2004/03/08

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第二期施工部設計(仮)確定

「VRM設計からNゲージレイアウトを製作する」プロジェクトの第二期施工部のデザインがほぼ確定しました。本日は、そのご紹介をしつつ、第二期施工において何を目指していくのかを明らかにしようという趣向です。

第二期施工部では、レイアウトデザインとして3つの実現すべきテーマを掲げます。例によって、レイアウトのデザインは実際に施工していく過程で、物理的な制約や ghost の心変わりから変遷していくものとご承知ください。その上で、細部が変化してもコレだけは譲れないというテーマを宣言しておこうと思います。加えて、VRMとの関係性において、第一期施工とは異なる視点を設けて取り組みます。

 

テーマ1:延伸線の完結

これはまさに種も仕掛けもない話です。

第一期施工部は R280 を基本とした楕円エンドレス構成でした。このエンドレスの向かって左側は PR/L280-30 を配し、600 x 900 mm の小型レイアウトとしては定石とも言える延伸可能性を留保していました。第二期施工においては、同サイズのベースボードを左側へ連結し(これにより全体サイズは 600 x 1800 mm となります)この延伸線を、やはり R280 によって完結させます。

 

<第一期施工部楕円エンドレスからの延伸>

 

延伸部がいきなりトラス鉄橋から始まるのは、まぁ、ご愛嬌です。

 

左掲スクリーンショット右奥の小山はレイアウトボードの境目に位置するので、敢えて固定せずに、麓をライケンで誤魔化した「取り外し可能な山」にする予定です。

これによって得られる総延長約 4000 mm の楕円エンドレスループが、このレイアウトにおける主線となります。予定では、レイアウト完成の暁に TOMIX製「トワイライトエクスプレスセット」を購入し、機関車 EF81 を含めて 8輌編成で走行させることになっています。レイアウト手前および奥の直線部は約 1200 mm となり、これがほぼ編成長と一致します。

この主線が完成してしまうと、第一期施工部左岸の築堤風カーブは無駄な区間になってしまうのですが、ghost が所有する車輌はローカル風景に好適なものに偏っているので、気分によって第二期施工部側主線にトワイライトエクスプレスを留置したまま第一期施工部側のループを閉じ、お気に入りのキハ40+前回テールライト増設したキハ28混成を右岸部駅引込み線から出線して楽しむというオプションがあります。

ちなみに、第二期施工部の主線は後述する内回り線も含めてレイアウト手前側が高架線、奥手側が第一期着工部と高さを合わせた造成地上の地上線となる予定です。

 

余談ながら、この5月にまたトワイライトエクスプレスに乗ります。今度はA寝台(ロイヤル)に乗っちゃうぞ、みたいな。

なお、決して「レイアウト製作に熱中し過ぎの咎」で妻に北海道旅行を強要されたワケではないのです、本当です、信じてください・・・ムニャムニャ。

テーマ2:列車のすれ違い

これまた種も仕掛けもない話です。

第一期施工部は単線ループでした。第二期施工部では前述の主線の内側に R243 楕円エンドレスを設け、主線を走行する車輌とのすれ違いを演出することにします。このループは主線の引き立て役として割り切り、主線への渡り線等は一切設けません。当初はレイアウト奥手に渡り線を設けるプランも検討してみたのですが、総延長 2000 mm ほどのこのループに主線から無理に渡り線を引いても、得るものよりも失うものの方が多そうなので断念しました。

 

内回りループについては、短区間を列車が周回する違和感を緩和するため、レイアウト奥手造成部手前に植林をおこない奥手を走行している列車を視界から隠すつもり。

<列車同士のすれ違いを演出する複線高架部>

 

なお、このラインには専用車輌として、2003年のVRMレイアウトコンテストの賞品として頂戴した TOMIX製「E231系東北・高崎線基本セット」3輌の配置が決まっています。考証的には主線に充てるトワイライトエクスプレスとのすれ違いはナンセンスですが、準都市部で通勤列車と分かれたトワイライトエクスプレスがローカルな単線へと進んでいく、というシーンをイメージして、まぁ、よかろうと納得しています。

 

テーマ3:立体交差(交錯?)

