2007/11/19上梓


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その9:編成配置とレールの向き

VRMのレールには向きがあります。

<レールの回転>

左に例を示しているように、カーブレールにも向きがあります。いや、むしろまわしてみないとわからないストレートレールの向きよりも、わかりやすい、というべきでしょうか。

 

ちなみに「回してみないとわからない」は厳密には嘘で、よく見ると回転原点側には小さな赤い点が表示されています。

ポップアップメニュー等からレールを回転させると、レールの中央ではなく、一方の端を原点としてレールが回ることがわかります。仮に、回転原点となる側を“正方向”、反対側を“逆方向”と呼ぶことにしましょう。

VRMの世界では、レールの向きに、回転原点のほかに2つの意味があります。

 

1.レール上に編成が配置された場合、編成はレールの正方向を進行方向(先頭1号車側)として展開される。

2.レールに高さを与える場合、レールの正方向側が〔オプション〕で上に表示される。

 

今回は編成を配置するので、上記1が問題になってきます。編成部品自身の向きは、編成がどちら向きに展開されるかには関係ありません。

レールに高さを与える=勾配を作る、の詳細は次回改めて。

<製作中のビネットでは・・・>

試みに、前回敷いたレールを回転させてみると、レイアウトウィンドウでみて下側、今回設計しているビネットで考えると手前正面方向がレールの正方向であることがわかります。

実際、ここに編成を配置してみると・・・

<編成を配置し、編成エディタで編成を組んだ状態>

<ビュワーで見ると・・・>

編成エディタでの編成の組み方は、VRMビュワーを起動する回で解説済みなのでそちらを参照してください。

ご覧の通り、ちゃんとこちら側(レイアウトウィンドウで下方向)を機関車が向いていることがわかりますね。

ちなみに、ビュワー上で編成が展開される位置ですが、編成部品をおいたレール(今回の例では真ん中のフレキシブルレール)の正方向側の端に、先頭車両の台車の中心が来ます。これが、前回敢えて「64mmストレートレール」をフレキシブルレールの前に継ぎ足した真意です。これがないと・・・

<宙に浮いた先頭車輪>

こんな感じになってしまいます。

普通にエンドレスループを描くVRMレイアウトを作る場合、これを気にする必要はありませんが、本連載で扱うようなビネットの場合、このVRMの仕様に留意しておかなければなりません。

車両制御のVRMスクリプト

以下、本筋から離れますが、編成の向きと合わせてFAQ的に付記しておきます。

上掲スクリーンショットで機関車Re460のパンタグラフが前後とも上がっていますが、これは同機の運用上はあり得ない形態で、普通は進行方向側のパンタグラフは下がっています。

こういった車両ごとのギミックの制御を、VRM4では“VRMスクリプト”と呼ばれる一種のプログラミング言語でおこないます。プログラミング言語、というと大仰ですが、パンタグラフを下げる程度なら、ほんの一行の命令を然るべきところにコピー&ペーストするだけです。

<車両制御スクリプトの組み込みは、編成エディターからおこなう>

まず、編成エディター(上掲スクリーンショット)で、編成中のギミックを変更したい車両(上例ではRe460)にマウスカーソルを合わせてマウスの右ボタンを押し続けます。すると、上に示したようにポップアップメニューが表示されるので、〔スクリプト編集〕にカーソルを合わせてボタンから指を離します。

<スクリプトエディター>

すると、上に示したような「スクリプトエディター」が開きます。上部のリストボックスに、選択した車両(上例では Re 460 048)が表示されていることを確認してください。

後は下のテキストボックスに、以下に紹介するスクリプト命令の中から必要なものをコピーして張り付けるだけ。最後に〔確定〕ボタンをクリックすれば、車両制御スクリプトが組み込まれ、次回のビュワー起動時に結果が反映されます。

これを、編成に含まれる車両に必要な分だけ繰り返します。

 

<主な車両制御スクリプト>

 

//ヘッドライトを点灯させる

SetHeadlight 1

 

//テールライトを点灯させる

SetTaillight 1

 

//室内灯を点灯させる

SetRoomlight 1

 

//行先方向幕灯を点灯させる

SetSignlight 1

 

//前方のパンタグラフを下げる

SetPantograph 0 0

 

//後方のパンタグラフを下げる

SetPantograph 1 0

 

//蒸気機関車の煙を出ないようにする

SetSmoke 0

 

//入換標識灯を点灯させる

SetShuntingCarIndicator 1

 

複数のものを組み合わせて使うこともできます。

 

なお、画像リソースを使った方向幕/ヘッドマークの変更までするのであれば、個々にチマチマ書くよりも、拙作“ポータブル編成ギミック一発組み込みスクロール”を使った方は話が早いので、そちらを参照してください。

<たとえば、こんな風にすると・・・>

<こうなる>

// で始まる行はいわゆる「コメント」で、必ずしもコピー&ペーストする必要はありませんが、一緒にコピーしておけば、それぞれの命令の意味が一目でわかるので、初心者の方はコピペしておくことをお奨めします。

まぁ、ビネットに給電するつもりはないので、実物ではライトは光らないんですが。っつーか、DCC仕様じゃないんで、給電したらビネットから飛び出しちゃいますから。

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