2007/10/31上梓


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その4:VRMビュワーを起動する

今回は、前回作ったベースボードをVRMビュワーで見てみましょう。

VRMビュワーを起動するには、編集中のレイアウトの上に、少なくとも1つの編成が展開されている必要があります。編成を展開するには、少なくとも1本のレールが必要です。したがって、まずおこなうべきことは、レールと編成(車両)をレイアウト上に配置することです。

このためには、まずVRMレイアウターを部品配置のモードに切り替える必要があります。

VRMの世界では、レールの上に車両を並べることを「展開」と呼びます。

編成を展開するには、編成長以上の分岐を含まない(ポイントが途中にない)区間が必要です。

展開できない編成がレイアウト上に存在する場合、VRMビュワーを起動することが出来ません。

  

<〔選択と配置〕メニューを選ぶ>

〔ツール〕→〔配置ツール〕をクリックすると、その下の基本メニューが(上例では前回使った〔地形ツール〕から)〔配置ツール〕に切り替わります。

〔配置ツール〕→〔選択と配置〕をクリックすると、レイアウトに部品を置いたり、その向きや高さを変更することが出来るようになります。

実は部品を置くだけなら、配置ツールに切り替えていない状態でも可能です。が、一旦置いた場所からの移動や向きの変更等が出来ないので実用には適さないでしょう。

まず、レールを置いてみることにしましょう。レールを含む各種レイアウト部品をレイアウトに置く作業は、パーツパレットから始まります。

<パーツパレット>

パーツパレットに表示される項目は、お手元のPCにVRMのどのパッケージをインストールしているかによって異なります。

当然のことながら、購入していないパッケージにのみ収録されている部品は、パーツパレットには表示されません。

パーツパレットは、基本メニュー同様に階層構造になっています。レイアウター起動時は、上に示したように大分類のみが表示される「閉じられた」状態になっています。

大項目をクリックすると、閉じられた部分が開かれて中項目が表示されます。さらに中項目をクリックすると、部品の一覧が表示されます。

 → 

<パーツパレットの展開>

では、手始めに最も基本的なレールとなる「ストレートレールIS128」を置いてみましょう。基本的な操作は“ドラッグ&ドロップ”です。つまり・・・

 

・レイヤーパレットの置きたい部品(ここでは「ストレートレールIS128」)のところへマウスカーソルを持っていく。

・マウスの左ボタンを押し下げる。

・ボタンをそのまま離さずに、マウスカーソルをレイアウトウィンドウの部品を置きたい場所まで動かす。

・マウスの左ボタンから指を離す。

 

こうすることで、レイアウトウィンドウに部品を置くことが出来ます。パーツパレットから部品をつまんでレイアウトの上に落とす、といった感じの作業です。

<パーツパレットから部品をつまんで、レイアウトウィンドウに落とす>

レイアウトウィンドウに置いた部品は同じ要領で、つまり、その部品をドラッグ&ドロップすることで移動させることができます。

黄色い線はマウスカーソルの軌跡を示しています(以下同)。

<部品をドラッグ&ドロップして移動させる>

レールを前々回縄張りした範囲(本連載で設計しようとしているビネットのボード上)の外へと移動させているのは理由があります。

詳しくは次回。

続いてレールの向きを変えてみましょう。

部品にマウスカーソルを置いた状態でマウスの右ボタンを押し下げると(このとき、ボタンは離さずにそのままにしてください)ポップアップメニューが表示されます。

ここに表示されるのは、その部品に対しておこない得る主な作業が一覧されたものだと考えてください。この状態でマウスの右ボタンを押したままマウスカーソルを動かし、おこないたい作業(下の例では〔時計周り回転(90)〕)まで持っていきます。

<ポップアップメニュー>

ポップアップメニューに表示される項目は、選択している部品の種類に応じて異同があります。

これは、レイアウトウィンドウ内に配置済みの部品に何かをしたい場合、その部品が何であろうと、とりあえずその部品を右クリックすれば、取り得る作業は大抵一覧されることを意味しています。

 

注意すべき点は、一般的なWindowsソフトと異なり、ポップアップメニューの選択は、マウス右ボタンを押し下げたままおこなわなければならない点です。

慣れるまでは違和感があると思いますが、慣れてしまえば便利な機能ですので、頑張って馴染んでください。

 

