2004/10/26

前回の報告はこちら

第三期レイアウトの課題を整理してみた

先週末は久しぶりに実弟と兄弟水入らずで海釣りに興じておりました。そんなワケで作業は何も進んでいません

で、いつものビジネスホテルで例によって暇なので、自分自身の備忘も兼ねて、第三期レイアウトの施工上の課題をまとめてみようか、と思い立った次第。

 

釣果は・・・ソッとしておいてください(涙)。

課題 現状
リバース線無停止運転の実現 完了
欧州風線路際構造物の再現 妥協
架線集電対応パンタグラフと架線柱の干渉 策あり
欧州風プラットフォームの再現 策あり
地面下地の塗装方法 策あり
湖面に映る山並みと列車 検討中
制御機器設置場所の確保 検討中

他にも細々としたモノがいろいろありそーな気もしますが。

<課題一覧>

だいたいこんな感じです。

このうち「リバース線無停止運転の実現」は前回解決したので、以降の課題についてチョコチョコ書いてみようと思います。

 

欧州風線路際構造物の再現

具体的には信号、踏切等です。

信号は今回の欧州旅行でいろいろ見て来たんですが、基本的な考え方は日本と共通するもののその形状はかなり異なることが改めてわかりました。とは言え、リバース線の運転の利便を優先してTOMIXの三/五灯式自動信号を導入してしまったので、この点についてはリアリティは棚上げすることにしました。

踏切については、日本と欧州でデザインは近似するものの色が異なります。日本では黄/黒が警戒色であるのに対し、欧州では一般的に赤/白がそれにあたり、踏切も紅白のおめでたい(?)塗色になっています。もちろん、デザインも含めて忠実なドイツ製のストラクチャがいろいろあるのですが、やや値が張るので、GMの踏切等、日本製のストラクチャをそれらしく塗って誤魔化そうかと思ってます。

この他、はやぶささんNゲージ施工記に毒されてKATOの側溝を買ってしまいました。いわゆる「トラフ」ですね。スイスの駅で撮影した写真を見返してみると、確かにそれらしい構造物が見てとれます。

なぜ日本は黄/黒で欧州は赤/白なのか、ご存知の方がおられたらご教示くださいませ。

<ジュネーブ・コルナヴァン駅/レール間にトラフらしきものが見える>

厳密にいうと日本のそれとは別物なのかも知れませんが、まぁ既に買っちゃったしいいか、みたいな感じで。そんなワケでステータスは「妥協」。いきなり妥協かい、という気もしますが・・・。

架線終電対応パンタグラフと架線柱の干渉

これは意外な盲点だったんですが。

パリで購入してきたSNCF-BB25100とSBB-Re4/4がそれぞれ架線集電に対応したモデルであることは既に書きました。もちろん日本のNゲージの事実上の標準であるレール集電にも対応しているので走行には問題はありません。ところが・・・

<ピンッと立ち上がるパンタグラフ>

上掲写真はSBB-Re4/4ですが、架線集電対応であるがゆえに、日本型Nゲージのダミーパンタグラフに比べて随分と高く立ち上がる上、イコライザーで支えられているので高さの調整が効きません。で、試しに第一期レイアウトを走行させてみたら案の定、日本型の架線柱にパンタグラフが干渉します。要するにひっかかって走れない(涙)。

KATOのHOBBYTRAINブランドのスイス機関車にも架線集電対応した機種が見られます。

TGVはダミーパンタグラフですが、やはり日本型に比較するとピンッと高く立ち上がります。

で、対策ですが。ご異論もおありかと思いますが、個人的にはTOMIXの鉄骨架線柱が気に入っているので、これをつぎはぎして使おうと思っています。問題の高さは足元に何かで(おそらく紙粘土)下駄を履かせて調整するつもりです。あ、コレも「妥協」っぽいな。とりあえず、ステータスは「策あり」ってことで。

欧州風プラットフォームの再現

日本と欧州の鉄道を見比べて、最初に目につくのがプラットフォームの高さの違い。日本のそれが車両の床面に合わせているのに対し、欧州のそれはレール面からやや高い程度の高さしかありません。

<ブリーク駅/ホームが低いので台車まで見える>

Re460 or 465のNモデルが欲しくてたまらんのですが(ちなみに左写真はBLSのRe465)。

本命は460の標準色(赤)。KATO製があるが国内では既に入手困難っぽい(しかしメルクリン広告塗装も捨て難い・・・Zゲージではあるんですけどね)。

とりあえずレイアウト完成させてから考えます。

一般的な日本のNゲージの道床付レールとの併用が前提とされたプラットホーム製品は、車両の台車が完全に隠れる程度の高さ(13mm前後)があり、これをそのまま使うことはできません。