上記テーマ1〜2は、第一期施工部の着工前に描いていた青写真からさほど変わっていません。第一期施工部のまずまずの出来に気を良くした ghost は、第二期施工部ではさらに欲張って、もう1つのテーマ「立体交差(交錯?)」を加えることにしました。

ご承知のように、第一期施工部はレイアウト中央に川を渡るデッキガーター橋を配することに拘った結果、レイアウトボード全体を 3mm ベニヤ板 + 60mm 発泡スチロール板によって計 63mm底上げした構造になっています。言うまでもなく、この 63mm はTOMIX道床付きレールの高架線標準の高さに合わせたもので、ここから延伸される第二期施工部の主線(テーマ1)は大部分が高架線となります。主線の内側の R243 ループ(テーマ2)もこれに準じるため、第二期施工部はレイアウト中心及びこれらの線の高架下にかなりの余地を残すことになりました。この空き地を有効活用し、立体交差(直角に交わるのではなく高低差を保ったまま併走するので「交錯」の方が言葉的にはマッチする)に挑戦します。

 

実は当初は高架下に直行する非通電の直線レールを敷き、車輌のディスプレイに使おうかと思っていました。

が、第一期施工部を作っている間にどんどんイメージが膨らんで、やっぱ走行可能な線がいいよなー、と欲が出てしまった次第です。

<高架下に貨物列車を走らせよう>

 

TOMIX複線高架橋脚の直下にユニトラックを敷けるのか、敷けたとして干渉せずに列車が走行可能なのか、は現物合わせの一発勝負です。

具体的には、レイアウト手前側の主線・内回り線が併走する複線直線区間の橋脚直下を基点とし、高架下に沿って橋脚を避けながら R243 よりも小さな曲率でカーブし、レイアウト奥手の造成地の手前まで進んで折り返します。このため、R243 が最小半径となる TOMIX道床付きレールは使えません。詳しくは後述しますが、このラインは KATO ユニトラックと同社固定式レール(フレキシブルレール)の併用により実現するつもりでいます。

工作苦手なのに大丈夫か、オレ?。

 

「なんで固定式オンリーでないの?」とおっしゃる向きもあるかと思いますが、要するにポイントの配線が面倒臭そうだな、という情けない理由です。

テーマ補足

以上、「延伸線の完結」「列車のすれ違い」「立体交錯」の3つのテーマの実現を主軸に沿えて第二期施工部を設計してみました。

 

<上空から見るとこんな感じ・・・になるといいなぁ>

 

VRM3でも最小半径のカーブレールはTOMIX規格のR243ですね。さて、左掲スクリーンショットでは、その内側にエンドレスループがありますね。どういうことでしょう・・・種明かしは後ほど。

3つのテーマの中でも、特に「立体交錯」が全体のイメージに大きく影響を与えています。

実際の数値は未確定ですが、第二期着工部の地上線は R200〜R220 くらいのカーブ曲率になると思われるので、通過車輌が限定されることになりそうです。レイアウト手前側となる主線高架下は、ショーティーな機関車にニ軸貨車を牽かせて「工場引込み線」の雰囲気を演出してみようと考えています。工場は、丁度 GREENMAX から好適な未塗装キット「プラント工場」が出ているので採用する予定です。

内心、切妻商屋土蔵・店蔵で「もー、疲れるから作らへんぞー」とか思ってたんですが・・・GMキットの魅力には勝てないです。

一方で奥手側は一部併用軌道化を試み、路面電車の受け入れも想定した作りにしようと考えています。上掲スクリーンショットでは地上ループからレイアウト中央に向かう引込み線が見て取れると思いますが、ここにやはり GREENMAX の「路面電車停留所」を配置しようと思っています。

同上。

工場前から併用軌道に沿った道路沿いには、スクリーンショットでは TOMIX の商店・角店を仮配置していますが、2004年2月末に発売となった TOMYTEC の「街並みコレクション」シリーズが良さげな感じなので、これらの導入も検討しています。

 

要するに「塗装済みやから楽そう」と言うコトなんじゃないかと・・・以下略。

蛇足ながら。

ここまで読んで、真っ当なNゲージャーの方ならば「おや?」と思われたことがあるやも知れません。と言いますのも、ghost は「最大8輌編成の列車を走行させる」と公言しつつ、それが入線可能な駅をまったく設計に取り入れていないからです。

インターネット上に公開されているレイアウト製作関係の記事を拝見すると、走行させる編成長に見合った駅をレイアウトに組み込むのは「定石」となっているように思います。が、電波系野放し運転派を自称する ghost は、この定石を敢えて無視することにしました。要するに Nゲージは走っていればいいのであって、駅のような面積を占有するストラクチャは、無理してまで作らなくて良いのです。と言うのも、ghost は結局のところ、走り去る列車末尾にテールライトさえ光っていればそれで萌えるからです。おしまい。

 

私如きの素人がどーこー言う話でもないですが、左記したような「編成長に見合った駅が必要」という観念は、ghost の感性から言うと変な感じがします。逆にそのような固定観念が、600 x 900 の小型レイアウトでも実は充分楽しめるのに、それへの挑戦を躊躇わせる原因になっているのではないかと思ってみたり。

VRMの活用は?

