2004/10/12

前回の報告はこちら

第三期レイアウト設計第二版

着工を前にしていきなり設計を更新してみます。まぁ、本来「シミュレーション」というのは「やってみる前に問題に気付く」ことに意味があるワケで、これでいいのだ、と強弁しておきます。

 

むしろ、これまでおかしかったような気もします。

前回、プランAとプランBを示し、特にプランBについては「8の字を描く山上線が実際に施工してみると煩いのではないか?」という課題を残していました。

<第三期レイアウト設計初版/プランB>

左の画像は、VRMレイアウターで作成したトラックプランにPowerPointで加筆したものでした。

今回これをVRM3を使って検証してみました。ただし、プランBの登山鉄道はカーブ半径が約200mmでVRM3に対応するレール部品がありませんから、第二期施工部の併用軌道線同様に、それっぽくレールを並べて見た目を検証するに留まっています。

<それっぽくレールを敷く>

<VRMでシミュレートしてみた>

登山鉄道のカーブはI.MAGiC R257-15レールを20度ずつ回転させてならべたもの。図面上はカーブ半径190mmくらいになった。

ここから先は多分に感性に関わってくる問題なので「絶対にこうなのだ」ということはないワケですが、少なくともghostの感性では、プランBはトラックプランで見る限りは良さげに見えるものの、VRM3ビュワーで見てみるとちょっとゴチャゴチャし過ぎに感じます。特に第三期レイアウトはスイスの風景の再現を目指しますから、これはよろしくありません。

特に、谷間のリバース線の魅力が上を通過する登山鉄道に殺されるのが致命的に思えたので。

<こんな風景を作りたい>

この風景については、後日本館のオマケコーナーにて詳述の予定。

とは言え、ベース面直付の本線のみというのも寂しいなぁ・・・との煩悩も捨てきれず、考えた末に「リバース線の上での直交をやめて、レイアウトの左右どちらかに真円エンドレスを作る」というアイデアが浮かんできました。名づけてプランC。もちろん、このエンドレスはベースからやや持ち上げ、本線を見下ろすような感じで丘の中腹を周回させます。

やはり作るとなると欲が出ますな。

どうせ片方にしか作らないのならば、とリバース線の線形を改良し、内部に半径243mmの円を描くスペースを確保しました。これで登山鉄道にファイントラックレールが利用できます。さらに、20m級くらいのNゲージ車輌なら大抵は入線できるカーブ半径を確保することができます。有効長が短いので長編成列車の走行には適しませんが、本線から見上げた山腹に支線の短編成列車が走っているという構図は、地形の起伏が激しいスイスではよく見る光景でもあります。

この考えに基づいて描いてみたのが下掲のプランCです。

<第三期レイアウト設計第二版/プランC>

リバース線全体に均等に分散させていたカーブ曲率を、左側をR243、右側をR280にまとめることで登山鉄道改め山上線のR243真円エンドレスを収めるスペースを捻出しました。

加えて、(1)駅構内引き込み線入り口の線形修正、(2)消費電力考慮からの自動信号の一旦撤去、をおこないました。

良さげなので、ストラクチャ(日本風になってしまいますが)を並べ、地面テクスチャも適当にそれらしく散りばめてみました。

<VRMでシミュレートしてみる>

なんとなく白いかもめがICE-Tに見えてきませんか?、見えませんか?、そうですか。

<逆からも>

この配置で左側の山上に雪が積もっているのはやや漫画的にも思えますが、リバース線際に小さな森を演出することで遠近感を演出できるのではないか、との期待を込めて当面この線で施工を進める所存。

<上からも>

俯瞰すると、レイアウト手前(左掲画像の左方)ほどゆるやかなカーブを描き、奥手(同右)は急なカーブでエンドレスループを完結しようとしていることがご覧いただけるのではないでしょうか。

VRMビュワー画像では奥行き感がかなり失われるためシミュレートしきれていませんが、これも施工してみると遠近感を出せるのではないか、と期待している部分です。

プランBよりはすっきりしたような気もします。

が、ここまで書きながらふと思ったのは「プランを確定するのは右側の丘を湖にするパターンと比較してからでも遅くないかな」という浮気心、上掲写真にも写ってますし。

と言うわけで、今回も次回に宿題を残し、プラン検討を続けたいと思います。まぁ、これを何度も納得のいくまで繰り返せるのがVRMをNゲージレイアウト製作に利用する最大のメリットですから、と強弁。

 

