2004/10/18

前回の報告はこちら

第三期レイアウト設計第三版(仮決定版)

前回は、本線の内側に一段高台を設けて真円エンドレスによる登山電車を走らせるプランCをVRM3ビュワーで検討しました。その結果、プランB(本線の内側に8の字エンドレスを設けるプラン)よりはスッキリしたものの、目指している「欧州、特にスイスの風景」とは必ずしも合致しないことがわかりました。

<目指すべきはこの感じ>

この風景については、後日本館のオマケコーナーにて詳述の予定。

これを受けて、今回はレイアウト右手本線内部に湖を設けるプランDを設計してみました。早速ご覧頂きましょう。

<第三期レイアウト/プランD全景>

湖を右手からせり出す小山で遮ることにより、山の向こうにさらに湖が広がっているように錯覚させる効果を狙ってみました。

<右手からの眺め>

右手小山のてっぺんには、CDGの土産物屋で買った城風の置物(実はノートルダム寺院)でも置いてみようかと。

<左手からの眺め>

VRM3の地形造成精度の関係から表現しきれていませんが、左手の山は手前はより緩やかに、奥手はより急峻にして奥行きを演出します。もちろん、手前の緩やかな丘陵地には牛くんたちが戯れます。

<VRMレイアウター図面>

一旦導入を見送ろうかと思ったTCS自動信号機ですが、やはり使うことにしました。詳しくは後述。

プランB、プランCと比較すると非常にスッキリした印象になったように、勝手に思っています。やはりスイスと言えば万年雪と牧草地に覆われた高峰と透き通る湖、そして電気機関車ですね。そういうワケで、はなはだ根拠薄弱ではありますが、VRMビュワーでいろいろシミュレートした結果、プランDを仮決定版として作業を進めていくことにしました。

作業進めると自ずと設計に修正が加わるのはこれまでの実績が証明しているので、あくまでも「仮決定版」です。

やや話が脱線しますが。

スイスには、水面に遠方の山々の姿が逆さに映り込む美しさで知られる観光地がいくつかあります。特に有名なのはマッターホルン(Matterhorn)が映り込むリッフェルゼー(Riffelsee)と、ベルナーアルプスが映り込むバッハアルプゼー(Bachalpsee)なんてのがあります。後者は今回の欧州行で寄ってきたので後日紹介します。

バッハアルプゼーはグリンデルワルト(Grindelwald)にあります。とにかく素晴らしい景色なんで本館の方でグリンデルワルト特集をご覧に入れたいのですが、諸般の事情で12日ほどお待ちください。その理由は自ずとわかります。

で、やはりスイス風レイアウトを作るのであれば「湖に映り込む山」の再現も盛り込むべきではないか、という気分になってきました。その湖面にレイアウト中央を横断するリバース線を走る列車も映れば最高ですね。その具体的な実現方法はさておき、実現できればこんな感じかな、というのもVRM3ビュワーでシミュレートしてみました。こんな感じです。

<逆さガイストホルンの図>

いつの間にか山に名前を付けてみたり。お気づきかと思いますが、ガイストホルン=Geisthorn(独)=Ghost Horn(英)です、もーベタベタ。

既に読者の皆様におかれては、ghostのヘボレイアウトなんかどーでも良くなって、「どーやって水面反射再現できるの?裏技あるの?」モードであろうと推察する次第ですが、それは秘密です。

もちろんそんな裏技はありません。十八番となりつつあるコラージュネタです。

いよいよと言うかやっと着工

プランDのシミュレートと平行して部材調達をおこないました。関東だとまた事情が異なるのかも知れませんが、なかなか一店だけでは必要な部品が揃わないものですね。在庫がなかったり、あるいは在庫が必要数に満たなかったり。結局、三点はしごしてやっと揃いました。地方にお住まいの方は大変だろうな、と思ってみたり。最近は通販も充実してるんで問題ないんですかね?

<買ってきた部材を並べてみる>

どーでもいい話ですが、FineTrackのブリスターパックって開け辛くないですか、特にポイント。全部開梱するまで、けっこー鬱でした。

今回のトラックプランはレール接続の誤差許容範囲を期待してのものだったので、全部つなぎ終わるまでは「ホンマにうまいこと繋がるんかいなー」と半ば懐疑的だったのですが、意外にあっさりとプラン通りに繋がりました。すごいぞ、VRM3。いや、むしろFineTrackの柔軟性を誉めるべきでしょうか?