なお、ポップアップメニュー以外に、ショートカットキーによっても大半の作業をおこなうことが出来ます。詳しくは製品付属のマニュアルを参照してください。

この状態でマウスの右ボタンから指を離すと、レールが時計周りに90度向きを変えます。

<部品の向きを変える>

左画像は部品の向きが変わったことを示すイメージです。実際には、横を向いているレールが、一瞬にして縦を向きます。

編成を置く

次に、編成=模型車両を置いてみましょう。これが済めば、晴れて(?)VRMビュワーが起動できるようになります。

編成を置くには、編成を置きたいレールのポップアップメニューから(もう、出し方はわかりますね?)〔編成配置〕を選びます。

<編成を配置する>

すると、編成エディターダイアログが表示されます。

<編成エディターとその操作>

編成エディターも、見た目こそ異なりますが、レイアウトウィンドウに対する部品の配置と同じ考え方で操作します。つまり・・・

 

@ 画面上部のボックスに表示されている「車両の種別」のいずれかをクリックする(上例では“コンテナ”)。すると、これがパカッと開く。

A 開いた中にある「車両の系列」のいずれかをクリックする(上例では“コキ100系”)。すると、その下のボックスに該当する車両が画像付きで表示される。

B 車両の画像を、さらに下の「編成」欄へドラッグ&ドロップする。

 

という流れです。

部品の場合と同様に、編成への組み込み候補として表示される車両種別/車両系列は、お手元のPCにインストール済みのパッケージによって変わります。

とりあえず、ここでは何でも良いので1両だけ車両を編成に組み込んで〔OK〕をクリックします。すると、編成エディターダイアログが閉じられ、レイアウトウィンドウのレール部品の上に、それよりも一回り大きい長方形が表示されます。これは、レイアウト上での編成の先頭位置を示しています。

さらに、その中には一回り小さい黄色い長方形が表示されます。これは、レール上に展開される車両の位置です。ここでは1両しか車両を組み込んでいないので、1つだけ黄色い長方形が表示されていますが、複数の車両で編成を組んだ場合、黄色い長方形がレールに沿って連なって表示されます。

この例で“コンテナ車”を敢えて選んでいるのには理由があります。

詳しくは次回。

<展開された編成>

このとき表示される黄色い長方形の数=編成の車両数、が編成エディターで組み込んだ車両数に満たない場合、展開しきれない車両があることを意味しています。

この状態ではVRMビュワーを起動することが出来ません。レールを延伸するか、編成を短くするなどの対処が必要になります。

かくして、VRMビュワーを起動する準備が整いました。〔レイアウト〕→〔運転〕をクリックすると、VRMビュワーが起動します。

<いざ、3Dグラフィックスの世界へ>

<おぉ・・・!?>

ちょっと何だかわかりにくいですね。少し視点を変えてみましょう。

キーボードの[Ctrl]キーと[PageUp]キーを同時に押してみてください。この操作で、丁度凧に乗って上空へ登るように、視線の先にあるものを固定したまま、視点を高くすることが出来ます。

VRMビュワーにおける視点の移動には、テンキーを利用します。筆者としては、VRMを楽しむに際しては独立したテンキーを有するキーボード(省スペース型でないもの)の使用を推奨します。

<あ、コレは!!>

左スクリーンショットでは、全体的に「もや」がかかっています。

これは、新規作成したVRMレイアウトにはデフォルトでフォグ(霧)効果が設定されているからです。詳しくは後述。

前回作ったベースボードが見えましたね。まぁ、これを眺めていても始まりませんので、[ESC]キーを押してVRMビュワーを終了させましょう、

VRMレイアウター画面に戻ったら、フォグ(霧)を解除しておきましょう。新規作成したVRMレイアウトは、奥行き感を出すために深めの霧効果がデフォルトで設定されています。

これは、Nゲージ鉄道模型レイアウトを設計する際は必要のないものなので、クリアな視界を確保するために解除しておくことにします。この設定は〔レイアウト〕→〔背景〕からおこないます。

<背景ダイアログ>

「霧の種類」のリストボックスから「山岳」を選択し〔OK〕をクリックします。これで霧設定が解除されます。

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