第一期施工部は、敢えてVRMを「標準的」に使ったつもりでした。レールやストラクチャの配置は、VRMが許す範囲でしか行いませんでした。これは、そもそもの目的が「現行VRM3の仕様をNゲージレイアウト製作の観点から評価する」ところにあったからです。

これに対し、第二期施工部では逆の観点でVRMを利用します。つまり「Nゲージレイアウトを正とし、VRMをその本来の用法を無視していかに活用し得るか」が、今回の目的です。フレキシブルレールの利用を目論んでいる地上線は、その第一歩です。

 

蛇足ですが、拙稿「VRMへの改善提言」を読んで ghost の意図を誤解しておられる向きもおいでかと思いますので、補足しておきます。

ghostは、「VRMはこうあるべきだ、これが理想だ」とか「こうでないVRMなんか要らない」といった意図は一切持っていません。なので、改善提言とやらも、これがI.MAGiCさんの目に留まろうが無視されようが、ぶっちゃけた話、どっちでもいいです。少なくとも、機能追加されなくても ghost は器用なので、VRMをいくらでも上手に使いこなせるので。これは第二期施工記が証明するでしょう。

「じゃぁ、なんでこんなことしてるの?」と思われる方もおられるでしょう。ghost の真意は、VRMをどうこうすることではなく、この文章を読んでいる他ならぬアナタに、ghostの思考・行動様式から「何か」を感じ取っていただくコトにあります。

VRMに限ったことではないですが、「〜がないからダメだ」とか「〜してくれないから出来ない」と、条件が揃わないことを理由に不可能を主張する不毛な議論は ghost の最も嫌悪するところで御座いまして、そんなコトをボヤいている暇で工夫して何とかしてみろとか、それでもダメなら先達に相談しろとか、で、上手くいったら恩返しのつもりで他の人にも教えてやれとか。そういう至極当たり前のコトがすたれつつある世の中に嫌気が差していて、でもそれをボヤいたら結局同じことになるので、わかる人にはわかると思いますが「図南の翼」の珠晶のような気分で、こうして、しょーもない方法でですけど「こんなやり方もどーよ」と電波発信している、というのが本音です。OK?。

あー、無粋だなー、我ながら。

<レイアウターで見た第二期施工部>

 

上掲スクリーンショットで赤色で示されているのが、地上線ですが、ご覧の通り、これはレール部品ではなく、実は[1車線道路]です。今回、高架線と交錯する地上線の実現可能性を検討するに当たり、まず、レイアウターの「距離計測」機能でカーブ半径が 216mm になるように、かつ、高架橋脚と干渉しないように、この道路を配置してみました。言うまでもなく、KATO ユニトラック R216 採用の可能性を検討するためです。

この結果、ビーム橋脚との干渉が随所で回避不能であると思われたため、今度はカーブ半径が 200mm 以下にならないように道路を配置し直しました。すると、R216 に拘りさえしなければ、橋脚に対しかなりの余裕をもってループを完結できる目算が立ちました。

もちろん、以前「キハ40事件」と題したマジボケ記事でも書いたように、VRMは列車走行のクリアランスについては何の保証もしてくれないので結局のところは現物合わせするしかないのですが、少なくとも「道床付きレールかフレキシブルレールか」の判断にはVRMが役にたったことになります。

このように、第二期施工部では、VRMの本来の使い方(ここでは「レールを正しく接続して列車を走らせる」こと)を敢えて無視し、あくまでも「実現したいNゲージレイアウトの製作にあたってVRMを無理矢理にでも活用する方法」を探究していく所存です。

この他、VRM所収のR495ポイントがユニトラックの4番ポイントに近似しているので、これを使って地上線分岐の可能性も検証してみました。

結論は「期待を込めてOK」ですが、特に手前側の高架直下のポイントはヤバそうです。

「なんでそんなトコにポイントを?」と思われる方もおいでかと思いますが、コレは必須なのです。この引き込み線を作らないと、この地上線に車輌を入線させるのが大変ですから。

なお、本稿に掲載したビュワースクリーンショットの地上線にはレールが写っていますが、これは見た目を検証するために適当にレールを置いただけで、実は繋がってません。小半径カーブ実現のウラ技を期待された方には申し訳ないですが。

 

これが「種明かし」です。

今後の予定

既に、この設計と TOMIX & KATO のカタログとにらめっこをして、必要な部材の洗い出しは終わっています。週末にいつもの店に買出しに行こうと思っていますが、ghost は基本的に移動に電車を使うので、これだけの部品を(レイアウトボードも買うし・・・)一回で持って帰れるか、少し不安です。

それから、実は着工の前にもう1つ「萌えネタ」が控えているので、まずそれからですね。

第一期施工部をあまりに急ピッチで仕上げてしまったことを少し後悔しているので、製作ペースはこれまでよりもゆっくりになると思いますが、おそらく最後までやり切れるだろう、とは思っています。気長に見守ってやってくださいまし。

私信ながら。

165系急行東海様、ありがとー!!

ghostは、ここに紹介した内容について、読者のお手元での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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