2008/01/06上梓


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その15:樹木を植える(前編)

樹木が、鉄道模型レイアウトの中で、地味ながら欠かすことの出来ない重要な要素であることについては、鉄道模型愛好家諸兄の中でも異論が少ないと思われます。

翻って、VRM4における樹木部品は、リアル鉄道模型におけるその重要度を必ずしも反映しておらず、いささかぞんざいな扱いを受けており、VRMユーザーの間でも改善を求める声が特に多い仕様の1つとなっています。

VRM4で提供されている樹木部品のバリエーションについては、I.MAGiC提供の部品カタログを参照してください。

とは言え、本連載のような小品レイアウトを設計するにあたっては、十分に使えるものではあるので、本稿では、仕様上の難点を回避しつつ、使っていくことにします。

VRMの樹木で満足出来ない方は、I.MAGiC会議室に「樹木はかくあるべきだ!」とご意見を寄せてあげてください。

<大雑把な作戦方針>

 

 

 

ここでは、説明の便宜上、ビュワースクリーンショットに加筆して示していますが、あなたがVRMを使ってレイアウトを設計する際は、要するに「ビュワー画面を見ながら、次の一手を考えましょう」という話です。

最初に、大まかな方針を立てておくことにします。

上掲スクリーンショットの@の部分には、針葉樹を植えることにします。これは、木が植えられる丘そのものと同様に、ビネットであるがゆえにあらぬ位置でぶった切れる編成末尾を視線から遮る役割を担います。施工上は、完成品樹木を立てる部分です。

Aの部分は、お城の裏山の森をイメージします。構成上、ほとんど面積のない部分ですが、施工に際してはライケンを盛るようなイメージです。

Bの部分は、お城の足下の唐突さを緩和すべく茂みを作ります。こちらはスポンジ、フォーリッジ系の素材を使うイメージです。

言い換えると、以下に述べることは、VRM4の限られた樹木部品を使って、@完成品樹木の配置、Aライケン盛り、Bスポンジ盛り、の三種の鉄道模型レイアウトの植生工法を、どのようにシミュレートするか、というお話になります。

@完成品樹木の配置

使いたい完成品樹木に近いVRM樹木部品を置くだけ、です。ただし、見た目の精度が気になる方は、少しだけ手間をかける必要があります。

<基本に忠実にドラッグ&ドロップ>

とりあえず、これまでの部品配置と同様に、レイアウター上に使いたい樹木部品(ここでは「杉01」)をドラッグ&ドロップします。

上掲例のように、樹木をドロップした地点に高度が設定されて(真っ黒ではなく、色がついて)いれば、自動的に樹木部品に対して相応しい高度が設定されます。

<ビュワーで見るとこんな具合>

細かいことが気にならない方は、これで作業完了です。では“細かいこと”とは?

<樹木が宙に浮いている!?>

 

 

厳密に言えば、Zバッファ干渉を回避するため、すべてのVRM部品は実際の地面高度に対して+1.00mmで表示される、という特性があり、完全に接地させるには、あらゆる部品について高度を-1mmもしくはそれ以上下げる必要があります。

 

個人的には、少なくともリアル鉄道模型レイアウトの設計の観点からは、ミクロ的な精緻さよりも、マクロ的に全体像を明確に把握できるか否かが問題となるので、細かい部分に気を取られるのは正しくない、とは思います。

一方で、鉄道模型愛好家というものは、概して完璧主義者であるがゆえに鉄道模型を愛好する、という一面もありましょうから、とりあえずは左記のような回避策を紹介しておきます。

 

VRMの部品高度自動設定機能は、大局的に見れば便利なのですが、このくらい小さく、マクロ的な見た目よりもミクロ的な精度が問われる設計に際しては、誤差が無視できないレベルで発生します。樹木の“空中浮遊”はその端的な例です。

これが気になる方=細かいことが気になる方、は、以下の手順でVRMの高度設定誤差をカバーしてあげてください。

 

(1) 配置した樹木部品をすべて選択する。

(2) ポップアップメニューの〔高度固定設定〕を適用する。

(3) ポップアップメニューの〔数値移動〕で高さを3〜10mmくらい下げる。

 

これで、とりあえずは樹木の浮遊を回避することができます。

<文字通り“地に足がついた”状態>

以上が、樹木配置の基本になります。

もう一度おさらいすると・・・

 

− 樹木部品をレイアウトウィンドウにドラッグ&ドロップすると、自動的に高度が設定される。

− 自動高度設定機能には若干の誤差があり、樹木が地面から少し浮いてしまうことがある。

− 樹木部品に〔高度固定設定〕をおこない、いっせいに〔数値移動〕すれば、自動設定された高度を活かしたまま、樹木を地面に接地させることができる。

 

です。

そして、Aライケン盛り、Bスポンジ盛り、は、この応用編ということになるのですが、それについては次回改めて。

要するに、樹木は宙に浮いても使えるのだから、埋めても使える、というお話です。

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