UNIX Implementation for MSX


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日本語版

UZIX FudeBrowZer      


 

 


概要

UZIX TCP/IP スタックにより、あなたのMSXシステムはダイアルアップ接続を有することが可能になります。これはすなわち、あなたのMSXシステムがインターネットサービスプロバイダを介してインターネットへとアクセスできることを意味します。

さて、多くの人々がインターネットで利用するものと言えば、そう、それはWWWです。そしてWWWと言えば、カラフルなグラフィックスでしょう。もちろん、LynxのようなテキストベースのWWWブラウザを使うことによっても、Webページを辿っていろいろな情報を手に入れることはできます。しかし、NetscapeのようなグラフィカルなWebブラウザの方が、より多くの楽しさを与えてくれるのは間違いありません。

大量のメモリや超高速なCPUを持たないコンピュータシステムにおいては、テキストベースのブラウザでさえ、HTMLを解釈して表示することは簡単な処理ではありません。言うまでもなく、JPEGやGIFのグラフィックスをエンコードして表示することはさらに過酷な処理になります。では、どうすべきでしょう?

答えはシンプルです。HTMLを解釈するのに、何も無理をして非力なMSXを酷使する必要はありません。他のコンピュータ(訳注:そもそもUZIXでネットワーク接続をおこなうにはゲートウェイとしてUNIXやWindowsが必要なのですから・笑)にやらせればいいのです。別のよりパワフルなマシンに面倒な作業を任せましょう。そしてMSXは、MSXにとって表示にもっとも都合のいいフォーマットに変換されたHTMLを受け取ればよいのです。この方式をとれば、MSX上で容易に高速なWWWアクセスを実現することができます。

動作原理

MSX上で実行される「FudeBrowZer」と呼ばれるクライアントアプリケーションと、WILD(WWW Intelligent Lowsizer Daemon)と呼ばれるサーバアプリケーションの、2つの異なるアプリケーションがこの仕組みには必要となります。

WILDはパワフルなマシン(PC や ワークステーション)上で実行され、プロキシのような役割を果たします。つまりWILDは、MSX上の FudeBrowZer からリクエストを受け付けると、MSXに代ってWWWにアクセスし、HTMLで記述されたWebページを解釈してMSXが処理しやすいフォーマットに変換し、最終的には要求元であるMSXシステムに変換済みのフォーマットを提供します。WILDが実行されるマシンは、インターネットを経由してアクセス可能でさえあれば世界のどこにあっても構いません(訳注:UZIXシステムをインターネットに接続する際に用意するゲートウェイPCと混同しないようにしましょう)

たとえば、WILDが www.foobar-net.org で稼動していると仮定してみましょう。まず、あなたのUZIXがインストールされたシステムをブートし、インターネットサービスプロバイダに対してダイアルアップコネクションを確立します。次に FudeBrowZer を起動します。ここで http://uzix.msx.org へのアクセスを試みたとしましょう。このとき FudeBrowZer は、http://uzix.msx.org に対して直接アクセスを試みるのではなく、まず www.foobar-net.org にアクセスします。そしてここに http://uzix.msx.org の WWW にアクセスしたい、という要求を出します。 www.foobar-net.org で稼動する WILD はこの要求に従って http://uzix.msx.org にアクセスし、取得された HTMLベースのWebページをMSX用のフォーマットに変換してあなたのMSXシステムに送ってくることになります。

このアプローチをおこなうことにより、オリジナルの HTMLに直接アクセスするよりも格段に早く処理をおこなうことが可能になります。たとえば UZIXの公式ページのトップページはグラフィックスも合わせるとおよそ 15KB になります。このページが、WILD によって変換された後はおよそ 2.5KB になります。ダウンロードに要する時間は6分の1に短縮され、即座にユーザーの元に表示することができます。あなたのMSXシステムが、GIF / JPEG / PNG / HTML その他種々の形式を理解し解釈する必要はありません。さらに付け加えるならば、WILD が WebページをMSX用のフォーマットに変換するのに要する時間は、MSX自身がこれらのファイルをダウンロードして解釈・表示するのに要する時間と比較すれば、ゼロである、と言っても過言ではないでしょう。

多くの WILD が世界中のあちこちのインターネット上のサーバにインストールされつつあります。1つの WILDサーバがダウンしても、FudeBrowZer は自動的に別の WILD へ接続します(訳注:DNSがそうであるように)

Ver1.1での変更点 (2001/08/04更新)

- 日本語表示をサポート(要漢字ROM)
- TABLEタグへの擬似対応(バックグラウンドカラーをサポートしました)
- クライアントおよびサーバのバグフィックス
- WILDによる変換にかけられていた16KBの制限がなくなりました。これでどのようなWebページであってもその末尾が欠けることがなくなりました。

訳注:ここでは触れられていませんが、今回のバージョンアップはFudeBrowZerのみならず、WILDについてもおこなわれています。Adrianoによると既にインターネット上で稼動しているWILDについてもバージョンアップが実施されているようなので、FudeBrowZerを既にご利用の場合は、速やかにバージョンアップをおこなわないとWWWブラウズができなくなります。ま、誰も日常的には使っとらんでしょーけど。

