2004/03/01

前回の報告はこちら

VRM→Nレイアウト第二期着工部ですが、逸る気持ちを押さえて作業開始を遅らせております。

1つには、第一期着工部で得たノウハウを充分に自分の中で整理してから次のステップへ進みたいからです。単に同じコトを繰り返すというのは好きではないので。やはり少しずつでも進歩しないと。

もう1つは、既に当初想定していたペースを超越した速度で進んでしまっているので、楽しみを細く長く保ちたいからです。ただでさえ人生に飽き始めているので、折角みつけたハマれるコトは、都こんぶのようにじっくり長い時間かけて味わわないといけません。やることがなくなったらオシマイです。

 

グダグダな前置きをショートカットしたい方はこちら

「私は情報の海に生まれた鮫である。泳ぐのをやめれば溺れてしまう。」 by ghost

 

なお、トップページの妙な加筆にお気づきの方もおられるやも知れません。第一期着工部の作業にあたりいろいろと助言をいただいた敬愛するNゲージャー、自称「ビジュアル系手放し運転派」はいでさんより、襲名を御裁可いただきましたので、ghostは「電波系野放し運転派」を名乗ることにしました。ご覧の通り、今日も電波全開にてお届けして参ります。

 

intermission #1 我輩はテールライトフェチである

長めの余談から始めます。ちなみに本稿はほとんどVRMとは関係ありませんので、あしからず。

嫌味ったらしいことこの上ないんですが、やはりリアルNレイアウトは ====イイ!!(・∀・)イイ!!==== です。情景を作りこんだものは、サイズなんて関係ないですね。自画自賛甚だしいとは思うのですが、眺めていて飽きません。

「どんなに複雑なレールプランも必ず飽きが来る。情景を作り込み、そこの住人になったつもりで眺める。飽きるも飽きないもない」は、著名な鉄道模型評論家である水野良太郎氏のお言葉ですが、実感をもって箴言である、と断言できます。

以前、本館の方で「架線を敷設してないレイアウトでは電気機関車をディーゼル機関車に回送させる」と言う鉄道模型愛好家の話を書きましたが、これも水野先生ですね。

閑話休題。先日、最近お気に入りのまるしん模型店さんに自分へのご褒美にEF15を買いにいったのは既報の通りですが、このとき不思議な現象がありまして。家に帰って袋を開けてみると、なんかいっぱい入ってるんです、車輌が(笑)。

おかしいな、EF15を買いにいったはずなのに・・・。と言うワケで、大幅な(と言うほどでもない)増備をおこなった当方所有車輌群の中でも最長編成(機関車+5輌)となる24系25型銀帯「出雲」の雄姿をしばしご堪能ください。

 

<24系25型銀帯『出雲』>
 

補記。別にこれらを全部今回購入したワケではありません。元々、実弟から譲り受けた車輌群の中にカニ24・オハネフ25・オロネ25・オハネ25・オシ24がありまして、うち、カニとオハネフがTOMIX、他がKATOでした。で、このTOMIXが気に入らなかったので、今回これをKATO製に置換した次第です。

しかし、なんでウチの親父はこんな妙な買い方をしたんだろう・・・?

<お気に入りのデッキガーター橋 & 築堤部>

 

補記2。上記は「TOMIXがヘボい」という意味ではありません。なにせどれもghostが小学生の時分(20年ほど前)のコレクションでして、当時のTOMIX製品は流石に今見るとキビしい、というコトです。TOMIXの現行製品は、決してKATOに劣るものではありません、念のため。どちらを選ぶかは個々人の好みの問題ですね。

<なんと言っても、コレ!!>

 

ちなみに牽引機はDD51ではなく、DE10(TOMIX)です。DD51も実はあるんですけどね。

詳細は後日書きますが第二期着工部にR216ユニトラックで敷設予定の併用軌道用貨物牽引機として増備したショーティロコです。二軸有蓋貨車付き3両セットですが、ブルー塗装がブルトレに好適かな、と。

余談ながら、こいつは購入直後の状態だとカプラー位置が低く、当たり前のように走行中解放してくれます(当方レイアウトの水平が悪い可能性もあるが捨て置く)。で、とりあえずカプラー下面に小さなプラスチック片を接着し、連結性能を高めました。これがghostのやった、本当の意味での車輌加工初体験です。

