2006/08/25公開

コンセプト

最急部 R249mm 総延長 約7,700mm

(本線4,000mm、リバース3,700mm)

ご意見箱にて、クイーンさんから「レイアウトボードを2枚使って、スイス・サンモリッツ風のレイアウトを!」とのリクエストをいただきました。拙レイアウトプラン集は原則として600x900mmのデスクトップレイアウトのみを取り上げるつもりではいたのですが、同じ欧州趣味の鉄道模型人のよしみで例外的にピックアップしました。要するに私自身がやってみたかったんですね、L字型レイアウトの設計を。

 

さて。

クイーンさんの要望をまとめると以下のような感じになります。

 

デスクトップレイアウト設計代行はいつでも歓迎しますので、お気軽にBBSメールでご相談ください。

ただし、設計したプランは今回のように必ず公開させていただきますのであしからず。

・600x900mmのレイアウトボードを2枚、L字型に組み合わせて使う。

・直線の確保を優先し、緩和曲線は積極的には取り入れない。

・6両編成が入線可能な駅を設ける。

・10両編成が方転可能なリバース線を設ける。

・ボードの一枚には山を作り、山肌に町を作る(サンモリッツ風)。

・KATOユニトラックを基本に、フレキシブルレールを組み合わせて使う。

 

ご意向にかなう設計となりましたでしょうか。

 

ボードの組み合わせについて、L字型をチョイスするまでの検討過程は別項にまとめてありますのでご参照ください

<全体俯瞰>

<山側からの眺め>

<湖側からの眺め>

使用部材例

今回は、依頼者のご要望により、KATOユニトラック線路の利用を前提に設計しました。もちろん、VRMは正式にはKATOユニトラックをサポートしていません。が、TOMIX規格部品と双璧をなすI.MAGiC規格のレールは、ユニトラックに近似した寸法体系を持っています。今回、これを利用して設計をおこないました。

したがって、以下の使用部材見積もりは、これまでのTOMIX規格のそれと比べて精度に劣るものとなっている点に注意が必要です。いかなる場合においても、私は以下の部材でここで紹介しているレイアウトプランの施工実現性を保証しません。

なお、今回は使用部材例をレールのみに留めました。

メーカー 部品名 数量
KATO S62 1※1
KATO S62F 2
KATO S124 17
KATO R249-45 4
KATO R282-45 6
KATO R481-15 1※1
KATO EP481-15L 2
KATO 絶縁ジョイナー 4
KATO コルク道床 4※2
KATO フレキシブル線路 4※2

左記数量は一部の例外を除いて部品の実点数です。パッケージ数ではないことにご注意ください。

※1 EP481-15L付属の補助線路で賄えるため、別途購入の必要なし。

※2 製品数(それぞれ1本、900mmと808mm)。

KATOユニトラックと同社フレキシブルレールの併用については、拙第二期レイアウトでも紹介しているように、不可能ではありません。が、私自身の経験から考えると、あまりお奨めはできません。

と言うのも、フレキシブルレール部分は否応なくバラストを撒くことになりますが、この部分とユニトラック部分の差異が目立つからです。また、原則として道床付レールは上からバラストを撒くようには作られていませんから、見目麗しく仕上げるにはかなりの手間がかかります。上記部材例のまま施工に挑まれる場合、その点は予め覚悟しておく必要があります。

いっそのこと、カーブ曲率にだけ注意しつつ全部フレキでやった方が楽かも。

設計図

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<レイアウター図面>

左画像は縮小表示されています。右クリック→名前を付けて画像を保存、していただくと原寸の約1/4のサイズになります。4倍に拡大していただくと、そのまま設計図面としてご利用いただけます。

 

より詳細な図面をご希望の方はご相談に応じますのでこちらにご一報ください。

クリックで拡大表示します

<トラックプラン図>

左図では、湖の部分はレイアウトボードに穴を開けることになっています。つまり、こちらで紹介している工法に該当しますが、面積がやたら大きいのと、あからさまに枠組みを横切るので、事故に気をつけてください。

より安全に施工するには、すべてのレールの下にコルク道床を二重に敷いて嵩上げし、相対的に湖の部分を開口せずに低くする、という手もあります。むしろ、こちらの方がお奨めかも。

リバース運転

このプランでは、レイアウトサイズに比して長過ぎるの編成のリバースを前提にしているため、やや運転操作に無理が生じます。

<レイアウト右手奥のリバース分岐部>

どちらかと言うと、このプランにおけるリバース線は擬似複線としての性格が強いように思います。

実施工に際しては、上掲スクリーンショットの2つのポイントのそれぞれ反位側にギャップを設けてリバース区間と絶縁することになります。また、これらのポイントは別々のコントローラから制御する必要があります。1つのコントローラにまとめてしまうと、当然のことながら右側のポイントから列車が出れなくなります。

有り体に言えば、このリバース線については、DCCを使わない限り拙作第三期レイアウトのような無停止通過はお奨め出来ません。不可能ではないにせよ、コントローラに常に注意をしていないと危険ですし、それでは折角のレイアウトを楽しめません。そこで、このプランではリバース線が本線の駅を共用できるようにしてみました。駅の位置であれば停止させても不自然ではないからです。

完成予想図

山肌に街並み>

手前が対ベース50mm、奥手が対ベース100mmの高さになります。建物がいきなりボンとあるとあからさまに不自然ですが、足元をライケンなどの茂みで隠せば、それなりに見れるのではないか、と思います。

駅前の様子>

この駅は空間的に完全にエンドレスループの外と途絶してしまっています。まぁ、ボードの奥手方向にも駅舎があってそっちから出れる、と空想すればいいんじゃないかと、

殺風景では寂しいので、街灯や噴水を配してみました。

<駅を臨んでみる>

奥手駅構内の複線間隔は、設計上は50mmになっています。この幅に入りきる既製品のプラットホームはおそらく存在しないので、拙第三期レイアウトのような方法で自作するしかありません。

 

手前に映っている塔は、必須ではないと思いますが、アクセントとして置いてみました。これも既製品では該当するものがないと思われます。

 

おそらくこのレイアウトで一番美味しいアングル>

カーブの外側は、故意に20mm〜30mmの小さな丘を設けています。これも前述の塔同様に必須ではありませんが、たとえば左スクリーンショットのようなアングルでカーブの外側に立体物がないと、いかにもレイアウトの端っこの余った空間、という感じが出てしまって萎えると思います。

ghostは、ここに紹介したレイアウトプランについて、その施工実現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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