FudeBrowZer の主な仕様

- HTML2.0標準にほぼ準拠
- JPEG準拠
- GIF(透過GIFを含む)準拠
- PNG準拠
- マウスサポート
- MSX1グラフィックモードサポート
- HTMLページアンカーサポート
- 漢字サポート(要漢字ROM)
- 解釈不能のHTML無視機能サポート(スクリプトやHTML2.0以降のタグなど)
- フレームへの擬似対応(Lynxがそうであるようにハイパーリンクによってフォロされる)
- TABLEタグへの擬似対応(バックグラウンドカラー指定をサポート)

「MSX1グラフィックモードサポート」は、すなわち FudeBrowZer が MSX1 規格のマシンであっても利用できることを意味します(もちろん UZIX も MSX1 上で動作します)。なぜなら、そもそも FudeBrowZer が MSX2 以降のビデオモードを使わないからです。その理由については後述します。

未対応の機能と制限事項

- 16行を越えてまたがるイメージをテキストと同じ行には表示できません。
- フォームをサポートしていません。
- マルチプルフォントをサポートしていません。
- アニメーションGIFをサポートしていません。
- フォントサイズが3種に限定されています。
- ダウンロードをサポートしていません。
- リンクアドレスをチェックできません。
- mailto: ハイパーリンクをサポートしていません。
- 以下のHTML2.0タグをサポートしていません。

META BASE ISINDEX LINK NEXTID ADDRESS OL
DIR MENU EM KBD SAMP VAR ISMAP FORM INPUT
SELECT TEXTAREA

スクリーンショット

以下は FudeBrowZer による WWW の表示サンプルです。

http://uzix.msx.org/

http://www.msxnet.org/

http://www.baboo.net/

世界の WILD サーバ

www.msxnet.org (atlantis.8hz.com経由) - Sean Young による

www.generation-msx.nl - Sandy Pleyte による

pinheiros.dcc.unicamp.br (いささか不安定) - Adriano Cunha による

ダウンロード

FudeBrowZer を利用するには最新の UZIX リリースを必要とします。0.1.8 以上には TCP/IPスタックと FudeBrowZer が含まれていますが、個別にダウンロードすることも可能です。

FudeBrowZer クライアント本体です。UZIX用の実行可能ファイルです。動作には、UZIXのネットワークサポートプログラムと、/etc ディレクトリに fb.conf ファイルが必要になります。マウスカーソルをキーボードのカーソルキーで操作したい場合は、GRAPHキーとカーソルキーを同時に押してください。RETURNキー およびスペースバーがマウスクリックに相当します。カーソルキーの上下で画面をスクロールさせることができます。このとき CONTROL(CTRL)キーを同時に押しておくと画面単位でジャンプします。HOMEキーで表示ページの先頭に戻ります。ESCキーはページ読み込みの中断に使用します。BackSpace(BS)キーで直前に表示していたページに戻ります。SELECTキーでマウスカーソルの移動速度を変更できます。fb-check コマンドをUZIXプロンプトから使用すると、/etc/fb.conf で指定された WILD サーバの稼動状況を確認できます。

訳注:よくよく見てみるとどこにも FudeBrowZer の起動方法が書いてないぞ(笑)。わかる人にはわかると思うが念のため付記しておくと、上掲のバイナリをパスの通ったディレクトリ(たとえば/usr/bin)に配置して、さらにパーミッションを変更(たとえば chmod 755 /usr/bin/fb)して、んでプロンプトから fb [RETURN] で起動ですね。

/etc/fb.conf としてあなたのUZIXシステムに配置すべきファイルです。世界の WILD サーバのリストがここに含まれます。必要に応じて編集してください。

WILD サーバのソースコードです。GPLライセンス準拠で配布されています。SunOS 5、RedHat Linux 6.2 および FreeBSD でコンパイル成功の実績があります。

著作権と謝辞

WILD サーバおよび FudeBrowZer クライアントは、 Ricardo Bittencourt による FlyBrowserプロトコルに基づいて開発されました。FlyBrowser については http://fly.to/flybrowser (ポルトガル語)を参照してください。FlyBrowser はそもそも TMS9128A ビデオプロセッサ(MSX1のVDP)をターゲットして定められました。これが FudeBrowZer が MSX1 のビデオモードで動作する直接の理由です。このモードの使用はイメージデータの圧縮に有利に働いています。

WILD サーバは Adriano Cunha によって新たに書き起こされたものです。GPLライセンス準拠で配布しています。新たな WILD サーバをあなたが所有するインターネット上のサーバに構築することを希望されるのであれば、adrcunha@yahoo.com.br まで連絡してください。バグ等のレポートもお願いします。

FudeBrowZer のソースコードについては、一部に著作権上の問題があるコードが含まれているため、まだ公開することができません。現時点ではコンパイル済みのバイナリコードのみが配布可能となっています。問題が解決次第、公開したいと考えています。

Ricardo Bittencourt には、FlyBrowserプロトコルの理解とそのルーチンの開発に大きな助力をいただきました。また、Marco Antonio Simon Dal Poz、Sean Young、Sandy Pleyte、Sander van Nune らの貴重な協力にも感謝します。