「下手な考え休むに似たり」とも言いますが・・・

給電プランほぼ確定

と言った具合に、全体のプランについてはまだ確定を見ていないワケですが、リバース線を含む本線についてはこのまま行こうと、ほぼ決心しています。

「ほぼ」とか言ってるのが怪しげですが。

で、問題になるのは給電。現行のVRM3には残念ながらNゲージの給電プランをシミュレートする機能がありませんので、とりあえず手でシコシコとやってみました。

TOMIXのWebのリバーススイッチボックスについて書かれたコンテンツを見ると、(1)リバーススイッチボックスの固定極性側を本線に、逆極性をリバースにつなぐ、(2)リバーススイッチボックスとポイントコントロールボックスを連動させる、(3)パワーパックの極性逆転時=リバース線通過中に一旦列車を停止させる、が定石のように見えます。が、どうもこの(3)が気に入らなかったので、なんとか無停止でリバースを通過して本線に逆転入線できないものか、と考えてみました。結論からいうと、できそうです。

<接続模式図1>

リバース通過の問題と直接関係しないので駅構内の待避線、引込み線は省略してます。

 

なお、リバース出入り口のポイントはギャップスイッチを入れて反位側をギャップします(レールが切れているのがそれ)。

 

本線への給電個所を2つ取っているのは、1つにはレール自身の抵抗によって電圧が低下するのを避けるため。もう1つは読み進めるとわかります。

上図は給電接続を模式化した略図です。

パワーパック(以下PP)から給電されたラインがリバーススイッチボックス(同RB)を会して分岐し、本線とリバース線に給電する様子をあらわしています。いろいろ考えた結果、変則的ではありますが、前述したTOMIXのWebで紹介されている接続方法とは逆に、RBから出るPPと同極性のラインをリバース線に(PPからの給電色とリバース線の色が一致していますね)、RBをONにした際に逆極性になるラインを本線に(同じく、色が違うのは逆極性を意味しています)つなぐと良いようです。以下、順を追って見ていきましょう。

まず、図1の状態で列車(黄色アイコン)はエンドレスを反時計回りに周回しています。ここから、リバース線を左から右へと渡り、進行方向を時計回りに転じるまでを見ていきます。

<接続模式図2>

図2はポイントを反位に切り替え、列車がリバース線に進入し始めた時点を表しています。この時点では、列車はまだ本線側から給電を受けています。左右どちらのポイントからリバースに進入するケースでも給電が途切れないようにするためには、本線への給電部を反位ポイントをギャップとみて2箇所に設ける必要があるようです。図の点線の給電ラインは、これが列車の走行には貢献していないことを意味しています。

これが前述の2箇所給電のもう1つの理由ですね。

<接続模式図3>

図3は、列車がリバース線に入り本線側の給電から切り離された時点を表しています。このまま走行していって本線へ進入すると、電気極性が突如逆転し、列車は停止するか、最悪の場合はショートをおこすかも知れません。

<接続模式図4>

不安要素として、RBの正極性側もスイッチ切り替え時に瞬断するのでは?、という疑問がある(少なくともTOMIXのWeb上の情報ではそれはないように思える)のですが、仮にそうであれば、リバースへの給電をRBを介さずに、PPとRBの間でケーブルを分岐させておこなえばいける・・・はず。

そこで、図4に示すようにRBを切り替えます。RBがOFFになることでPPと同極性の電流が本線に流れるようになります。また、この時点で列車は本線側の給電と切り離されているため、この操作は列車の走行中におこなうことができます。

<接続模式図5>

ghostの拙い電気知識によると、本線がギャップされていない=ポイントが定位の状態で2箇所から給電しても、大元の電源が同一である限りにおいては問題ない(いわゆる並列つなぎになるだけ)のはずです。

まぁ、やばそうだったらギャップジョイナーするということで。

図5は、列車が本線に戻りリバース線へのポイントが定位に戻された状態です。列車は図1とは異なり、時計回りにエンドレスを周回するようになりました。

リバース線での進行方向を右から左にしたい場合は、PPの極性を逆にしておきます。この場合、RBはさきほどとは逆に、列車のリバース線進入前はOFF、本線への戻り前にON、という遷移になります。

 

給電プランはこんな感じです。まとめると・・・

 

[1] リバース線への進入路となるポイントは反位側をギャップする(これは定石)。

[2] リバーススイッチボックスの正極性側をリバース線に、逆極性側を本線に接続する。

[3] パワーパックの極性は本線ではなくリバース線での進行方向を決定する。

[4] リバース線の進行方向決定の後は、本線の進行方向はリバーススイッチボックスで制御する。

 

といった具合になります。

 

多分あってると思うんですが。おかしなことを書いているようならご意見箱で突っ込んでください、まだ間に合うので。

と言うワケで、次回はプランD「山と湖のあるレイアウト」を検討し、これを以って最終的な第三期レイアウト設計を固める予定です。

ghostは、ここに紹介した内容について、読者のお手元での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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