接続誤差許容は実物の方がおおらかのように思います。つまり、VRMで設計したプランは実物でも可能な一方、現物合わせで構築した無理矢理なプランはVRMで再現できないかも知れません。

<最新の状態>

仮配線が見目麗しくないですが、もちろんこれは後日ボードを開口して綺麗にまとめる予定。

合わせて、前回検討した給電プランに基づき、仮配線をしてみました。とりあえずプラン通りに繋がることがわかったので、作業はこれまでです。

リバース無停止通過を試してみた

さて。

レールが敷けました。配線も済ませました。となると、次にすることは当然試走ですね。

あ、そこの人。今勘違いしましたね。今、あなたが考えたことは間違ってますよ。これからしようとしていることは、理論と設計が要件に合致しているか、実施を通して検証するという崇高な儀式なのであって、曲がりなりにもITのプロフェッショナルとしてご飯を食べているghostとしては、欠かすことのできない重要なステップなのです。そうせざるを得ないので止む無くやることなのです。これは避けて通れないのです。要件、設計、実装となればテストなのです。山と言えば川、秋と言えば秋刀魚なのです。決して、「わーい、早速長いこと眠らせてたTGV走らせよーっと(はーと)」といった浮ついた気持ちでやっているのではないのです。いいですね、くれぐれも邪推しないでください。

思いっきりウソ臭いですね、ハイ。

 

無駄話はこのくらいにして。

繰り返し述べていますが、第三期レイアウトは中央を横断するリバース線を設けた関係上、運転に若干注意が必要な構成となっています。そこで、より安全な運転を確保すべく(またウソ臭いですが・・・)TCS自動信号機を導入することにしました。

無駄話をすべて省くとこのWebは成立しない、という説もあるが捨て置く。

<リバース線の三灯式/本線の五灯式信号機>

まぁ、リバースの安全通過だけが目的ならば2つも信号は要らないワケですが・・・ムニャムニャ。

「リバース線の安全運転と信号機になんの関係があるの、信号機なんて単なる派手なアクセサリじゃないの?」とお思いの方もおられるかも知れないので、サラッとご説明しておきましょう。

前回の給電プラン図で示したように、リバース線の電流方向は本線とは独立しています、当然のことながら。ここで問題になるのが、リバース線の電流方向は何かを走行させないとわかりにくく、わかったときには本線と逆電流の区間にM車が進入してショートしている場合がある、ということです。もちろん、スイッチの組み合わせを覚えておけば済む話ではありますが、それを言ったら実際の鉄道だって「先行している列車のダイヤを覚えていればいい」とか言って閉塞信号不要になります、そんなワケないですが。

なにはともあれ、目でパッと見て、リバース区間にどっち向きの電流が流れているかわかれば、少なくともショートの危険のある区間への進入を防げるはずです。そこで、TCS自動信号機の「逆方向から列車が来る=信号の向きとは逆方向の電流が流れているときは赤現示する」という仕様を利用します。本来これは単線区間に信号機を設置した際、逆方向から列車が来るのであれば当然閉塞信号は赤現示であるべきだ、という理由によるものですが、今回はこれをリバース区間の電流方向検知に利用しようという寸法です。

信号で現示しても、間違えるときは間違えます。と言うか、実際に何度か間違えました。

で、これをリバースの通過方向ごとにまとめたのが下図です。信号機は図の下方向に向かって設置されているとお考えください。また、三/五灯式の相違は割愛しています。

<リバースを向かって左→右へ通過する場合>

この場合、右側の本線五灯式信号を通過してからリバースを切り替えるまでに結構な時間が経過するため、この間、本線信号は停止→警戒→注意・・・と遷移を続けます。で、これに見とれているとリバース進入のためのポイント切替を忘れるワケです。

駄目じゃんッ!!!

<リバースを右→左へ通過する場合>

給電プランに示したように、今回のレイアウトでリバーススイッチボックスによって通電方向が逆転するのは、リバース線ではなく本線です。うーん、何度書いてもややこしーなー。

つまり、リバース区間の三灯式信号が青現示であれば左から、赤現示であれば右から進入可能であることがわかるワケです。後はリバース進入用のポイントコントロールボックスに「リバース区間信号点呼」とかステッカーでも作って貼っておけば完璧です。

 

リバース区間信号を敢えて旧製品である三灯式にしたのは、複雑な現示遷移のニーズがなかったからに他なりません。

とりあえず、列車を置かずに電流方向をいろいろ変えてみて、想定通りに信号が遷移することはわかりました。いよいよ試験走行です、ハァハァ(*´Д`)。

残された問題は、リバーススイッチボックスを切替た際、列車が走行し続けることが出来るか=無停止でリバース区間を駆け抜けることができるか、です。では、ご覧いただきましょう。

文末に何か妙なモノが見えましたか・・・気のせいです、忘れましょう。

試験走行の動画を見る(wmv形式/485KB)

 

ビデオの再生にはWindows Media Playerが必要です。

と順調に滑り出したところで今回はここまで。

妻から「今回はじっくりと丁寧にやれ」と厳命されているので第一〜ニ期ほどのハイペースにはならないと思いますが、ボチボチやっていきますのでご期待あれかし。

<オマケ:レイアウトのあるリビング>

まだ板の上にレールだけなんでアレですが、シナリーが出来てくればそれなりにインテリアになるんじゃないか、と勝手に思っております、ハイ。

重ね重ね、かような暴挙を許可してくれた良妻に多謝!!

ghostは、ここに紹介した内容について、読者のお手元での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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