さて、しばし「出雲」の雄姿を眺めて独り悦に浸りつつ、なんで買い物袋の中身があんなに増えていたのだろう、と、その反省と原因追求のための思索をしておりました。

そのとき突然気づいたのです、ghost はテールライトフェチだというコトに!!。

なぜ、既に持っていたカニ24とオハネフ25を買ってしまったのか。もちろん、TOMIX製(20年前のです、念のため)とKATO製ではブルートレインの青味があからさまに異なる、というのも要因のひとつです。が、やはり ghost を突き動かした最も大きな要因はテールライト点灯の有無なのです(もちろん現行TOMIX製は光ります、念のため)。

レイアウト奥建物の影から姿を現す機関車も、築堤部を通過していく寝台特急も、それぞれ格好良く、あまりに出来の良い妻に辟易している ghost をこの上なく癒してくれるのですが、なんと言いますか、やはり一番ググッと萌えるのは「踏切を通過して走り去るテールライトの赤い灯」なんですね。これをフェティシズムと呼ばずして何と申しましょうや。

で、一旦そのコトに気づいてしまうと、もー、テールライトが光らないと駄目なんですね。脚フェチの人がどんなに相手が美人でも美脚でないと立たない、ってのと同じで(ヨイ子のみんなはおっさんの戯言は無視しようね)。

貨物列車の末尾にはヨ8000(TOMIX)がないと話にならないし、EF15(本来貨物専用機ですが)にテールライト点灯しないKATOのスハフ42を牽引させるときは貨客混交編成化してニ軸有蓋貨車末尾にやはりヨ8000にしないと萌えないんです。

前述の水野良太郎氏の、非電化レイアウトと電気機関車のエピソードを、ghost は半ば揶揄する調子で(もちろん、敬愛しつつですが)紹介しましたが、これじゃぁ ghost も氏のことをどーこー言えません。つまり、氏が架線フェチであるように、ghost はテールライトフェチなのです。

 

水野先生を変態呼ばわりするつもりはありません、念のため。ただ、変態というものは、自分がそうであることを自ら認められない間は罪の意識しか生み出せませんが、一度「あぁ、オレってばそーなんだ、それでいいのだ」と認めれれば、それはそれで日々の創作活動の原動力になるので、一概に悪ではないのです。余談ながら、「エンジニアというのはハゲと変態の2種類しかいない」と昔の職場の先輩から教えられたことがあります。私は変態です。あなたはどうですか?。

20年前のTOMIX製キハ58系を改造してみた

ここからが今日の本題です。

ここまでの長いこと・・・

テールライトフェチであることを自覚し、それをカミングアウトした ghost としては、もーテールライトが点灯しない車輌は駄目なワケです。で、先日もう1つのご褒美車輌として購入したキハ40(KATO)なんですが、コイツ自身はもちろんテールライトが光ります。ただ、キハ40を購入した最大の理由は手持ちのキハ58系(TOMIX・ただし20年前の)との混成を楽しめるからなんですね。

こっからも長いんだ、コレが・・・

もちろん、キハ40を後備に据えた場合は問題ありません。ただ、今回製作したレイアウトをご覧いただければおわかりかと思いますが、キハ40+キハ58系編成は、当方車籍の中で、唯一レイアウト右岸部の駅に入線できる編成なワケです。と言う事は、入線時と出線時は向きが変わるんです。常にテールライトに萌えようとすると、駅構内で編成をそれこそ水野良太郎先生風に鷲掴みにして反転するしかありません。これはどう考えても無粋です。

もちろんTOMIXの現行キハ58系は全部点灯しますし密連&先頭ダミーカプラー標準のハイグレード車です、念のため。

今回の「VRMで設計したレイアウトをNゲージレイアウトとして完成させる」プロジェクトの経緯をご覧いただければおわかり頂けるように、ghostは「一度開けたら you can't stop!!」なプリングルス的性格です、フレーバーはV風味とN風味だけですが。で、N風味 ghost は「こーなったら無理矢理にでも光らせるぞ」と決めてしまったので、もー止まりません。

本来、車輌買い過ぎの反省から始まった考えがココへ至ってしまうところに、我ながら思考プロセスのいずこかに潜む根深い闇を感じてしまいますが、感じるだけで止まりません。

早速、まるしん模型店に行ってご主人に「こういうワケなんだけど、いい手はないかな?」と相談してみました。すると戻ってきた返事が「そりゃ、KATOなりTOMIXなりの最近のヤツを買うた方が早よおまっせ」(笑)。ごもっとも、ごもっとも。しかし、そうはいかない事情があるのです。

 

<TOMIX製 キユ25>

 

上掲写真がその事情です。

既にその筋の方にはご理解いただけたのではないかと思うのですが、ピンと来ない方のためにご説明いたしましょう。手持ちのキハ58系はモーター車となるキハ58の他、キハ28、キロ28、キユ25です。この「キユ25」が曲者というか、妻に言わせると「諸悪の根源」なんですが、絶版プレミア物らしいのです。

