2007/10/24上梓


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その2:縄張りをする

VRMレイアウト作りは、レイアウトの新規作成から始まります。〔ファイル〕→〔新規レイアウト作成〕をクリックしましょう。

<新規レイアウト作成>

もちろん、前回保存した作りかけのレイアウトファイルがある場合は、〔ファイル〕→〔レイアウトを開く〕から作業を再開することになります。

<新規レイアウトウィンドウ>

上に示すような、新しいレイアウトウィンドウが開かれます。この時点では、当然のことながらレイアウト上には何もありません。前回設定した20mm間隔のグリッドが表示されているのみです。

 

さて。

鉄道模型レイアウトは、作ってみなければ最終的にどんな姿形になるのか、わからないものです。それを、事前に仮想空間=VRMで仮組みし精緻な設計をしましょう、というのが拙Webの本旨とするところです。

『VRM→』の本旨が、本当にそういう真面目なテーマなのかについては、いささか疑義がありますし、書いている本人もちょっと自信がありません。

が、“作ってみなければわからない”とは言え、レイアウトの大きさは、大抵の場合、製作着手時点で(主に設置場所の都合などから)決まっているものでしょう。その大きさを超えるレイアウトを設計しても意味がありませんから、まずは“縄張り”をしてやることにします。

<今回使用するベースボード>

上掲写真は、本連載でビネットのベースボードとして使うことにしたコルク地の額縁の内径です。まずは、この大きさをレイアウトウィンドウ内に縄張り=ビネットを作る範囲の四隅を確定します。

この作業には〔ツール〕→〔ラベルツール〕を使用します。

VRMレイアウト作りは、左に示した4つのツール、すなわち「配置ツール」「地形ツール」「架線敷設ツール」「ラベルツール」を、適時使い分けながら進めていくことになります。

主に使用するのは「配置ツール」と「地形ツール」です。詳しくは後日解説しますが、どのツールを選択しているかによって、レイアウトウィンドウ上でおこなうことの出来る作業が大きく変わります。

「あれ、意図した動作をしないぞ?」と感じる場合、ツールの選択が間違っていることがほとんどです。

<ラベルツール>

ラベルツールは、レイアウトウィンドウ上に任意の文字を“メモ”として書くためのツールです。メモですから、レイアウトの見た目にはまったく影響を与えません。

レイアウトウィンドウのどこでもいいのでダブルクリックすると、以下に示すラベルダイアログが開きます。

<ラベルダイアログ>

ここでは「■」を入力していますが、お好みで「◆」でも「●」でも構いません。要は、レイアウト上のある点(ビネットとして作る範囲の四隅)を明示できるものであれば、何でもいいです。

この状態で〔OK〕をクリックすると、ダイアログが閉じられ、レイアウトウィンドウ上にラベルが表示されます。

「■」は「しかく」と入力して変換すれば入力できるはずです、念のため。

<ラベルをビネットの四隅の一角に動かす>

入力したラベルの左上には、赤い○に十字の入ったマーカーが表示されています。ここにマウスカーソルを合わせてドラッグすると、ラベルを好きな位置に動かすことができます。

上例では、レイアウトウィンドウ上、および、左に示されているルーラー(mm単位の定規)を参考に、横方向4,000mm、縦方向3,000mmの位置にラベルを動かしています。これは、キリのいい数字の方がわかりやすいからです。

“ドラッグ”とは、左ボタンを押し下げたままマウスを動かすこと、を言います。VRMレイアウターでは、いろんなモノを動かすためにこの操作を多用します。

<四隅にラベルを置く>

同じことを後3回繰り返し、ビネット内径を示す四隅にラベルを置いた状態が上掲スクリーンショットです。

以降、ビネットの設計はこの4つのラベルの内側でおこなっていきます。この外に何かを作っても、それはベースボードに載り切らないことになりますから。

上掲スクリーンショットでは、縦方向はベースボードよりも10mm長い180mm確保しています。これは、グリッド単位が20mmであることによります。10mm程度の誤差は、実施工の段階で如何様にも吸収できますので(いいのか、それで?)。

まぁ、これは本連載のサンプルが極めて小さいがゆえのことです、そういうことにしといてください。

VRMにおけるレイアウトのサイズ

以下、本筋からそれた補足情報です。

本稿ではラベルツールを使って縄張りをしていますが、VRM自身にもレイアウトのサイズを変更する機能があります。〔レイアウト〕→〔レイアウトサイズ〕がそれです。

 

<レイアウトサイズメニューと地形サイズ変更ダイアログ>

X(mm)でレイアウトウィンドウの横方向、Z(mm)で縦方向の長さを指定します。最大20,000mm、すなわち20m四方のレイアウトを設計することが可能です。

この機能を使って本稿で示した縄張りをおこなっても構わないのですが、リアル鉄道模型レイアウト施工の観点から考えた場合、VRMの言う“レイアウトサイズ”は、レイアウトボードのサイズではありません。

<世界の果て>

上掲スクリーンショットは、VRMビュワーで、レイアウトサイズの縁を見た図です。ご覧の通り、レイアウターで指定されたサイズの外側は、地面すらない虚無の世界となります。すなわち、VRMレイアウターの言うレイアウトサイズは、レイアウトボードのサイズではなく、VRMビュワーが描き出すことの出来る世界の果てなのです。

もちろん、この世界の果ての内側で鉄道模型レイアウトの設計を進めても良いのですが、鉄道模型レイアウトにおいては、ベースボードの縁の部分もある意味において作品の一部ですから、ちょっとこれでは都合が悪いです。

なので、VRMにおけるレイアウトサイズは大き目(あるいは新規レイアウト作成時のまま)にしておいて、その中央辺りで作業をするのが定石です。

こうしておけば、レイアウトボードの縁もVRM上で表現したり(下掲スクリーンショット参照)、このレイアウトにさらに新たなボードをつないでの“延伸”にも柔軟に対応することが出来ます。

<レイアウトボードの縁も含めてVRMで再現する>

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