駅本屋については、パリで買って来たFALLERのストラクチャがあるのでこれを使うとして、レイアウト手前の引込み線と本線の間については一部にカーブを含むこともあるので、ベニヤ板積層を基本に7〜9mm程度の高さのプラットホーム構造を自作しようかと考えています。上部構造物(屋根等)については別途検討が必要ですが、とりあえずそこらへんはなんとかなるだろうと。てな具合で一応「策あり」としておきます。

FALLERのキットは日本でも買えます、念のため。向こうで買った方が若干(本当にわずかですが)安いかな、という程度で。

地面下地の塗装方法

第一期及び第二期では、地面の下地の塗装にアクリル塗料(グンゼのホビーカラー)を使いました。これはghostがシンナー臭が苦手なこと、水で薄められるリーズナブルさ、から選んだことだったのですが、実際にあれだけの面積を塗ってみると、アクリル塗料とはいえかなりの有機溶剤臭が乾燥するまで室内に立ち込めました。

<自室のレイアウトならともかく・・・>

<リビングのレイアウトなので・・・>

しかし・・・

この調子でレイアウト作り続けると家中レイアウトだらけになるなぁ・・・(汗)。

ここで問題になるのがレイアウトの設置場所。第三期レイアウトはリビングに侵出しています。このこと自体は妻も了承済みですが、流石に塗料の臭いがこもったりすると五体満足ではいられない恐れがあります。

で、これは試してみないことには何とも言えないのですが、これまで同様プラスターで表面処理した上を、水彩絵の具で塗装する方法に敢えて挑んでみようかと思っています。第一期及び第二期に比較して植林密度がより高くなることが予想されるため、多少NGでもなんとかなるんではないかと。

湖面に映る山並みと列車

第三期レイアウトでは、トラックプランを同じくする4つのシナリープランの中から、湖をレイアウト中央に設けるプランDを選択しました。さらに、この湖面に同じくシナリーのもう1つの中核となる峻峰と湖畔を通過する列車が映り込む情景の再現を目指すことにしました。いろいろ考えた結果、この情景の再現には解決すべき問題が3つあるようです。

<目指すはこの情景>

結構左スクリーンショットはインパクトあるんじゃないか、と勝手に思ってたんですが、特に反響ないですね。涙。

第一は、湖面の素材の問題。反射だけを考えるならば確実なのは鏡を敷いてしまうことですが、現実の風景と異なり映り込むべき「青い空」が存在しないため、上掲スクリーンショットのようにはなりそうにありません。反射率の高いミラー加工されたアクリル板が今のところの最有力候補ですが、後述する制約との兼ね合いもあってちょっと頭を悩ませています。

第二は、これが素材選択をより悩ましくしている制約なのですが、レイアウトボード内の湖の位置、厳密にいうと「どうやって湖面素材をレイアウトボードに組み込むか」です。今回のプランでは、走行性能確保を優先して、FineTrackレールをレイアウトボードに釘打ちするつもりです。つまり、レイアウトボード面が高さの基準面となるワケで、湖面を設けることはすなわちレイアウトボードに穴を開けることに他なりません。

<微妙な湖の位置>

白い線は2つのレイアウトボードの境目。黄色い太線がレイアウトボードの土台となる木枠構造。水色が湖のための開口部を示してます。

 

2004/11/01

レイアウトの木枠構造が間違っていた(目じゃなくて日の字型)ので修正しました。

ところが。上図はレイアウトプランにレイアウトボードの構造を加筆したものです。ご存知の通り、レイアウトボードは要するに「日」の字型の木枠にベニヤ板を貼り付けた構造となっていますが、水色で示した湖の汀のラインがどうしても木枠の位置に重なってしまいます。

もちろん、今から再度トラックプランを調整して開口しやすい場所に湖を持っていく、という方法もあり得ますが。なんせ、もーレール一式買っちゃいましたから。なんだ、コレも妥協かよ。

<湖面の断面想定図>

上に示したような断面構造を採るとすると(と言うか、他に思い浮かばないんですが)木枠の一部を切り落とすか、少なくとも削らないことには水面素材の厚みに制約を受けることになります。うーむ、思ったより難しいな。

