2008/01/12上梓


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その16:樹木を植える(後編)

今回は、上掲スクリーンショットのAライケン盛り、の部分と、Bスポンジ盛り、の部分の、VRMにおける表現方法を解説します。

Aライケン盛り

現行VRM4部品の中で、ライケン盛りを再現するには、第3号所収の「広葉樹01」が適当です。

まず、新規レイヤーを作成しましょう。必須ではありませんが、こうした方が後の手順が楽になります。次に、ライケン盛りをしたい場所に、まばらに「広葉樹01」をドラッグ&ドロップしていきます。特に決まりはありませんが、10〜15mm間隔で、規則的になり過ぎないように置くのがコツです。

レイヤーの扱いについては、こちらでおさらいしてください。

<広葉樹01を配置する>

この時点でビュワーを起動すると、下に示すような状態になります。VRMレイアウターは、樹木部品をレイアウトウィンドウにドラッグ&ドロップした時点で、部品に配置位置の地面の高さを自動的に設定します。この結果、崖の上に樹木が立ち並ぶのは良いとして、足下(幹の部分)がスカッと空いた間抜けな絵柄になります。

<木は並んだけども、足下がスカスカ>

 

 

 

 

もちろん、左絵の状態が気に入ったのであれば、これをそのまま作るのもアリですが。

そこで、レイアウター上でさきほど配置した「広葉樹01」をすべて選択し(レイヤーを分けておくと、この作業が楽になります)、ポップアップメニューから〔高度固定設定〕をおこなった後に〔数値移動〕をおこないます。

<高度固定設定して数値移動>

 

本連載では、説明抜きにマウスカーソルの動きを左絵のような加筆で表現していますが・・・ご理解いただけているのでしょうか?

基本的な考え方は、前回おこなった“VRMの高度設定の誤差を、樹木の高さを下げて調整する”作業と同じです。異なるのは、今回は、少しだけ下げるのではなく、幹の部分がすべて地面の下に埋まってしまうほど下げる点です。

<広葉樹01の高さを下げた状態>

 

-40mmはあくまでも目安であり、必ずそうしなければならない値ではありません。お好みで調整してください。

上掲スクリーンショットは、「広葉樹01」に対し〔数値移動〕で高さを-40mmしたものです。幹の部分が地面の下に埋まり、葉の茂った部分=表現したいライケン盛りのモコモコ感だけが崖の上に残ったのがおわかりいただけるかと思います。

Bスポンジ盛り

スポンジ盛りも、考え方はまったく同じです。ここでは第3号所収「街路樹01」を使うことにします。

<お城の足下に街路樹01を並べた>

<ビュワーで見ると、エラいことに!>

 

ここでは「街路樹01」を使っていますが。もちろんこれも必須ではありません。お好みの樹木部品を使ってください。

さきほど同様に、この状態で「街路樹01」をすべて選択し、〔高度固定設定〕をおこなってから〔数値移動〕で高さを-45mmします。すると・・・

-45mm、も、一例であって、こうでなければならない値ではありません、念のため。

<お城の足下に茂みが出来た>

こんな感じになります。

リアル鉄道模型作りのシミュレーションとしてはこれで十分なのですが、もう一手間かけるとより雰囲気が出てきます。

前段のライケンの際は、元々斜面になっている地面に樹木部品を置いたので、〔数値移動〕したそれぞれの樹木の高さは、元の斜面の高さを反映してまばらになりました。

一方、お城を取り囲んだ「街路樹01」は、すべて同じ高さ(お城の接地面)に配置したため、〔数値移動〕した後も高さが揃ってしまっています。

そこで、以下の手順を適用します。

<適当にいくつか選択して数値移動する>

 

 

本筋とは外れますが、純然たるVRMレイアウト(それも大型の)を作る場合、同じ手法を遠景のストラクチャ(たとえば住宅)に適用すると、単に平面的に配置するのに比して、自然な変化に富んだ情景を表現することも出来ます。

「街路樹01」のうちのいくつかを、[Shift]キーを押しながらクリックして選択していきます。これらに対し〔数値移動〕で、たとえば高さを-4mmしてやります。

次に、やはり[Shift]キーを押したまま、さきほど選択しなかった他の樹木も選択していきます。

<さらにいくつかの街路樹を選択する>

そして、さきほどと同じように〔数値移動〕で高さを-4mmします。

これで、最初に選んだ樹木は合計4mm高さが下がったことになります。この結果、最初は高さが揃っていた「街路樹01」は、元の高さのもの、-4mmされたもの、-8mmされたもの、の3種類に分かれたことになります。

これをビュワーで見ると・・・

ここで示した-4mmも、一例ですので、お好みで調整しましょう。

<微妙に高さにバラつきが出て自然になった>

極めて微妙な効果であり、かつ、リアル鉄道模型レイアウト設計としては特段意味のない手法ですが、VRMレイアウト単体での見た目に拘る際には知っておいて損のないテクニックですので紹介しておきます。

<右手前の樹木の足下にも、ちょっとした茂みを>

ついでに、前回植えた「杉01」の足下にも、少しだけ茂みを作ってみました。かなり、それらしく仕上がってきましたね。

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