これがなければ、前述のカニ・オハネフ同様に現行製品への乗り換えで済ませたと我ながら思うのですが、もう入手できない車輌となれば鬼籍に追いやるワケにもいきません。キハ28だけ新製品を購入する手もありますが、これまた前述のブルーとレイン同様に塗装の色味の違いが気になるのは目に見えています。それ以前に、キユ25は編成の先頭か末尾にないとサマになりません。

ちなみに、165系急行東海さんに教えてもらうまで、手元のキユ25にそういう価値があることを知りませんでした。ある意味、彼こそが「諸悪の根源」です(笑)。東海くん、ありがとねー。

案の定、まるしん模型店のご主人も、「実はこれがあるから買い替える気になれんのです」とポーチに忍ばせて来たキユ25をご覧に入れると「なるほど・・・そりゃ買い替え出来ませんな」と納得されたご様子。なお、まるしん模型店では車輌加工の請負はされていないとのこと。それでもご主人はしばらく相談にのってくださいまして、いろいろヒントを下さいました。問題は「集電」と「遮光」だと。とりあえず、じっくり計画を練ってから必要な部材を調達すべく、一旦お店を後にしました。

ちなみに、流石はプロ。ポーチから車輌を出して5秒もしないうちに納得されてしまいました(笑)。

自宅に戻っても「どーやってキユ25のテールライトを光らせるか」が頭から離れません。そもそも、何度も繰り返し書いているコトではありますが、ghost はリアルNゲージも工作もズブの素人です。それでも、レイアウト工作はものが大きいだけに何とかなりましたが、車輌工作は・・・。事実、鉄道模型雑誌に掲載されている車輌工作の話題もチンプンカンプンで、読んでもまったく頭に入らない次第です。

そもそも、ghost のNゲージ車輌の電気まわりに関する知識は、@レールに直流電気が流れている、A車輪から集電している、というカタログスペックの域を越えません。とりあえず、この知識不足を解消するために、手元にあるE231系(TOMIX)を分解し、キハ58系のそれと比較することから始めることにしました。ちなみにこのE231は、2003年のVRMレイアウトコンテストの賞品で頂いたアレです。

この結果、以下のようなことがわかりました。Nゲージに詳しい方には当然のことでしょうが、VRM筋の読者もおられるやも知れないので、列記してみます。

 

1.金属製の車輪にコの字の金具(「集電シュー」というらしい)が接触している。

2.コの字の金具と車輌本体の間にバネ(同じく「集電スプリング」)がある。

3.バネが車輌本体と接する部分には穴が空いていて、金属部品が見えている。

4.この金属部品(ウェイトを兼ねているらしい)は縦に2枚入っていて、その間は絶縁されている。

5.車輌内部は下から順に、床下部品、金属部品、車内床部品の三層構造になっている。

6.照明基盤から2本の脚が出ており、これが車内床部品と接する部分にも穴が空いて、金属部品が見えている。

7.その穴を通して、照明基盤の2本の脚がそれぞれ異なる金属部品に接している。

8.照明基盤には2つの電球の他にコンデンサもついていて、これが走行向き(電気極性)によって点灯するライトを変えるらしい。

9.照明基盤は真っ黒な遮光部品に密閉されており、その隙間に埋め込まれた半透明の部品が車体前面のライトの位置へ光を導いている。

 

多分、ちゃんとしたNゲージャーの方が書くと、もう少し正式な用語が使われてスッキリした文章になるんでしょうな。

対するキハ58系ですが、いきなりキユ25をいじるのは気が引けたので、キハ28を分解してみました。その結果、以下の問題が明らかになりました。

 

1.車輪がプラスチック製である(集電できない)。

2.車体底に集電スプリングが接するための穴がない。

3.照明基盤が収まるべき運転台部分に柱状の部品があって邪魔である。

4.遮光部品にあたるものが(当然ながら)ない。

5.車体前部のテールライトの部分に穴は空いていない(モールドでそれらしく仕上げている)。

 

運転台部分の謎の柱構造は、正直なところ唖然としました。

一方で、以下の点はそのまま利用できそうです。

 

1.金属部品は2つ入っていて絶縁されている。

2.車内床には穴があいていて金属部品が見える。ただし場所が車体中央。

3.ヘッドライト位置には車内に向けて穴が空いている。

 

とりあえずこれだけのことはわかりました。しばらく分解した部品を眺めたり、カタログを読んだりしながら沈思黙考。

 

当初、ヘッドライト位置の穴を見て「きっと20年前にオプションとして前照灯ユニットがあったに違いない」と考え、それならチョロイぢゃんと思ってたんですが、甘かったです。