第三に、ある意味でこれが最も厄介な問題なのですが、施工順序があります。本稿の最後に第三期レイアウトのWBSをまとめますのでそちらもご参照いただければと思うのですが、この湖面構造はどう考えてもレイアウト施工のかなり早い段階でおこなわなければならないようです。というのも、湖面素材をレイアウトボードの裏から組み込む必要があるからです。

加えて、早い段階で組み込まれた湖面素材をその後の作業(主としてシナリー製作)によって必然的に生じるであろう「汚れ」からどう守るか、も問題となってきそうです。当面、これが今回のレイアウト施工の最初の山場となりそうです。

WBS=

Work Breakdown Structure

作業構成明細、仕事細部化構造etcと訳される。要するに、ある仕事(ここではレイアウト製作)をそこに含まれる細かい作業に分解し、その前後関係や依存関係を図示したもの。

制御機器設置場所の確保

どーでもよさげで、実は深刻な問題がコレ。

今回のレイアウトは1200x900mmのサイズがあり、実はこれが1200x750mmのダイニングテーブルに載っています。つまり、このテーブルのみに関してはパワーパック等の制御機器を置く場所がありません。

今回のプランではパワーパックにポイントコントローラx2、リバーススイッチボックスx1が接続されます。

レイアウトボード上の適当な空き地に制御機器置き場を設ける、という手もありますが、折角欧州風の情景を目指しているのにその中へボンとコントローラを置くのは無粋な気もします。とは言え、今回のトラックプランではリバース線の通過にやや複雑な操作を要するので、コントローラは安定する場所に設置したいようにも思います。

加えて、TCS自動信号の採用もあって配線数も多いため、なるべくレイアウトボード本体に近接した場所にコントローラを設置し、余計な配線延長をおこないたくない、というのも本音です。

TOMIXの純正延長コードはなんであんなに高いんですか?

小さなテーブルを買ってきて側に置くか、あるいは現在のテーブルの足に何かを取り付けてパワーパック置き場にするか、どーでもよさげで深刻な問題です。

 

第三期レイアウトのWBSを書いてみよう

以前、「N/Vレイアウト製作プロセス比較論」なるモノをでっち上げた際にも書いたのですが、リアルNゲージレイアウトの製作にあたっては、縦展開プロセスにかなり明確な順序性が生じます。これをWBS風にまとめたのが下の図です。

<第三期レイアウト施工WBS>

説明しなくてもわかるとは思いますが。

時間は図の左から右へ流れていくものと考えます。赤く塗りつぶしてある部分が、その時期に作業をおこなうことを意味します。

縦に見たときに塗りつぶされた部分が複数ある場合、二つ以上の作業がお互いに依存関係がなく、併走可能であることを意味します。逆に、塗りつぶした升目が斜め右下へ連なっているのは、前手順を終わらせないと次手順に奨めないことを意味します。

たとえば「レールの固定」から「シナリー造成」は順に進める必要があります。一方、「ストラクチャ製作」はこれらの作業の合間に気分転換がてらに進めることができるのがわかりますね。

おそらく今後は、この作業項目毎に進捗レポートを書くことになろうかと思われます。もちろん、図にも表れているように「ストラクチャ製作」等は他の作業と併走が可能なので、これは気分次第で前後するでしょう。

読者の中には「こんな当たり前のものを書いて、ghostは一体何をしたいんだ?」と訝る方もおいでかとは思いますが、意外にこういう「当たり前のこと」を目に見える形で確認することは、複数のステップからなる作業を滞りなく進めていく上で重要です。このなんでもない図がある限り、少なくともghostは「あ、トラフ置いてないのにバラスト撒いちまったよー」なんて失敗はしないワケです。

 

特に若い読者の皆さん。

会社勤めなんかすると、こういう「一見当たり前で、でも大切な図」と嫌というほど付き合うことになります。逆に、若いうちに遊びでこういう発想に親しんでおくと、意外に将来役に立つ、かも。

そんな感じで、今回は何も作業が進んでいないので、課題整理とWBSをやってお茶を濁しました。趣味の世界でもこういうアプローチを採ってしまうのは職業病のような気もしますが、まぁ、そんなもんでしょう。むしろ、仕事よりもちゃんとした進捗管理をしているような気がします(ぉぃ。

仕事ではいくらオイラがちゃんとやっても、他の人が全然駄目、ってな場合ってありますから・・・。

あ、これは例え話ですよ。>職場の皆様

ghostは、ここに紹介した内容について、読者のお手元での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


Webmaster: ghost@nodus.ne.jp