2007/10/27上梓


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その3:ベースボードを作る

前回の最後に、ベースボードの縁まで再現したVRMレイアウトの例を紹介しましたが、今回はこれの作り方です。なかなか肝心の中身に入らないですが、まぁ、焦らずに参りましょう。

VRMの世界では、線路際の芝生やベースボード枠の木目など、地面の見た目はすべて「地形テクスチャー」で表現されています。基本的な考え方は、レイアウトをNゲージ寸法20mm四方の正方形の升目に分けて考えます。この升目1つ1つに、小さな絵をジグソーパズルのように当てはめていって、地面に表情を与えます。

〔新規レイアウト作成〕した時点では、以下に示す地形テクスチャが初期設定されています。

ここで言う“20mm四方の正方形の升目こそが、その1で環境設定したグリッドです。

<VRM4のデフォルトの地形テクスチャ>

本連載でもしばしば用いる“デフォルト”=defaultは、パソコンの世界では「初期設定」の意味です。

たとえば左の文脈では「ユーザーが変更しない限り、最初は左に示した画像が地形テクスチャとして設定されている」の意です。

この画像を、縦横それぞれ8分割し、計64コに断片化したものがテクスチャーです。VRMレイアウトを20mm四方の升目に区切った1つ1つに、この64種類のテクスチャーのどれかが割り当てられることになります。

<地形テクスチャーは64分割して扱われる>

デフォルトの地形テクスチャーをそのまま使っても良いのですが、有り体に言えば色味が今ひとつなので、以下に示す筆者が作った地形テクスチャーを本連載では使うことにしましょう。

本連載では地形テクスチャーの作り方は扱いません。

オリジナルの地形テクスチャーを作るには、パソコンでの画像の扱い方に関するある程度の知識が必要になります。

手軽にオリジナルの自分好みの地形テクスチャーを用意したい方は、fox-hobby-gardenこちらのコンテンツが参考になると思います。

<筆者が作った地形テクスチャー>

上掲の地形テクスチャーをあなたのVRMレイアウトに組み込むには、以下の手順を踏みます。

 

(1) VRMレイアウターを起動し、レイアウトファイルを開きます。

(2) 上の画像を右クリックして〔コピー〕します。

(3) 〔レイアウト〕→〔地形テクスチャー〕をクリックします。

(4) テクスチャーダイアログが表示されるので〔PASTE〕ボタンをクリックします。

(5) デフォルトのテクスチャーが上掲のテクスチャーに変わったら組み込み完了です。

 

〔LOAD〕ボタンをクリックし、256ピクセル四方のbmpファイルまたはpngファイルを読み込むことでも地形テクスチャーを変更することが出来ます。

<地形テクスチャーの組み込み>

地面にテクスチャーを貼る

地面にテクスチャーを割り当てるには、まず〔ツール〕→〔地形ツール〕をクリックします。すると、基本メニューに〔地形ツール〕が現れます。この中にある〔テクスチャー〕をクリックしてください。

  

<〔テクスチャー〕メニューをクリックするまでの流れ>

すると、レイアウトウィンドウの雰囲気が変わります。これまで黒かった背景に模様(それぞれの升目=グリッドに割り当てたテクスチャーが反映されています)が現れ、マウスカーソルが矢印からテクスチャーを貼り付ける範囲を示す円に変化します。

<テクスチャー編集モードのレイアウトウィンドウ>

この状態で基本メニューの〔オプション〕を開くと、以下に示すようなダイアログになっています。ここから、貼り付けるテクスチャーを選択することが出来ます。

レイアウトウィンドウのテクスチャー貼り付け範囲を示す円の大きさは、この画面のブラシサイズのスライダーを動かすことで変化させることが出来ます。とりあえずここでは最小(一番左へスライダーをドラッグ)にしておいてください。

<テクスチャー編集モードの〔オプション〕>

〔選択〕ボタンをクリックするとテクスチャー選択ダイアログが表示されます。ここでは、まずレイアウトボードの木枠を表現する木目のテクスチャーを選びたいので、下に示すように木目のテクスチャーをクリックし、赤枠で囲まれたのを確認して〔OK〕をクリックします。

すると、〔オプション〕に表示されるテクスチャーが木目に変化します。これで木目テクスチャーを地面に貼っていく準備が整ったことになります。

<木目のテクスチャーを選択する>

この状態でレイアウトウィンドウをドラッグすると、塗り絵をするような感じでテクスチャーを地面に貼り付けていくことが出来ます。

まずはレイアウトボードの木枠として、前回縄張りした部分の外側に木目テクスチャーを割り当ててみましょう。

<木目テクスチャーを割り当ててみた例>

 

縄張りの内側は、この時点ではコルクボードの感じを出すべく(本来はバラスト用に用意したものですが)砂地のテクスチャーで塗りつぶしてみましょう。

このとき、さきほど同様に〔オプション〕→〔選択〕でテクスチャーを選択するとともに、〔グループ〕チェックボックスにチェックを入れてみてください。

上例では、縄張りの外側へ2マス分(40mm)木目テクスチャーを貼っています。この理由は後日明らかになる予定です。

<〔グループ〕にチェックを入れる>

64種の地形テクスチャーは、横一列に並ぶ8種がグループ化されています。グループにチェックが入っていると、同じ横の列に並んでいる8種のテクスチャーからランダムに貼り付けることが出来ます。

これは、まったく同じ模様がべったりと一面に並ぶと、想像以上にパターンの繰り返しが目立ってしまうことを避けるための機能です。実施工前提の鉄道模型レイアウトを作るに際しては、必ずしも利用する必要のない機能ですが、うまく使うと極めて質感のある地面表現を施すことが出来ます。

地形テクスチャーの応用については『鉄道模型シミュレーター4エキスパートガイド』(工学社)所収の拙稿「地形ブレンディングを使いこなせ」にも詳述しておりますので、ご参照ください。

<コルク地・・・は、あとで隠れちゃうけど・・・も再現してみた例>

次回、やっとVRMビュワーを起動します。

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