そして神は舞い降りた

おわかりかとは思いますが「突然の閃き」のメタファです。そこまで電波ってません。

いや、充分に電波ってます

思えば、ghost がリアルNゲージにハマるキッカケになったのがこのE231系なんですよね。そしてそれが今手元に2セットあり、20年前の時空から突如浮上したテールライトを点灯させたいキユ25がある。これを表現するのに「神の計画」という言葉以上に適切な言葉がありましょうや、いやあるまい。

と言うワケで、香を焚いて懇ろに供養を済ませ・・・たワケはありませんが、E231系ワンセットにお亡くなりいただくことが決定しました。つまり、2セットあるE231系のうちの1セットを殺し、そこからブッ掻いた台車を含む集電まわりと照明ユニットをキハ58系へ移植してしまおうというプランです。

いかにも頂き物のE231系をぞんざいに扱っている書きようですが、もう1セットの方はちゃんと行き先表示シールも貼って、第二期着工部高架内回り線専用車輌として大切に確保しております。

改造の詳細については(まさか私以外に同じ「神の計画」を下された方がこの世におられるとも思えないので)省きます。大雑把にいうと・・・

 

1.クハ231から台車(含む集電シュー)・集電スプリング・照明基盤を取り出す

2.キハの床下に集電用の穴を空ける

3.キハの運転台部分の柱部品を切除する

4.そこに照明基盤を配置しその脚が出る部分の車内床も穴を空ける

5.キハ前面のテールライト部分に穴を空けて赤い透明部品で裏打ちする

6.黒ボール紙・アルミホイルで遮光・反射部品を作り埋め込む

 

この結果、E231セットの中間動力車が余ってしまいました。最初はかなりヘタり傾向にある(20年前のですから、動くだけでも立派です)キハ58の動力部もコイツと置き換えようかと思ったんですが、車体長や床下構造があからさまに異なるので断念。

とは言え、曲がりなりにも動力ユニットですから死蔵するのは惜しいので、コイツを種車になんかしてみるつもり。

といった手順になります。これでなんとかなってしまうから驚きです。Nゲージの車輌工作というものが ghost が心配していたよりも意外にユーザーフレンドリーなのか、それとも ghost が天才なのか・・・天才と狂気は紙一重、なんて言いますが。単に「案ずるより産むが易し」ですね、レイアウト製作と同じで。

いや、単なるアホです

実際には「まずトライアルでキハ28をやり、後でキユ25に取り掛かったが分解してみたら内部構造が全然違って意味がなかった」とか「台車に対して軸受けが腰高だったので博打で削ったらうまくいった」とか「キユ25のウェイトが錆びていてクハ231から移植した」とか「キユ25の車体が軽すぎて集電が安定しないので荷物室部分に寸断した錆びたウェイトを詰め込んだ」とか、まぁ、いろいろ細かな問題は多々あったのですが、なんとか完成させることが出来ました。キハ40にそれぞれ牽引させて「善々哉々」と悦に入りつつ時計に目をやると午前3時。我ながらアホですな。

 

キハ28がうまくいって、喜び勇んでキユ25の分解を始めたら、キハ28は床が最初に外れたのに、キユ25は屋根が外れるんです・・・一瞬、眩暈がしました。

テールライト萌え〜

では、実物をご覧いただきましょう。

 

<無点灯状態>

<ヘッドライト点灯>

<テールライト萌え〜>

 

照明部分にレンズ構造を一切持たないこと、遮集光部品が大雑把なこともあって、光量に満足できない部分がないわけではありませんし、その後165系急行東海さんから「放熱処理は大丈夫ですよね?」と尋ねられて不安になっていたり、そもそも電車用の台車を履いた気動車というのも、その筋の方々からは噴飯ものではないかと思うワケですが、テールライト至上主義の ghost としてはとりあえず満足な出来映えです。

写真はキユ25ですが、キハ28も当然光ります。この結果、キハ40との混成はもちろん、キハ28+キロ28+キハ58(M)+キユ25という、往年の急行気動車編成もテールライト萌え〜、で楽しめるようになりました。

で、嬉しくなった ghost は、翌朝(流石に午前3時やると殺されます)例によって例の如く妻に「ほら見て〜、テールライト萌え〜」とキユ25を見せたところ、

 

アナタ・・・幸せな人ね

 

と、とっても羨ましがられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えッ、違う!?

このオチ、もありましたね

ghostは、ここに紹介した内容について、読者のお手元での再現性をいかなる場合においても保証いたしかねます。ご承知おきください。

 


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