 

今思うと、左掲スクリーンショット右下の隙間には、MGBの鉄道設備っぽいものをゴチャゴチャと置いても良かったかも知れない。

実際は、築堤化されたSBB・BLSの下をMGBが潜るのだが、本設計ではSBB線がエンドレスループする関係で、MGBが切り通しの中を走っていくような印象になってしまっている。

 

 

<ブリーク(?)の街並み>

 

 

ブリークは、交通の要衝である割にはこじんまりとした感じのする街ではあるが、とは言え、ここまで小さくはない。

どちらかと言うと、本作が再現しているこの雰囲気は、駅北側ではなく、MGBに面した南側の風景(つまり、本作ではレイアウトボードの手前外側に本来あるべき光景)に近い。

 

言うまでもなく、本来SBB線はここでは複線で、レチュベルク峠へ向かうBLSも含めてヴィスプまでは複々線になるのだが、そこらへんは大胆にオミットしている。

 

 

 

 

<駅前の眺め>

 

 

実際、ブリーク駅のSBB部とMGB部は高低差があるものの、本作が表現するほどのものではなく、本来SBBのブリーク駅舎はMGBの線路面と同一高に接地している。

とは言え、鉄道模型的に確実に立体交差させるには相応の高低差が必要なのと、それを貫いてなおSBB線に対して頭が飛び出るストラクチャは、さすがにベース面に対して巨大に過ぎるので、折り返し道路によって高低差をアプローチするスタイルを採用した。

<上下線の邂逅>

 

 

設計上、この部分でのSBB本線とMGB線の高低差は38mmになる。

実際の風景では、SBB線の上方向にチラ見えするのはMGBではなく、むしろBLSなのだが(MGBは、アンデルマット方面から見てブリークのかなり手前で勾配を下り切っている)、やはりMGBと言えば丘陵地を縫うように走るイメージが強いので、強引にそういう風景を組み込んでみた。

レイアウト背面>

 

 

 

前掲のトンネルは、逆側は開口しておらず、レイアウトの背面の回送線に突然現れる設計を採用している。

トンネルポータルは2つで1組と考えがちではあると思うが、本作のようにモデルとした路線で本来つながっていない経路(左手はレマン湖畔方向であり、右手はシンプロントンネルでイタリアへ抜ける)であれば、その原則に縛られる理由はない。

 

自動機回し>

 

 

 

VRM的には、スクリプトを使ってMGBブリーク駅での機回しを自動化している。

放置しておくと(なんちゃって)氷河急行は、ブリークを出発してリバースして戻り、機回しして再出発、を繰り返す。

ghostは、ここに紹介したレイアウトプランについて、その施工実現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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